海外渡航歴と新型コロナの二次感染率について。
厚生労働省の新型コロナ感染対応状況
新型コロナウイルス感染症の現在の状況と厚生労働省の対応について(令和2年12月18日版)
(11月)日本国籍128名、外国籍225名。合計353名。
12月に入ってからは日本国内全体で見ると毎日2000~3000人が感染しており、空港検疫は10人前後(最大17人)が感染している程度であるのが分かります。
出入国管理統計からみる日本人と外国籍者の入国者数
出入国管理統計の現時点で最新である10月速報値を見ると、外国人3万5581人と日本人2万6646人の約6万人が入国している状況です。
空港検疫で陽性となる人(海外輸入例)は国内事例よりもかなり率が高いと言えます。
海外輸入例の中では日本国籍者よりも外国籍者の方が感染者が多い(率も高い)ということが分かります。
この原因は不明ですが、外国籍者には新型コロナ対策の生活様式の知識が行きわたっていないからではないかと推測されています。
海外輸入例の二次感染(8月31日まで)
新型コロナウイルス感染症対策分科会(第18回)令和2年12月11日
上図では移動歴を一定程度以上公表している自治体のデータのみを使用して1月13~8月31日までサンプル抽出した事例の中から、国内移動と海外輸入例と移動歴無しの群の比較をしており、海外輸入例は二次感染率が低かったということを表しています。
これは空港検疫で引っかかった者は除外していると思われますが、おそらく海外から入国した者は2週間の自粛が要請されていたことが影響しているのではないでしょうか?(10月1日以降も同じ)
新型コロナウイルスに関するQ&A(水際対策の抜本的強化)|厚生労働省
なお、検疫における新型コロナウイルスの検査結果が陰性でも、入国の次の日から起算して14日間は、ご自身で確保した滞在場所で待機することが要請され、保健所等による健康確認の対象となります。
10月以降の感染者増加は海外輸入例増加が原因なのか?
10月1日に全世界を対象に入国制限が緩和されましたが、11月に入ってから急速な感染拡大があったところ、これに影響を与えているのではないか?と推測されることがあります。
それが判明するのはもう少し先の話になりそうです。
以上