事実を整える

Nathan(ねーさん) 法的観点を含む社会問題についても、事実に基づいて整理します。

日本ファクトチェックセンターの7月記事が6件…「月間10本のノルマ」未達成?

おや…様子が?

日本ファクトチェックセンターの7月記事が6件

日本ファクトチェックセンター(JFC)の7月のファクトチェック記事が29日午後の時点で【6】しかありません。

しかも7月に書かれたのは『「ジョー・バイデン死去」は誤り。』といったような、既に結論が出ている上に時間が経過してからの検証で、効果が薄いものもあります。

なお、ALPS処理水に関する記事はJFCが採用しているFIJのファクトチェック指針のファクトチェックの要素に照らせば、ファクトチェック記事ではないことになるのでこれに含めていません。

「1月に10件の記事」がノルマ?設立時の記者会見時

1月に10件の記事を」という話は設立時の記者発表会で語られたようで、以下の記事でその旨が確認できます。

SNS拡散情報の真偽をチェック「日本ファクトチェックセンター」10月から始動

グーグル&ヤフーが2億円超も提供 デマに対抗「日本ファクトチェックセンター」の成算は: J-CAST ニュース【全文表示】

セーファーインターネット協会がファクトチェック機関設立、偽情報対策を推進 | 日経クロステック(xTECH)

ただ、日経の記事では「記事は月間10本以上の配信を目指し」とあり、下限のノルマというよりは一定の目安となる目標として語られていた雰囲気があります。

これまでの月では12件程度は書かれていたので、一定のベースラインとして意識されていたのではないかと思われますが。

GoogleとYahooから合計2億円程度の支援を受けているJFCの記事生産がこのような質と量だというのはなんとも寂しい限りです。

コミュニティーノートの出現によりお役御免になった?

Twitter(X)の新機能であるコミュニティーノートが7月にスタートし、ツイートに対して直接、背景情報の補足が可能になりました。

それにより、一定のファクトチェック効果が働いています。

それによって、「JFCが出て来る幕は無くなったのでは?」と考える者も居り、7月のJFCの記事が滞っている理由には「コミュニティノートのせいでやる事が無くなったのではないか?」と言われるケースも見られます。

コミュニティノートとファクトチェックはイコールではない上に、前者はハイパーリンクを貼り遷移先がソースとして使えるものでなければならないという制限があります。

なので、本来であればファクトチェック機関の役割が縮小する、ということにはならないハズですが…

以上:SNSシェア,はてなブックマーク,ブログ,note等でのご紹介をお願いします