JBpressの堀田佳男の記事で「NEJMの論文で空気感染が証明」などというとんでもないデマ記事がありましたが、削除されました。当然でしょう。
削除されたJBpressの記事は論文の掲載誌すら間違っていた
- NEJMではなくmedRxiv掲載の論文
- medRxivはプレプリントサーバー=査読前の「予稿」
- 論文中の"aerosol"の用法は、明らかに「空気感染」を意味しない
JBpressの記事は論文の掲載誌すら間違うデマでした。
論文の中身は上記記事中で紹介しています。
また、JBpressの記事の魚拓を置いてあります。
削除、修正依頼があった
記事内容の精査、修正、場合によっては取り下げをお願いします。9日付けでNEJMは出ていませんし、最近のNEJMにそのような内容の論文はありません。この内容は、medrxivという査読前の論文サイトのものだという指摘があります。また、「エアロゾル感染」であって「空気感染」ではありません。
— 松村むつみ (@ichigumapanda) 2020年3月14日
COVID-19「空気感染」記事、JBpressに精査、修正、場合によっては取り下げをお願いしました。#COVID-19 #空気感染 https://t.co/AkEu5SUVOl
— 松村むつみ (@ichigumapanda) 2020年3月14日
この方だけではないですが、相当数の方からの削除・修正依頼があったのでしょう。
「新型コロナの論文」に注意
元となった論文はこちらです:Aerosol and surface stability of HCoV-19 (SARS-CoV-2) compared to SARS-CoV-1 | medRxiv
JBpressの記事は掲載誌すら間違っていましたが、論文のリンクも貼っていない時点で怪しむべきでしょう。「新型コロナの論文」といっても、どの論文なのか?その中身は何なのか?論者は論文を正しく紹介しているのか?について、いちいち確認しないと、今の言論状況では危険です。
以上