立憲民主党の衆議院議員である江田憲司がデマツイートを拡散しています。
「広域条件によって京都産業大学を落とし手加計学園の獣医学部を優遇した」
これは事実に反します。
- 立憲民主党の江田憲治司がデマツイート
- 国家戦略特区における追加の規制改革事項について
- なぜ広域条件を付与したのか
- 広域条件で落ちるなら、京都産業大学は検討すらできないはず
- 1校だけの条件はなぜ付与したのか
- 江田憲司のツイートの他のデマ:大阪大じゃなくて大阪府立大ですよ
立憲民主党の江田憲治司がデマツイート
これって、まるで獣医学部を加計学園に落とした手口と一緒ですね。加計しか通れない「穴」をあけた。覚えていますか?「広域的に獣医学部が存在 しない地域に限り」という要件を後付けで設け、競争相手の京産大を落としたことを。同じ近畿で大阪大に獣医学部がありますからね。https://t.co/2UqEALFQnI
— 江田憲司(衆議院議員) (@edaoffice) March 26, 2019
広域条件があるから京産大が落とされ、加計学園が優遇されたというツイートです。
国家戦略特区における追加の規制改革事項について
平成28年11月9日の国家戦略特別区域諮問会議閣議決定された【国家戦略特区における追加の規制改革事項について】において、「現在、広域的に獣医師系養成大学等の存在しない地域に限り獣医学部の新設を可能とするための関係制度の改正を、直ちに行う。」とあります。
ここが「広域条件」を付与したと言われている部分です。
なぜ広域条件を付与したのか
動画の33分30秒過ぎからの質疑で、なぜ広域条件を付与したかに関する発言が八田座長からありました。そこでは「反対派から何らかの限定を要求されることが予想されるため、広域条件を付与した」という旨を説明しています。
それは獣医学部、ひいては産業獣医師の地域的偏在が課題となっている現状においては合理的な決定という他無いでしょう。
広域条件で落ちるなら、京都産業大学は検討すらできないはず
加計学園の獣医学部新設に関する質問に対する答弁書:答弁本文:参議院
四について
獣医学部の新設については、愛媛県今治市による提案が事業の熟度が高く、京都府及び京都産業大学による提案よりも優れていると判断したところである。なお、同府及び同大学による提案についても、引き続き検討することとしている。
「広域条件で京都産業大学が落ちた」のなら、「引き続き検討」などできるはずもなく、門前払いになるはずです。
しかし、政府は京産大の提案も検討すると言っているので、申請そのものは受け付けています。
京産大が加計学園と競って落とされたのは広域条件ではなく、「年度に1校のみ」という条件がついていたからです。
その中で、従来から申請を繰り返してきた加計学園の方が、提案の練度が高く、京産大が残念ながら質的に敗けてしまったというのが実情です。京産大自身がそのように評しています。
1校だけの条件はなぜ付与したのか
会長短信「春夏秋冬(42)」 「獣医学部新設の検証なき矛盾だらけの決定に怒り」
ー省略ー
しかし、残念ながら本年最初の会長短信は、極めて不条理なお知らせから始めなければなりません。
昨年11月の「春夏秋冬(40)」でお伝えしましたが、11月9日、国家戦略特区諮問会議が開催され、「広域的に獣医師系養成大学等の存在しない地域に限り獣医学部の新設を可能とするための関係制度の改正を、直ちに行う。」ことが決定されました。
ー中略ー
この間、私や日本獣医師政治連盟の北村委員長を始めとした本会の役職員は、できれば獣医学部新設決定の撤回、これが不可能な場合でもせめて1校のみとするよう、山本幸三地方創生担当大臣、松野博一文部科学大臣、山本有二農林水産大臣、麻生太郎自民党獣医師問題議員連盟会長、森英介同議員連盟幹事長など多くの国会議員の先生方に、本会の考え方にご理解をいただくよう奔走いたしました。
このような皆様方からの多数の反対意見、大臣及び国会議員の先生方への粘り強い要請活動が実り、関係大臣等のご理解を得て、何とか「1校に限り」と修正された改正告示が、本年1月4日付けで官報に公布・施行されました。
ー中略ー
今後は、文部科学省において大学設置基準への適合状況等について審査が行われることになります。
しかし、以前に「春夏秋冬(29)」でお伝えしましたが、平成27年6月30日に閣議決定された獣医学部新設に係る次の4条件があります。
即ち、①現在の提案主体による既存の獣医師養成でない構想が具体化し、②ライフサイエンスなどの獣医師が新たに対応すべき分野における具体的な需要が明らかになり、③既存の大学・学部では対応が困難な場合であり、④近年の獣医師の需要の動向も考慮しつつ、 全国的見地から検討することであります。
本会としては、これらの設置基準等に照らした厳密な審査が行われるよう、文部科学省等に強く要請を行っていく考えです。ー中略ー
平成29年1月30日 公益社団法人 日本獣医師会 会長 藏内勇夫
「広域条件が決定されたことが極めて不条理」日本獣医師会はこう評しています。
それは、限定することが悪いという意味でしょうか?それは違います。
その後に獣医学部新設決定の撤回や、それが無理でも「1校に限り」という条件を付与させようと奔走していたということからは、むしろ日本獣医師会の方が是が非でも獣医学部を作らせまいとしていたということが明らかです。
「1校のみ」という条件が悪いということは橋下徹さんなども指摘している通り、たしかに本来の姿からするとよくありません。
しかし、それは文科省が獣医学部の新設を認めないとする違法な告示を出している中で、国家戦略特区に限っては新設を認めさせるために政治的な圧力がある中で決定されたやむを得ない方針なのであって、責められるべきは文科省と日本獣医師会、そしてその意を受けている国会議員たちであるハズです。
ちなみに、この会長短信は現在はログインしないとみれないようですが、魚拓があるので無意味です。
江田憲司のツイートの他のデマ:大阪大じゃなくて大阪府立大ですよ
これって、まるで獣医学部を加計学園に落とした手口と一緒ですね。加計しか通れない「穴」をあけた。覚えていますか?「広域的に獣医学部が存在 しない地域に限り」という要件を後付けで設け、競争相手の京産大を落としたことを。同じ近畿で大阪大に獣医学部がありますからね。https://t.co/2UqEALFQnI
— 江田憲司(衆議院議員) (@edaoffice) March 26, 2019
獣医学部があるのは大阪大学ではなくて大阪府立大学です。
こんないい加減なことを言う輩が「加計学園を優遇した」とフェイクを撒き散らしているのですから、本当に迷惑な話です。
以上