
巧妙な切り取り
- 【偏向報道特集】TBS番組が切り取りのオンパレードな件
- 兵庫県警『任意の取調べをしたことはない』⇒【被疑者として】を削る
- ゆかたまつりに関する竹内元議員のブログ紹介が片手落ち:批判対象の「ワガママ」は別の日の記事
- 芳賀一也『マスコミがちゃんと取材して正誤を報道してたらSNSに振り回される必要無かった』
【偏向報道特集】TBS番組が切り取りのオンパレードな件
TBSの番組「報道特集」で1月25日に亡くなられた竹内英明元兵庫県議と彼に対する攻撃を引き起こしたとする立花孝志氏に関する放送がありました。
この内容が切り取りのオンパレードだったので整理します。
兵庫県警『任意の取調べをしたことはない』⇒【被疑者として】を削る
報道特集が切り取りのオンパレードと聞いて
— Nathan(ねーさん) (@Nathankirinoha) 2025年1月27日
この1/20の兵庫県議会警察常任委員会での竹内元議員に関して『被疑者として任意の取調べをしたことはございません』と発言したのを【被疑者として】の部分を削って「任意の取調べを」と切り取っていると言われてますね。 https://t.co/v6JyTQCAg3 pic.twitter.com/sMRI17u62M
立花氏が竹内氏がお亡くなりになられた原因の推測として「兵庫県警が取り調べをしていた、逮捕される予定だった」などと述べていたことについて、兵庫県警が『被疑者として任意の取調べをしたことはない、逮捕の予定もない』と発言していました。
報道特集ではここから【被疑者として】を削って放送していました。
被疑者としての取調べだけでなく、参考人としての任意聴取すら無かった、ということなら、その事も併せて報じれば、より悪質性が際立つのに、何故やらないのだろうか?
確かに、この話は「自死の動機となる出来事」として立花氏から虚偽が語られたという事なので、被疑者ではなく参考人として聴取を受けただけなら動機にはなり得ず、本質的にはどうでもいい話と言えなくもない。
しかし、警察がわざわざ意味の限定をする言葉を付けているのに、それを省いた発言として報じる意義は無いでしょう。それをした結果、こうやって「疑惑」が生まれている。無用な混乱をメディアが作ってる。これは意図的では無いとしてもです。
兵庫県議会 警察常任委員会(令和7年1月20日)⇒https://www.youtube.com/watch?v=CiFP9KS94vU
ゆかたまつりに関する竹内元議員のブログ紹介が片手落ち:批判対象の「ワガママ」は別の日の記事

また、ゆかたまつりに関する竹内元議員のブログ紹介が片手落ちでした。
報道特集では竹内議員のブログの内容として上掲の内容を放送してましたが、物議を醸してネットで非難され、立花氏などが「デマを撒き散らして」と対象にした内容が書かれた記事は、これとは別の日の記事です。
2023年6月24日の姫路ゆかたまつりでの知事の着付けについて 2024年09月16日(月)
TBSが番組中に紹介した上掲画像にある言葉があるのはこの9月の記事。
立花氏の非難対象は、異なります。これに関連して番組中に引用された立花氏のX投稿は以下のものでした。
さいとう前知事を悪者にしようとしているのは、竹内県議会議員!
— 立花孝志 当選を目指すのは7月の参議院全国比例です (@tachibanat) 2024年11月15日
しかし、その竹内県議会議員は、デマを撒き散らして、有権者を騙そうとしていた!
亡くなった元県民局長と同じことしている証拠!
さいとう前知事は、悪者ではない! pic.twitter.com/93c34je9lK
この投稿の添付画像には芳賀一也氏のFacebook投稿があり、そこには「知事として初めてゆかた祭りに来てくれた斎藤知事。それなのに、そこで暴言を吐いたとか、デマを撒き散らしたのは竹内県議会議員…」という内容があります。(※番組では画像部分は映さず)
斎藤知事が暴言を吐いたということは、前掲の竹内氏の9月記事には書いてありません。
それは、以下の6月の記事です。
【速報】齋藤知事、昨年の姫路ゆかたまつりで、地元婦人会による着付けを拒否!!! 2024年06月26日(水)
内容の分析は以下X投稿でまとめていますが、この竹内ブログはアエラドットの記事を引用しており、そこには「会場入りした斎藤知事は、着替えのため地元の公民館に案内された。」とありますが、知事は12月25日の百条委員会でも否定しています。*1
芳賀氏の指摘する「竹内議員の発言は、一部デマ」の対象は空振りなのは事実。「斎藤知事がボランティアに怒鳴った」は、アエラ記事にも竹内ブログにも書かれておらず、発言も無い。(※「ボランティアにも怒声が聞こえていた」と書かれているだけ)… https://t.co/SJ7rXHpuwL pic.twitter.com/X3icErLrkm
— Nathan(ねーさん) (@Nathankirinoha) 2025年1月21日
しかも、報道特集では上掲画像のシーンに続いて、「職員アンケートに知事が激高した、出禁になったと書いていたことがあたかも竹内氏が言ったものとしてネットで拡散」と説明されていました。
ところが、6月の竹内ブログ記事で引用されたアエラ記事では、以下のように「激怒ぶりにあわてた…」と書いています。(※「ボランティアに」怒鳴ったとは、竹内ブログでもアエラ記事でも書いていない)


「出禁」というのは竹内ブログでもアエラ記事でも書いていないため、合成された風評が広がっていたというのは事実。他にもそのような「とばっちり」を竹内氏が受けている例はあります。
しかし、TBS報道特集の番組構成の仕方は、竹内氏の言動から不都合な部分だけ抜け落ちており、到底事実とは異なる認識を視聴者に与えるものになっています。
そして、竹内ブログの問題は、伝聞で「斎藤知事がみんなと一緒は嫌とワガママ」と「プロでもない着付けは嫌だとワガママ」と書いていたことです。
斎藤知事は「ちゃんとプロに見てもらった方がいいのではないか」というニュアンスだったという認識。これを覆す認定があれば別ですが、表現の違いというだけでは留まらないものがあると思います。
(実は、この斎藤知事の認識は竹内ブログの9月記事でも引用されていた。)
この部分が、ネットで非難対象となった核心部分です。時系列からして明らかでしょう。これを番組側は一切無視しています。
芳賀一也『マスコミがちゃんと取材して正誤を報道してたらSNSに振り回される必要無かった』
ゆかたまつり奉賛会 芳賀一也氏
— Nathan(ねーさん) (@Nathankirinoha) 2025年1月27日
『あの時に申し訳ないけどマスコミがちゃんと取材して何が正しくて何が間違ってるかをちゃんと報道してたらあそこまでSNSに振り回される必要無かった』
この指摘が重いですね。不都合な事実が広がるからやらなかったんでしょうね。 pic.twitter.com/ehV6qcbEyF
ゆかたまつり奉賛会の芳賀一也氏が報道特集の番組インタビューに答えて『あの時に申し訳ないけどマスコミがちゃんと取材して何が正しくて何が間違ってるかをちゃんと報道してたらあそこまでSNSに振り回される必要無かった』と言っているのが示唆に富んでいるでしょう。
なお、芳賀一也氏は番組放送後、Facebookで「また微妙に偏向報道しとるな。近々、You tubeに真相上げなな。」と投稿しています。
まだ問題があるというのでしょうか…?
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