事実を整える

Nathan(ねーさん) 法的観点を含む社会問題についても、事実に基づいて整理します。

沖縄基地反対派ジャーナリストら「非暴力の運動の中で暴力振るったこともあっただけで非暴力の運動は嘘ではない」

非暴力の運動の中で暴力振るっても非暴力運動は嘘ではない

無理があろうと思われます

「非暴力の運動の中で暴力振るったこともあっただけで非暴力の運動は嘘ではない」

https://abema.tv/video/episode/89-66_s99_p4192

2022年10月7日放送のAbemaTV「アベプラ」において沖縄の基地反対運動、特に座り込み運動をしている現地に足を運んだ「ひろゆき」と反対運動に理解を示すジャーナリストら(せやろがいおじさん・阿部岳・宮原ジェフリーいちろう)の討論がありました。

「基地反対運動」といっても、ここで取り上げられたのはその一部の話ですが、後述するようにメディアも持ち上げてメインストリーム化しているものです。

その中で「非暴力の運動の中で暴力振るったこともあっただけで非暴力の運動は嘘ではない」という名言が生まれています。直接発言したのは宮原ジェフリーいちろう氏ですが、他の2名も同調しています。

暴力の中身:山城博治や吉田慈による違法なテント設置からの沖縄防衛局職員に対する傷害罪

「暴力」の中身ですが、私がわかっているだけでも訴訟で2名に傷害罪で有罪判決が下っています。傷害罪以外にも罪が認定されています。

傷害罪について、判決文からわかる大まかな状況は以下です。

  1. 平成28年8月25日午前8時20分頃から同日午前8時22分頃までの間、在沖米軍北部訓練場ヘリパッド建設工事に伴うフェンス設置等の業務に従事していた沖縄防衛局職員に対し、身体を押すなどしてテント内(林野庁所有の国有林野であり沖縄防衛局が使用許可を得ていた場所)に同人を押し込み、仰向けに転倒させ、他の活動家が両腕、両足付近をつかんで押さえつけた上、その右前腕部をつかんで引っ張り、同人が右腕に抱えていた業務関連書類等からその腕を引きはがして同書類等の使用を困難にし、被告人山城が、テントから出ようとする職員の左肩付近をつかんで激しく揺さぶるなどの暴行を加え、右上肢打撲傷等の傷害を負わせた
  2. 平成28年9月24日午後2時35分頃、沖縄県在沖米軍北部訓練場ヘリパッド建設工事新設工事用道路において、北部訓練場ヘリパッド建設工事に伴う警備に従事していた沖縄防衛局派遣南関東防衛局〇〇部△△課の係長が、林野庁所有の国有林野であり沖縄防衛局が使用許可を得ていた場所に座り込んでいた被告人らに繰り返し退去を促した結果、被告人らは工事用道路に向かって歩き始めたため立ち入らせまいとして被告人の前に立ちふさがった。すると、被告人は、防衛局職員の胸部を右手で1回突き飛ばして路上に仰向けに転倒させ、防衛局職員は背中と後頭部を地面に打ち付け(職員は同日病院に搬送)、加療2週間を要する後頭部打撲傷等の傷害を負わせた。

上記1の行為で有罪となったのが山城博治*1と神奈川の牧師の吉田慈*2です。

2の人物は平成26年2月にも傷害罪で懲役10月、執行猶予3年に処せられていたのにこの犯行に及んでいたことも認定され、さらには同種罰金前科が2犯あることも書かれていました。

沖縄基地反対派ジャーナリストら(せやろがい・阿部岳・宮原ジェフリーいちろう)らの論について

せやろがいおじさん・阿部岳・宮原ジェフリーいちろうらの主張は【非暴力の運動の中で暴力が発生した、それだけでは"非暴力の運動"性は否定されない】というものですが、これ自体は正しいです。

しかし現実を見ると【非暴力の運動の中で起きた暴力に対して、現場の人間もあなた方も非難しなかったし、座り込み運動を行ってる者の中には称賛すらしている者が居たでしょう】と。

メディアでもこのような扱い。

「長年断続的に続いている座り込み運動のごく一部の場面でしかない」わけですが、非暴力の運動を謳うならば、現場の人間は彼らの暴力行為をその場で止めなければならないし、暴力をした者は運動から放逐すべき。

しかし、そうしたことは為されず、山城博治などはいまだに運動に参加しているし、それどころか運動体の代表の座に据えている。

したがって、彼らに非暴力の運動と言う資格は無い。

座り込み連続日数(?)も、傷害事件が発生した平成28年9月でリセットすべきで、そうであれば現在「3000日」以上となってるのは有り得ない。

ガンジーが助走つけて殴るレベルの破綻した言い訳ですよ。

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*1:那覇地方裁判所平成30年3月14日判決

*2:那覇地方裁判所平成29年7月27日判決