切り取り対策
高市早苗議員「捏造文書でなければ辞職」
「ねつ造でなければ議員辞職も」 放送法めぐる“内部文書”に高市氏|FNNプライムオンライン
高市氏、捏造でなければ議員辞職 立民公表の放送法解釈変更図る内部文書 - 産経ニュース
小西氏が入手し、公開した内部文書には礒崎陽輔首相補佐官(当時)が平成26年11月から総務省に放送法の新解釈などを求める過程が記されている。総務省は従来、政治的公平に関し「一つの番組ではなく、放送事業者の番組全体を見て判断する」との解釈だったが、高市氏は27年5月に国会で「一つの番組でも極端な場合は政治的公平を確保しているとは認められない」と発言した。
文書にはこれに先立つ27年3月に安倍氏が「政治的公平の観点から現在の番組にはおかしいものがあり、現状は正すべきだ」と発言したとの記載のほか、安倍氏と高市氏が電話でやり取りをしたとの記述もあった。
高市氏は「放送法について私は安倍氏と打ち合わせをしたことはない」と明言。小西氏は「捏造の文書でなければ閣僚や議員を辞職するか」とただしたが、「結構だ」と応じた。松本剛明総務相は文書の正確性について「精査しなければならない事項がいろいろある」と述べた。
高市早苗経済安保担当相が小西洋之議員が提示した文書において、当時総務大臣であった頃の自身の言動が書かれた部分について「捏造文書でなければ辞職」と国会答弁したことがTwitterでトレンド入りしていますが、今後のメディアの切り取り対策として、国会答弁でどういう発言があったのかを書き起こします。
小西洋之議員質疑への答弁全文書き起こし
令和5年3月3日参議院予算委員会の午後に行われた小西洋之議員による質疑への高市大臣の答弁全文書き起こしです。
小西洋之 当時ですね、安倍総理もこのサンデーモーニングについてけしからんと言う見解を持っていたということは、高市大臣と安倍総理との電話記録というものを当時の大臣室の平川参事官平成27年3月9日の記録によって示されておりますけれども、高市大臣、安倍総理とこういう会話があったというんですね。安倍総理からは今までの放送法の解釈はおかしい旨の発言。実際に問題意識を持っている番組を複数例示(サンデーモーニング他)。高市大臣、当時大臣は安倍総理と3月9日に電話をされておりますけれども、こうした会話、サンデーモーニングという言葉が安倍総理の口から発言があったんでしょうか。
高市早苗国務大臣 その小西委員がですね入手された文書の信ぴょう性について、私は大いに疑問を持っております。一冊読んでおくようにという事で自分の名前のあるところだけ読みました。安倍総理との電話がどうのこうのと。ただ日時不詳と。かっこ日時不詳と書いてある。何月何日に私と安倍総理が電話をしたか、それすら書かれてませんよね。で、申し上げますけれども、放送法という一つの法律について官邸からもしレクを求められたら私は参りますけれども、放送法について私は安倍総理と何か打ち合わせをしたりレクをしたりということはありません。もしも私と安倍総理の電話の内容がですね、そのような文書に残っているとしたら、私の電話に盗聴器でもついているんでしょうか。で、大臣室にもし盗聴器がついていたとしても安倍総理が何を仰ったかなんて入らないはずなんで、まったくそれは捏造文書だと私は考えております。そのような話をしたこともないし、特定の番組名を伺ったことすらございません。
小西洋之 ~省略~ 仮にこれが捏造文書でなければ、大臣そして議員を辞職するということでよろしいですね。
高市国務大臣 結構ですよ。じゃあ私もですね、小西委員から頂いた資料を見ましたけれども、ご指摘の文書、私の名前出て来るの4枚だったと思うんですが、私が行ったとされる発言について、私はこのようなことは言ってませんし、当時の秘書官も同席してましたので確認しましたが言ってません。変なところいくつか言わせてもらいますとね、もし安倍総理と私が放送法の解釈についてなにか相談をしてたとしましょう、それをしてなかったからこそ、平成27年5月藤川委員からのご質問に私が答えた答弁と、28年の2月ですか、安倍総理がなさった答弁の内容が食い違ってるとして、当時野党の方から政府統一見解を出せと、それもペーパーにして出せと言われた。そのような食い違いが起こったくらいですから、まずはその放送法についてはですね、安倍総理とお話をしてないということ。それから、27年2月13日に私に対して統一…番組一本でもどうのこうのとレクをしたとかいう所があるんですけれども、27年の5月に初めて藤川委員からのご質問があって、たとえば一本の番組だった場合どうなるんだ?というご質問がありました。総務省の職員に聞いていただければわかるんですが、私は委員会開催日でも朝レクも受けないし、前夜レクも受けません。レクは受けない主義でございます。職員の働き方改革ということで受けておりませんでした。で、もしもその5月の質問に対して、どういう答えぶりをするかっていうことでしたら2月にそのようなレクを受けるはずもございません。だからちょっと私これ時系列的にも変ですし書かれていることも私の言葉遣いとまったく違いますし、あと礒崎さんがどうのこうのと書かれていますけれども、礒崎さんが何の担当の補佐官だったか覚えていませんけれども、礒崎さんから私に話があったことすらありません。テレビ朝日に公平な番組があるなんて私が言うわけがございません。と言いますのは、ちょっと恥ずかしい話ですが藤川委員のご質問にもお答えしたんですが、(議長から注意)じゃあもうここでやめておきますけれども、言うはずのないことがたくさん書かれております。非常に悪意を持って私をやめさせようとしたのかどうかわかりませんが、これはつくられた文書だと思います。
小西洋之 当時の総務省の幹部の皆さんが悪意をもって虚偽のことを高市大臣を困らせるために作ったとそういう趣旨ですね?
松本総務大臣 ~省略~
小西洋之 ~省略~ 平成27年3月6日、大臣に確認した文書ですが、総務省の官僚の皆さんがこの新しい解釈を答弁を実行するときに大臣は第一声は「本当にやるの?これから安保法制とかやるのに大丈夫か?民放と全面戦争になるのではないか?一度総理にに直接電話したい」ということで平川参事官っていう部下の方に今井総理補佐官経由で総理と電話する時間を確保するようその場で指示、それは3月6日から3月8日の間、そしてさっき私が申し上げた総理との記録というのが3月9日です。高市大臣、今私が読み上げた3月6日の「本当にやるの?これから安保法制とかやるのに大丈夫か?民放と全面戦争になるのではないか?一度総理にに直接電話したい」まったくの記憶がないということですか?ここに書かれていることは虚偽ということですか?
高市国務大臣 先程も申し上げましたけれども、一本の番組をどう解釈するかという のは藤川委員から5月に質問を受けてはじめて私がお答えしたことでございます。それで安保法制っていうのはこれ3月と仰いましたけれども、あの年の秋だったんじゃないでしょうか?まったく自分の所管外のことについて私は申し上げない、それを気にして何かをやる余裕はございません。総務省の場合本当に地方自治から消防からですね郵政から東京から非常に広いものですから、こういったこと申し上げておりません。
小西洋之 これ大臣もかかわる形で当時の記録で今の予算委員会の時期では無くて予算委員会が終わった、NHKの予算審議も終わった、3月以降の総務委員会で静かにやろうっていうことを安倍総理の指示で大臣も確認しているんですね。そういう記憶はないですか。
高市国務大臣 安倍総理からこういった放送法の解釈ですとか何とかについて私ご指示を受けた事ありません。常にですね当時の秘書官に聞いていただいて分かると思いますけれども私逐条解説を持って帰ってちょっと放送の当時の課の方がたには申し訳なかったんですけども、自分で答弁を書いていた日が多かったです。放送法については特にそうでございました。
小西洋之 じゃあ高市大臣5月12日のですねさっきの藤川筆頭理事の質問ではじめて新しい解釈が示されたんですが、それは総務省の中でいつどういう経緯で作られたんですか。
高市国務大臣 それは質問通告があったからじゃないでしょうか。つまりですねこれまでは番組全体を見て考えるということで、従来その解釈は変更のあるものじゃないということを私はお応えをしております。ただ先程総務大臣からお話がありました昭和30年代の答弁もありますので、それを補充的により具体的に例示をするということであったと記憶をしております。ただもう答弁書の案を私が見たのは前日でございます。私は大体ペン入れをしたりですね打ち直したりしますので、総務省で用意して頂いた通りを申し上げたかどうかは分かりませんけれども、前日でございます。その経緯は私は知りません。
小西洋之 5月12日の答弁書新しい解釈ですね。その元になる考え方を高市大臣が見たのは本当に答弁の前日ですか?
高市国務大臣 平成28年の2月29日の衆議院予算委員会の 奥野総一郎議員の質問には答えております放送法4条の解釈について。これはまあ番組全体を見て判断するという従来の解釈になんら変更はございませんということで、これはおそらく前年のですね、藤川委員に対する私の答弁に対しての質問だったと思うんですけれども、私の見解はこれまでの解釈を補充的により明確にしたものであり整合性に問題は 無いと思っておりますとお答えさせていただいてます。で、その藤川委員からご質問頂いたときの答弁でございますが、昭和39年当時の郵政省の政府参考人が国会で行った極端な場合には一つの番組でも判断することがあり得る旨の答弁とも整合性が取れたものだということで理解しましたので、基本的に私が知ったのはですよ、藤川委員から通告を受けてそれで答弁ぶりを前の夜にみたということです。
小西洋之 今仰ったことが事実に反するんであれば大臣辞職するということでよろしいんですね?藤川委員の質問通告で初めて知ったということです。
高市国務大臣 少なくともそれまで番組全体を見て判断するのが通常である旨の答弁を私は繰り返してきたと思いますので、一つずつの番組について極端な場合にどう考えるかという問いを頂いたのは藤川委員が初めてだったと思います。
小西洋之 高市大臣仰ったことは事実に反するんですね。実は藤川委員の平成27年の5月12日の質問っていうのは、礒崎補佐官と藤川筆頭の間でシナリオを作ってやったものなんですね。そう書いてあるんですよ。平成27年1月29日の礒崎総理補佐官の発言。質問は補佐官がきちんとコントロールできる議員にさせる。平成27年3月24日の礒崎補佐官付きの山口氏、この委員会室にいらっしゃる方ですけれども、質問者のシナリオも礒崎補佐官が作成中のこと。つまり、先に解釈を作って、不当な解釈をつくって、それを今の予算委員会が終わった静かなとき、総務委員会でやろうっていうことで5月の総務委員会でやるってことを安倍総理もそうしようと、高市大臣もそうしようと、で仕組まれているわけなんですけれども、それと事実関係高市大臣違いますか。
高市国務大臣 それは明確に違います。たとえば現下でですね、放送関係の課と礒崎補佐官の間でどんな話があったかは私は何の報告も受けていませんし知り得る話でもありませんし礒崎さんと放送法について話を一回だって私はしたことがないんですよ。だから仰る意味がまったく分かりませんし、安倍総理からこう答弁しろなんていうことをいちいちですね法律について指示を受けるということもございません。
小西洋之 虚偽答弁の連続ですが平成27年2月13日高市大臣レク模様、ですね、局長以下総務省参加していますけども、苦しくない答弁の形にするかそれとも民放相手に徹底抗戦するか、TBSとテレビ朝日をね。官邸には総務大臣には準備をしておきますとよろしくお伝えください。補佐官が総理に説明した後の総理の回答についてきちんと情報をとってください。総理も思い入れがあるでしょうからGOサインが出るのではないかと思う。高市大臣、こういう発言をした記憶はございませんか。
高市国務大臣 だからその日のメモが私は悪意をもって捏造されたものだと申し上げております。
小西洋之 ~省略~ なぜ総務省の幹部の皆さんが悪意をもってこうした行政記録を作るとお考えになりますか。それを説明してください。
高市国務大臣 私の勝手な推測かもしれませんが、平成26年の9月に総務大臣に就任をいたしまして、以来ですね特に私はNHK改革とにかく受信料引き下げなどに関してですね非常にNHKに対して厳しい姿勢を取っておりました。それに対して省内で大変な反発が私に対してあったことを承知しております。たとえばNHKの理事が大臣室にお菓子を買ってもって来るなんてことを私は突き返しました。返しにいかせました。でもこんなことが私たちの受信料で常時行われているようじゃだめだということ、そういった私の態度が気に食わなかったんだろうと思います。そのころから一部の放送関係の幹部と私の関係がよくなかったのは確かでございます。
放送法4条の政治的公平性解釈に関する総務省内部資料とされる文書
小西洋之議員から、質疑の前提となる放送法4条の政治的公平性解釈に関する総務省内部資料とされる文書が掲載されている資料がUPされています。
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