「温泉むすめ」に関する話の整理。
- 温泉むすめ問題まとめ
- 発端:一般社団法人Colabo代表仁藤夢乃のツイート
- 温泉むすめプロジェクトの公式HPのキャラ設定変更
- 未成年飲酒・夜這いを期待・スカートめくり設定の問題キャラ
- 観光庁の後援名義の使用許可とスポーツ文化ツーリズムアワード2021表彰予定
- 仁藤夢乃による「性差別」「性搾取」等のレッテル貼りの問題について
- 仁藤夢乃のキャラクターに対する「性差別」等のレッテル貼り問題の整理
温泉むすめ問題まとめ
- 未成年飲酒や夜這いなどの設定が問題
- 観光庁の後援名義許可時には当該事情は無かった。事実確認中。温泉むすめ表彰予定。
- 仁藤夢乃がキャラの造形自体やその他の要素も(「性差別」など)問題視し攻撃範囲を無制限に拡大
1番の問題をフックに攻撃を拡大して3番の話に広げている状況。
よくある活動家の手口です。
ただ、ネット上では仁藤夢乃の主張内容が酷すぎるのでそちらを批判する向きが多いのですが、1番の問題が無かったかのようになっているものも多いので要注意。
温泉むすめプロジェクトとは、株式会社エンバウンドが手掛ける日本・台湾の温泉地をモチーフに(擬人化?)したキャラクターによって地域活性化を図るもの。
2016年の発足以来、現時点で全47都道府県と台湾の122人の温泉むすめとナビキャラ2人が公開。
発端:一般社団法人Colabo代表仁藤夢乃のツイート
出張先で「温泉むすめ」のパネルを見て、なんでこんなものを置いているの😩💢と思って調べたらひどい。スカートめくりキャラ、夜這いを期待、肉感がありセクシー、ワインを飲む中学生、「癒しの看護」キャラ、セクシーな「大人の女性」に憧れる中学生など。性差別で性搾取。https://t.co/vw3w00zAPu pic.twitter.com/jkWRsvQKCa
— 仁藤夢乃 Yumeno Nito (@colabo_yumeno) 2021年11月15日
「温泉むすめ問題」の発端は上掲ツイート。
一般社団法人Colabo代表仁藤夢乃のもの。
他に大量にツイートしており、このツイート自体にも問題がありますが、後述。
温泉むすめプロジェクトの公式HPのキャラ設定変更
性差別?「温泉むすめ」キャラ設定が物議 運営がサイト修正、後援の観光庁は「対応を検討中」
(2/3)性差別?「温泉むすめ」キャラ設定が物議 運営がサイト修正、後援の観光庁は「対応を検討中」
(3/3)性差別?「温泉むすめ」キャラ設定が物議 運営がサイト修正、後援の観光庁は「対応を検討中」
J-castニュースが報じているように、温泉むすめプロジェクトの公式サイトではキャラクターの各種設定が変更され、後援していた観光庁は事実確認の上対応を検討。
プロジェクトを運営するエンバウンドの広報担当者は取材を断わり。
SUPPORTER | 温泉むすめ公式サイト←SUPPORTER | 温泉むすめ公式サイト(魚拓)
未成年飲酒・夜這いを期待・スカートめくり設定の問題キャラ
石和紅 | 温泉むすめ公式サイト 石和紅 | 温泉むすめ公式サイト(魚拓)
作並日果 | 温泉むすめ公式サイト 作並日果 | 温泉むすめ公式サイト(魚拓)
小野川小町 | 温泉むすめ公式サイト 小野川小町 | 温泉むすめ公式サイト(魚拓)
定山渓泉美 | 温泉むすめ公式サイト 定山渓泉美 | 温泉むすめ公式サイト(魚拓)
上から未成年飲酒・夜這いを期待・スカートめくり、が問題視されたキャラ。
これらが問題視されて修正されたものとして報道等で確認できるもの。
もしかしたら他にもあるかもしれませんが、何せ100人以上のキャラが居るので。
たとえば作並日果(さくなみにっか)は仙台市内の作並温泉のキャラなのですが、作並温泉はニッカウヰスキーの工場が近くにあるためにこのような設定になっています。
琥珀色の美しい髪をもち、常にのんびりゆったりしているむすめ。いつもウイスキーをちびちび愛飲しており、酒に強いので酩酊することはほとんどないが、たまに呂律が回らないときや、語尾を噛むときがある。お酒を飲ませる事が上手く、本人以外はつい飲み過ぎてしまい、気が付くとみんな潰れていることがある。いつか世界中に点在するウイスキーの蒸留所を旅するのが夢なほど、ウイスキーに詳しい。
まぁ、これらは「性差別」ではないものの、現代の未成年者に相当する設定(「高等部」という表示)での飲酒を肯定しているので、普通に公的な「支援」を受けるには不適切な設定でしょうから、この記述自体が問題視されるのは仕方がないと思います。
この観点はキャラクターの造形を問題視するようなものでもないからです。
観光庁の後援名義の使用許可とスポーツ文化ツーリズムアワード2021表彰予定
スポーツ文化ツーリズムの普及、拡大に向けて~「スポーツ文化ツーリズムアワード2021」受賞団体決定~ | 2021年 | 報道発表 | 報道・会見 | 観光庁
「スポーツ文化ツーリズムアワード2021」の受賞団体を発表します:スポーツ庁
「スポーツ文化ツーリズムアワード2021」の受賞団体を発表します~スポーツ文化ツーリズムの普及、拡大に向けて~ | 文化庁
株式会社エンバウンドによる『温泉むすめプロジェクト』は、〈新しい観光賞〉として2021年の受賞団体となったことが発表されています。
受賞団体は「第5回スポーツ文化ツーリズムシンポジウム」(令和3年11月30日に東京都台東区で開催)において表彰予定、とあります。
https://www.mlit.go.jp/kankocho/content/001429404.pdf
評価ポイント
●温泉とキャラクターを結び付けて、若い方たちの観光にかかる
意欲や関心を沸き立たせるプログラム。
●持続性と日本全国への展開があり、また一定の層に受けている
点を評価。
観光庁の関り方は後援名義の使用許可を出しているだけということが山田太郎議員によってまとめられていますが、観光庁は許可の時点で前掲のような設定を把握していたわけではないので事実確認をしているということです。
仁藤夢乃による「性差別」「性搾取」等のレッテル貼りの問題について
昨日指摘した性差別・性搾取表現や中等部の設定などをこっそり削除しているようだが、見れば見るほど男の願望を形にしたキャラクターばかり。肌の露出やはだけた制服、頬の赤らみ、胸の膨らみ、スカートに陰部がわかる不自然な影。胸が大きくても小さくても容姿も体つきも性格も趣味も性的に消費する。 https://t.co/APUA5qxVj8 pic.twitter.com/IlRsXPPlO7
— 仁藤夢乃 Yumeno Nito (@colabo_yumeno) 2021年11月16日
多くのキャラクターが吐息が漏れるような声で、性行為を連想させるような発言をさせているものも多い。肌の露出のある衣装を嫌がる子が仕方なく受け入れるという音声や、小さな体に大人の心」が人気者という設定、ランジェリー集めが趣味、混浴を気にしないという女の子の胸が揺れているという表現も👇 pic.twitter.com/VHini17f1b
— 仁藤夢乃 Yumeno Nito (@colabo_yumeno) 2021年11月16日
さて、次に仁藤夢乃による「性差別」「性搾取」等のレッテル貼り問題が出てきます。
これらのうち、「発言内容の不適切性」は個別に判断するしかないですが、「キャラクターの造形」に関する言及は難癖でしかありません。ついこの間に炎上させられたVtuberへのフェミニスト議員連盟による誹謗中傷問題と地続きです。
少女を性的に消費することはもちろん、スペックを書いて女の子を並べ「選べる」存在として扱うこと自体が少女をモノ化している日本社会の性差別の深刻さ、少女を支配して楽しむ人権意識の低さそのものを表している。
— 仁藤夢乃 Yumeno Nito (@colabo_yumeno) 2021年11月16日
そして現実の性差別・性搾取・性犯罪と本当に地続きの切実な問題です。
そしてボタンの掛け違いが発生しているのがこの認識。
「創作表現が女性に対する認知の歪みを生じさせ、現実の性差別・性搾取・性犯罪を助長する」という想定。
ならば18禁のマンガ・アニメが多い日本で性犯罪が多いはずだが…
他国に比してそうはなっていないという現実。
暗数も調査結果があります。
仁藤夢乃のキャラクターに対する「性差別」等のレッテル貼り問題の整理
- 「創作表現が女性に対する認知の歪みを生じさせ、現実の性差別・性搾取・性犯罪を助長する」という一般的な因果想定
- 温泉むすめの個々のキャラクターの造形等について、性差別的・性搾取的と言えるか否かの評価
仁藤夢乃の「性差別」等のレッテル貼り問題は上述の通りに収斂。
一般的な因果の想定が間違っており、さらには個別論としても性差別的であるという評価・認定が間違っているという話。
何か問題が起こっていると思うと全てを「差別」の話にすり替え・大きくしようとするというのがこの手の界隈の活動家らの常套手段。
流石にこの手法はもう広がらないと思うのですよ。
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