@KamiMasahiro さん、明日のAbemaプライムでの共演を大変楽しみにしてたんですが、「都合が悪くなった」ということで急遽出演キャンセルですって?!ぜひ次回のご都合の良い日をスタッフにお聞かせください。私もスケジュール空けておきます。お会いできるのを楽しみにしております。
— 上念 司 (@smith796000) 2020年3月10日
3月11日のAbemaプライム出演予定だった上昌広医師が出演キャンセルしたとの情報を、同番組に出演して上医師に質問をする予定だった上念司氏が明らかにしました。
- 予定していた上昌広医師への詰問内容質問内容
- たくさん検査をしている国が医療崩壊していることを無視
- 検査をしないと治療ができない?
- イタリアについてクルーズ船の対応含めて絶賛していた
- 医療電話相談などは医師法20条違反?
- まとめ:上昌広医師がキャンセル逃亡か
予定していた上昌広医師への詰問内容質問内容
あさってのAbemaプライムであの上昌広氏と共演することになりました。そこで、医療従事者の皆さんからガチの質問を募集します。これまでのデマやウソなどエビデンス付きで本人に直撃したいです。尚、私から追加の質問がある場合はDMしますので私をフォローしてください。よろしくお願いします。
— 上念 司 (@smith796000) 2020年3月9日
上記ツイートのリプライに夥しい数の「ガチの質問」がありました。
そうしたものも含めて、上念氏は改めて詰問内容質問内容を紹介しました。
1.上さんは感染症の専門家ではないですよね?そもそも、感染症対策のトレーニングも受けた事ないですよね?仮に受けたとしたらどんなコースを何年履修されました?情報開示をお願いします。
— 上念 司 (@smith796000) 2020年3月10日
2.スイス製ロシュ社の検査キットの採用を厚労省が妨害しているという話、あれウソでしたよね?
— 上念 司 (@smith796000) 2020年3月10日
証拠:[新型肺炎FactCheck] 「スイス製検査キットを日本政府は頑なに導入しない」は誤り | インファクト https://t.co/mtDk6IBX5j
3.「スウェーデンから。クルーズ船を検疫したせいで、患者を増やしてしまったという推計です。安倍総理は政治は結果責任と言います。どうするのでしょうか? 」→レポートには逆のこと書いてます。なぜ事実を捻じ曲げたんですか?
— 上念 司 (@smith796000) 2020年3月10日
証拠https://t.co/w1xK9uU8hX
※注:この論文は数理モデルを用いた計算結果を示したものです。検疫による隔離によって感染患者を2307人減らしたことと、2月3日に全員下船させれば潜伏期間の感染者は76人にできたが、2月19までの場合は246人となったことの両方を示しています。「検疫のせいで患者が増えた」とは書いてません。論文内では政策評価はしていません。
たくさん検査をしている国が医療崩壊していることを無視
4.「なるべくたくさん(新型コロナの)検査を受けた方がいい」という主張を繰り返していましたが、完全に間違っていたことを認めますか?それをやった韓国は医療崩壊しましたよ。
— 上念 司 (@smith796000) 2020年3月10日
韓国は感染力がそれほどでもないが致命率35%のMERSのための対策を周到に準備してきましたが、それを比較的感染力の強い新型コロナウイルスに対しても愚直に行った結果、大邱の病院では他の疾患の患者が治療できずに死亡したりと医療崩壊していました。
ただ、1週間ほど前に軌道修正して軽症患者は入院させないなどした結果なのか、感染者数の増加速度は以下を見ると日本に近づいているように見えます。
This version includes South Korea. They were on the same growth curve til 7 days ago - ahead of Italy. The measures they adopted then (subject to the lead time in measurements) seem effective - still exponential growth, but similar doubling period to Japan now. pic.twitter.com/CKvgABlQXJ
— Mark Handley (@MarkJHandley) 2020年3月9日
検査をしないと治療ができない?
5.「検査をしないと治療ができない」というのはウソですよね?感染症専門医は以下のように言ってますよ。上さんは感染症の専門家でないのでテキトーに一旦ですか?
— 上念 司 (@smith796000) 2020年3月10日
証言https://t.co/gicLlT12NC
「検査をしないと治療ができない」は言葉のあやのような気がしますが、そのまま受け取るとそれは誤りであるということは他の医師も指摘しています。
「検査がないと診断ができず、治療ができない」
— 手洗って携帯拭け🔥救急医 (@mph_for_doctors) 2020年2月25日
という言説を目にしましたが、決してそんなことはありません。
インフルエンザをはじめ、検査なしに診断し治療する疾患はたくさんあります。
また、検査をせずに疾患を否定することも日常茶飯事です。
全ては「どれぐらい疑わしいか」に尽きます。
イタリアについてクルーズ船の対応含めて絶賛していた
6.2月27日の羽鳥慎一のモーニングショー内で、COVID-19 の治療において
— 上念 司 (@smith796000) 2020年3月10日
①細菌感染合併により死亡する事例がほとんどなので高齢感染者ほど早期介入が必要
②ウイルス量が少ない時に治療しないといけないので早期診断が必要、
と言及していますがその理論的根拠を示していただきたいです。
7.クルーズ船への対応について日本とイタリアを比較してイタリアを絶賛してましたが、あの件は撤回しないんですか?感染者、死者ともにイタリアは日本より桁違いに多くなってます。ご自身の間違いを認めますよね?謝罪と反省の弁をどうぞ。
— 上念 司 (@smith796000) 2020年3月10日
「イタリアを絶賛」とは以下の記事です。
(4ページ目)新型肺炎174人の集団感染「クルーズ船3700人隔離は正しかったのか」――医師の見解は? | 文春オンライン
イタリア政府の対応は日本とは全く違った。2名の感染者について処置をした後、12時間で乗客は解放された。
なぜ、イタリアと日本はこんなに違うのだろう。私は経験の差だと思う。
イタリアは60歳代以上の患者をトリアージせざるを得ない状況になっており、医療崩壊しています。
イタリア、ついにここまできました。新型コロナウイルス重篤例でICUに入室する患者基準として年齢制限を設けることを検討しています。より生存の可能性も高く先の長い若い人を優先するというのは合理的ですが高度な倫理的問題も生じます。日本では無理でしょうねhttps://t.co/AICSdNN9Sy
— EARLの医学ツイート (@EARL_Med_Tw) 2020年3月8日
日本のダイヤモンドプリンセス号のクルーズ船対応については先述の論文もあるように、一定の効果があったということはどこも認めています。
アメリカCDCも「あまり効果的ではなかったかもしれない」という論調でしたが、結局はグランドプリンセス号では全員下船という手段は取らず(収容施設が不足しているとして取れず)、戦力分散の方式をとっています。
米沖で待機のクルーズ船、オークランドに9日入港へ(AFP=時事)
— Nathan(ねーさん) (@Nathankirinoha) 2020年3月8日
アメリカは「敵」の戦力を分散させて対応するみたいですね。
①治療・入院が必要な乗客⇒下船
②カリフォルニア州民の乗客⇒州内の施設
③それ以外の乗客⇒他州施設
④乗員⇒船内
https://t.co/b0KZRREnsx
医療電話相談などは医師法20条違反?
8.5分で3000円も取る医療電話相談は六本木のキャバクラの指名料よりも高く、どう考えてもボッタクリだと思います。その事業に関わっている上さんが、テレビでデタラメを言って不安を煽ることにコンプライアンス上問題を感じませんか?
— 上念 司 (@smith796000) 2020年3月10日
9.上さんはSBIファーマの社外取締役を務められており、東大の寄付講座のスポンサーはアイン薬局を擁するアインホールディングスの傘下にあります。どちらも上場会社のグループ企業ですので、厳しいコンプライアンスが問われますが、8のような状況を両社取締役会は把握しているのでしょうか?
— 上念 司 (@smith796000) 2020年3月10日
10.質問8に関連して、もし電話相談だけで新型コロナ感染であると判断した場合は「無診察治療」で医師法20条違反の疑いがあります。
— 上念 司 (@smith796000) 2020年3月10日
逆に、「自宅待機で様子を見ろ、接触者・感染者センターに電話しろ、かかりつけ医に相談しろ」程度のアドバイスならボッタクリ。これ問題ですよね?
医師法
第二十条 医師は、自ら診察しないで治療をし、若しくは診断書若しくは処方せヽ んヽを交付し、自ら出産に立ち会わないで出生証明書若しくは死産証書を交付し、又は自ら検案をしないで検案書を交付してはならない。但し、診療中の患者が受診後二十四時間以内に死亡した場合に交付する死亡診断書については、この限りでない。
最後の質問については、自費の健康相談なので違反には当たらないようです。
医師法第20条等における「診察」とは、問診、視診、触診、聴診その他手段の如何を問わないが、現代医学から見て、疾病に対して一応の診断を下し得る程度のものをいう。したがって、直接の対面診療による場合と同等ではないにしてもこれに代替し得る程度の患者の心身の状況に関する有用な情報が得られる場合には、遠隔診療を行うことは直ちに医師法第20条等に抵触するものではない。
電話相談だけで新型コロナ感染であると判断できるわけはないので、そういうことはしないでしょう。
我々も熱中症であるかどうかを一応の基準を参考にして判断して病院に行くかどうかを決めることがありますが、それは医療診断を下しているわけではありません。それと同様のことをやっているのでしょう。
まとめ:上昌広医師がキャンセル逃亡か
現在までに上昌広医師側からなんらの反応も無いのでキャンセルしたのかわかってませんが、そうであれば明らかな逃亡であり、ますます信憑性が揺らぐことでしょう。
上念氏はリスケジュール希望ということでしたが、応じるのでしょうか?
以上