事実を整える

Nathan(ねーさん) ほぼオープンソースをベースに法的観点を含む社会問題についても、事実に基づいて整理します。

緊急事態宣言前の日経新聞記事「朝の山手線、乗客35%減どまり」が誤解

緊急事態宣言、朝の山手線35%減

日経新聞の記事で誤解が広まっているようです。

緊急事態宣言前の日経新聞記事「朝の山手線、乗客35%減どまり」

朝の山手線、乗客35%減どまり 接触8割減に現状遠く :日本経済新聞魚拓

魚拓

このように今朝(4月8日)の乗客を見ていると理解する者が続出しています。

実際はそういう記事ではありません。

通勤者を比較しようがない4月7日の記事

この記事ですが、投稿時間を見ると分かるように「2020/4/7 22:37 (2020/4/8 5:28更新)」となっています。

よって、「朝の山手線、乗客35%減どまり」というのは、緊急事態宣言前と4月8日朝の時間帯の乗客の数を比べたものではありません

以下の指摘もあります。

なぜか8日5時台に更新されているが

魚拓

8日の午前4時台にシェアされたこのツイートですが、「朝の山手線、乗客35%減どまり 接触8割減に現状遠く」というタイトルはそのままなので、「今朝の通勤状況と緊急事態宣言前のものであると誤認させようとするために更新した」という線は薄そうです。記事内容は変わっている可能性はあります。

しかし

8日の9時前にツイートしているんですが、このタイミングでのこのタイトルのシェアは今朝の数字と誤認する人が多そうです(実際に誤認している人が多い)。

なお、紙面ではどうなっているのか知りませんが、見出しだけで勘違いする人は多そうです。

以上