切り取り被害者が切り取り加害者に。
竹中平蔵「尾身発言は酷い、明らかに越権」そこまで言って委員会NP6月6日
そこまで言って委員会NP6月6日
— Nathan(ねーさん) (@Nathankirinoha) 2021年6月6日
竹中平蔵
「この間の座長の発言なんか酷いじゃないですか。だって分科会がオリンピックの事を決めるわけではないのに明らかに越権でね」
尾身教授は開催するのであれば理念をきちんと持てと言ってるだけで開催中止を進言してない。メディアの切取りに引っかかるなよ。 pic.twitter.com/KCyx26uShm
竹中平蔵氏がそこまで言って委員会NP6月6日放送において、「この間の座長の発言なんか酷いじゃないですか。だって分科会がオリンピックの事を決めるわけではないのに明らかに越権でね」 と発言しました。
そこまで言って委員会NP|民放公式テレビポータル「TVer(ティーバー)」 - 無料で動画見放題 ※6月13日までアーカイブ。
これはメディアの切り取り報道によってつくられた認識をベースに発言しており、注意が必要です。
まずは「座長(尾身会長)の発言」がどういうものだったのかを確認しましょう。
切り取られていた尾身会長発言「普通は開催しない」
まだ議事録は出ていないし、発言の文脈を知るには1~2分の動画では不適切なので、書き起こしました。要約すると…
- 開催するという前提ならば、感染対策のために三位一体の努力が必要
- 三位一体とは
①国や自治体に対する一般市民の協力
②IT等テクノロジーの最大限の活用
③オリンピック組織委員会による規模縮小等の感染対策強化
※規模縮小とは、選手以外の関係者の人数制限のこと - パンデミックの中でオリンピックを開催するのは普通は無いのだから、それが開催する者の責任
- オリンピック開催の目的を明確化することが、三位一体人々の協力を得られるかどうかという非常に重要な観点で、それがあって初めて一般市民は、それならこの特別な状況を乗り越えようと、協力しようという機運になるのではないか
尾身会長は、オリンピックを開催するならばという仮定のもとでの感染対策を述べている中で「普通は開催しない状況」だから「感染対策をしっかりやること」という趣旨で発言しています。
さらに、尾身会長は「オリンピックを開くかどうかということを我々が判断するということは、私はそういう立場にもないし、そういう権限もない」と明言もしています。
したがって、「越権」ということは発生していません。
竹中平蔵の尾身会長発言の認識はメディアの切り取りによって生まれたもの
このように、竹中平蔵氏が尾身会長発言を「越権」と認識していたことは、メディアの切り取りによって生まれたものであると言えます。
メディアの切り取りによって攻撃されることが多い竹中平蔵氏が、自身もメディアの切り取りの認識に乗っかってしまっているのは、何とも言えないものがあります。
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