社会の公器と匿名アカウント
- 熱海土砂崩れ被災者「助けて、どうしていいかわかんない」
- 匿名アカウント「対処方法はこれ」メディア「DMは可能?」
- 災害現場からのツイートへの取材について
- 「社会の公器」の取材行為と匿名アカウントの情報提供
熱海土砂崩れ被災者「助けて、どうしていいかわかんない」
助けて、どうしていいかわかんない pic.twitter.com/bod6nxeooT
— Nakajima Mako (@522Kmkm) 2021年7月3日
連絡いろいろありがとうございます、、、避難して無事です。心配のLINEとかTwitterでの返信元気になります、、、
— Nakajima Mako (@522Kmkm) 2021年7月3日
熱海土砂崩れの近くに居た方が「助けて、どうしていいかわかんない」とツイート。
無事が判明して何よりです。
これに対する反応でいろいろと感じるものがありました。
匿名アカウント「対処方法はこれ」メディア「DMは可能?」
逃げれるなら二次災害もあるので荷物をまとめて早急に避難を今回は自宅待機はダメです😱😱😱
— クジラ猫MAXです。 (@8KUZIRA) 2021年7月3日
— クジラ猫MAXです。 (@8KUZIRA) 2021年7月3日
https://t.co/3YmOrsM3L5
— 日南子(Hinako)🌟 (@Delphinium727) 2021年7月3日
くれぐれもお気をつけて。
大規模土石流図解⬇ pic.twitter.com/SqyfE8Saq3
電源供給もままならない状況でしょうから、マスコミの余計な呼びかけには構わず、スマホのバッテリー消費を抑える為に省電力モード等にして、安全な場所で救助を待って下さい。
— Wake up people!! (@ninnin621222) 2021年7月3日
自衛隊の出動も決まりましたのでもう少しの辛抱です。 pic.twitter.com/Uh0sJviWX9
匿名のアカウントの方々には、「対処方法としてはこういうものがある」と情報提供している方がいらっしゃいました。とても頼もしく思います。
これに対してメディアからは…
「DMは可能?」 という取材ツイートが…
これは「無い」でしょう。
災害現場からのツイートへの取材について
私は災害現場からのツイートへの取材については全否定しません。
ケースバイケースだと思っています。
しかし、今回の場合は、明確に
「助けを求めている」
「どう行動して良いのかが分からない旨を表示している」
こういう内容のツイートです。
映像からして土砂崩れの近くであり、早急な判断が必要であると言えます。
その中で判断に支障を来す「処理情報の増大」行為をしているわけです。
しかも、この情報は避難或いは対処の判断にとって不要なノイズです。
中には投稿から15~30分の内に取材ツイートをしているメディアもあります。
こういう行為はあり得ないと言わざるを得ません。
せめて、先に挙げた匿名アカウントの方々のように、判断の助けになる情報を伝達してから取材の申込みをするなど、配慮を示して頂きたいと思います。
「社会の公器」の取材行為と匿名アカウントの情報提供
「社会の公器」などと呼ばれる(多くは自称)メディアが自らの利益を図るツイートをしている一方、匿名アカウントは被災者の利益になる情報提供をしている。
この差が非常に対照的な「事件」だったと思います。
これはメディアの側も今後の取材方針を検討して頂きたいです。
NHKニュースの臨場感凄い
— ルルフ (@hervorruf) 2021年7月3日
現地インタビューしようと電話繋いだら相手が「今は避難した方がいいと言われたところで…」って素直にお話されたので、アナウンサーさんが「今すぐ避難して下さい!お忙しい所すみませんでした」とスパッと放送を切り上げた。
NHKは見事に何が大事かを理解し・実行してくれています。
以上:はてなブックマークをして頂けると助かります。