「創作物の模倣犯」をあげつらう意味がどこにあるのか?
- Mrサンデー木村太郎「電車よりもジョーカーが悪い」
- 九州新幹線で走行中放火、逮捕男「京王線刺傷事件まねた」
- 木村太郎氏の理屈では事件報道を規制するべきでは?
- 創作物の表現規制の潜在的な危険性:東京都男女参画推進総合計画
Mrサンデー木村太郎「電車よりもジョーカーが悪い」
10月31日に京王線の電車内で70代男性の胸を刺し車内に火をつけた映画「ジョーカー」の仮装をした服部恭太。犯行動機としてジョーカーへの憧れを供述しているという報道が為されています。
本件に関して、11月7日放送の「Mr.サンデー」においてジャーナリストの木村太郎氏が「電車の防衛よりも『ジョーカー』のほうが問題、9年前、アメリカのコロラド州で、ジョーカーが出てくる『ダークナイト・ライジング』というバットマンの映画上映の日に銃乱射で12人殺害して58人ケガしたっていう事件が起きた。犯人は『俺はジョーカーだ』って言った」という旨の発言。
司会の宮根誠司氏が反論しても木村氏はさらに「模倣犯が出てくる映画っていうのは観客に制限つけるとかしないと、こういう事件は起きると思う」と発言しています。
映画はR15で既に制限が付いているのでこの指摘は不当なのですが、それ以上に「模倣犯が出るから」という理由で創作がダメなら凡そ全ての事件モノの創作物はアウトに。
九州新幹線で走行中放火、逮捕男「京王線刺傷事件まねた」
【速報】
— 時事ドットコム(時事通信ニュース) (@jijicom) 2021年11月8日
新幹線列車内で放火しようとした疑いで逮捕された男は「京王線の事件をまねた」と供述している https://t.co/PZVtYgzOBL
その後、11月8日午前8時45分ごろにJR熊本―新八代間を走行中の広島発鹿児島中央行き九州新幹線「さくら401号」(8両編成)の車内で、男が床に液体をまき、火を付けた紙を投げ込んだという事件が発生。
犯人は「京王線の事件をまねた」と供述している ことが報道されています。
木村太郎氏の理屈では事件報道を規制するべきでは?
木村太郎氏の理屈で言えば、事件報道を規制するべきでは?ということに。
もちろんそれは荒唐無稽な論なのですが、特に犯行手口を詳細に伝える報道というのは以前から問題視されてきました。
毎日と日経の差は微妙ですが決定的な違いがあって
— Nathan(ねーさん) (@Nathankirinoha) 2021年5月20日
①毎日新聞は従前ワクチン接種妨害的な報道を継続
②毎日では「占拠出来てしまう」と犬笛的な記述
岸大臣は架空予約行為を問題視して報道については触れてませんが、模倣犯防止のために報道は含めなかったものの、報道態様も問題視しているハズです https://t.co/k76z52Adn6
つい最近も、新型コロナワクチンの予約サイトに関する報道が模倣犯を呼び込みかねない低質なものだったという事件がありました。
創作物の表現規制の潜在的な危険性:東京都男女参画推進総合計画
表現規制、特に創作物の表現規制については、様々な所でそれを実現させようとする動きが活発化しています。
パブコメ⇒東京都男女平等参画推進総合計画改定に当たっての基本的考え方(中間のまとめ)に関する都民意見の募集について|東京都生活文化局
東京都の男女平等参画推進総合計画改定案、11月16日までパブコメ中。「マスメディアや公共空間において不快な表現に接しない自由」「性・暴力表現について国際的な視点」と言及。更に別ページで「暴力表現や配慮を欠いた性表現を防ぐ」とも言及。これで表現の自由を十分に配慮していると言えるのか懸念 https://t.co/wNWg7Wfzu0
— 山田太郎 ⋈(参議院議員・全国比例) (@yamadataro43) 2021年11月8日
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