この話がにわかに触れられているので整理します。
「仁藤夢乃が「姫」の源氏名で秋葉原のメイドカフェで働いていた」はデマ
ゆめにゃんが「姫」という源氏名で秋葉原のメイドカフェで働いていたという話、当時の秋葉原のメイドカフェ全てを確認して、嘘というのがわかっています。
— やん (@skd7) 2022年12月7日
この記事で前田氏の店に凸して取材したのは2015年12月だったな。HRN伊藤和子やColabo仁藤夢乃らが児童ポルノやJKビジネスをデマで騒ぎ立て秋葉原叩きしなければもっと早く解決できたと思う。彼らのロビー活動の結果、メイドカフェに見せかけた悪質店がやりやすくなり増えたhttps://t.co/3UMbrqyiYW
— やん (@skd7) 2021年5月24日
わざわざ調査したというより、当時秋葉原にあるメイドカフェを全て記録していたのです。把握できるぐらい店舗数が限られていました。https://t.co/DKBu8K51Rd pic.twitter.com/PBJvOSM27v
— やん (@skd7) 2022年12月7日
「仁藤夢乃が「姫」の源氏名で秋葉原のメイドカフェで働いていた」という言説はデマであるという話。当時実際に調査された、やん(@skd7) 氏によれば、当時秋葉原のメイドカフェに該当する店舗は存在しなったとのこと。
では、この言説はどこから来たのか?
産経新聞デジタルの元記事も削除:メイドカフェで働いていたのか
確認できる仁藤夢乃の新聞初登場は産経新聞。 https://t.co/gO1hMivn9W それ以前に仁藤が登場する媒体は週刊朝日やサンケイビズ、他ウェブサイトなど。記事を見ると、女子高生を“商品化”するJKビジネスとしてメイドカフェを挙げてしまった。仁藤はメイド喫茶とJKビジネスの違いを知らなかった。
— やん (@skd7) 2018年7月10日
仁藤夢乃 女子高校生サポートセンターColabo代表(2)「かわいい」とメイドカフェへ
http://www.sankei.com/life/news/150324/lif1503240007-n1.html(魚拓)
http://www.sankei.com/life/news/150324/lif1503240007-n2.html(魚拓)
※現URLとして表示されるもの⇒https://www.sankei.com/article/20150324-VPDF27RJUNJ3XPAVPKRC6DAFGA/
【仁藤夢乃 氏が15歳のときに秋葉原のメイドカフェで「姫」の源氏名で働いていた】、とする情報の出所は2015年3月24日付の産経新聞デジタル記事で、池田証志記者が聞き手のものです。
が、現在は削除されています。
これは仁藤氏にインタビューした全5回のコラムの内の第二回目なので、欠落が分かるようになっています。
「秋葉原のメイドカフェ」だけが間違いなら全削除するのは何だか奇妙ですが、本人の弁では「15歳の時にメイドカフェで働くようになった」という認識のようです。
つながる/ひろがる/フェミ・ジャーナル -ふぇみん-|インタビュー(魚拓)
家に帰らずに、ご飯を食べたり、夜まで外で過ごすためのお金を求めて、高校1年生の終わりには「メイドカフェ」で働くようになった。 「見守ってくれる大人がいない子は、援助交際や夜の世界に誘われるようになるんですよね」 街でスカウトに声を掛けられて働き始めたメイドカフェの経営者はキャバクラも風俗も経営していた。時給は1500円で、夜中まで働けば、キャバクラの女の子と一緒に家まで車で送ってもらえるので「ラッキー」と思っていた。
しかし、これは通常の「メイドカフェ」とは異なるとしか思えない状況について語っています。ただ、本人の認識としては(店員に聞かされていた話としては)「メイドカフェ」だったが、客観的な実態としては異なっていた、という可能性があります。
メイドカフェとはどういうものなのかが定まっていない時期に、当時15歳だった彼女が「これはメイドカフェと言われるものだ」と言われていたなら、そのように信じたとしても無理はないと言えます。
さらに、本人の発信を見ると、「渋谷で週5」「渋谷の街に毎日いた」とあります。
》学校や家が安心して過ごせる場でなくなり、渋谷で週5日過ごしていた自身の経験を記した『難民高校生』や、少女を「JKビジネス」に取り込む業者の手口を分析した『女子高生の裏社会』などの著書がある仁藤夢乃さんが代表をつとめる一般社団法人Colaboでは、行き場のない若年女性が性搾取などの
— 仁藤夢乃 Yumeno Nito (@colabo_yumeno) 2022年7月30日
私が15歳くらいで渋谷の街に毎日いた時もそうだったし、そのあと2011年に宮下パークで路上生活者の方の強制排除があったときに、街に出てきてる子どもたちの排除も同時に行われた。今も変わらない。 https://t.co/OwOwf9Sdb9
— 仁藤夢乃 Yumeno Nito (@colabo_yumeno) 2022年3月21日
https://archive.is/QZmtb https://archive.is/vwF6B
他にも「高校生の頃の渋谷」について語るツイートが複数存在します。
対して、同時期の「秋葉原」についてはまったく出てきません。
「秋葉原のメイドカフェ」で働いていたのなら、もっと当時の秋葉原についての描写が出てこないとおかしいだろう。
要するに、「秋葉原のメイドカフェ」という部分は完全に事実誤認だと言える。
「姫ちゃん!」と空港で声をかけられて、振り向いたら15歳の時働いてたお店の友達。未だにそのときの源氏名で呼び合う。沖縄までの飛行機が同じだった!3年ぶりくらいに会ったけど、その友達と小学生になった娘ちゃんが幸せそうで嬉しかった。 pic.twitter.com/gzXLQCe6ce
— 仁藤夢乃 Yumeno Nito (@colabo_yumeno) 2017年8月14日
なお、「姫」の源氏名で働いていたことは本人自身が発信しています。
産経の記事がああなったのは、仁藤氏が記者に誤った情報を伝えたのか、それとも記者が記事化する際に誤って秋葉原としてしまったのかは不明です。
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