事実を整える

Nathan(ねーさん) 法的観点を含む社会問題についても、事実に基づいて整理します。

熱海土砂崩れ被災者「助けて…」匿名「対処方法はこれ」メディア「DMは可能?」

熱海土砂崩れメディア

社会の公器と匿名アカウント

熱海土砂崩れ被災者「助けて、どうしていいかわかんない」

熱海土砂崩れの近くに居た方が「助けて、どうしていいかわかんない」とツイート。

無事が判明して何よりです。

これに対する反応でいろいろと感じるものがありました。

匿名アカウント「対処方法はこれ」メディア「DMは可能?」

 

匿名のアカウントの方々には、「対処方法としてはこういうものがある」と情報提供している方がいらっしゃいました。とても頼もしく思います。

これに対してメディアからは…

熱海土砂崩れメディア

熱海土砂崩れメディア

「DMは可能?」 という取材ツイートが…

これは「無い」でしょう。

災害現場からのツイートへの取材について

私は災害現場からのツイートへの取材については全否定しません。

ケースバイケースだと思っています。

しかし、今回の場合は、明確に

「助けを求めている」

「どう行動して良いのかが分からない旨を表示している」

こういう内容のツイートです。

映像からして土砂崩れの近くであり、早急な判断が必要であると言えます。

その中で判断に支障を来す「処理情報の増大」行為をしているわけです。

しかも、この情報は避難或いは対処の判断にとって不要なノイズです。

中には投稿から15~30分の内に取材ツイートをしているメディアもあります。

こういう行為はあり得ないと言わざるを得ません。

せめて、先に挙げた匿名アカウントの方々のように、判断の助けになる情報を伝達してから取材の申込みをするなど、配慮を示して頂きたいと思います。

「社会の公器」の取材行為と匿名アカウントの情報提供

「社会の公器」などと呼ばれる(多くは自称)メディアが自らの利益を図るツイートをしている一方、匿名アカウントは被災者の利益になる情報提供をしている。

この差が非常に対照的な「事件」だったと思います。

これはメディアの側も今後の取材方針を検討して頂きたいです。

NHKは見事に何が大事かを理解し・実行してくれています。

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