事実を整える

Nathan(ねーさん) 法的観点を含む社会問題についても、事実に基づいて整理します。

高市大臣「レクあり得た」報道⇒切り取りでした:「NHK予算や地方税法改正案や地方交付税法改正案、そういった所を詰めたレクは」

悪質な報道

高市大臣「レクあり得た」報道⇒切り取りでした

焦点の大臣レクで新展開 高市氏「レクあり得た」…一方で内容は否定 “放送法の解釈”文書めぐり(TBS NEWS DIG Powered by JNN) - Yahoo!ニュース

焦点の大臣レクで新展開 高市氏「レクあり得た」…一方で内容は否定 “放送法の解釈”文書めぐり2023年3月14日(火) 19:57 TBS NEWS DIG Powred by JNN

放送法の「政治的公平性」の解釈をめぐる問題。「大臣レク」の有無が焦点となるなか、高市氏が別のテーマでレクを受けた可能性に言及しました。

高市大臣が「ねつ造」と主張している4枚の行政文書、いわゆる“高市4文書”。なかでも焦点となっているのは、2015年2月13日の「大臣レク」に関する文書の真偽です。

高市早苗 経済安保担当大臣(8日)
「このようなレクを受けたはずもございません」

高市大臣は国会でこう断言していましたが、きょう…

高市早苗 経済安保担当大臣
レクっていうのはあり得たんではないかと思います。あくまでも内容については明確に否定をいたします

大臣になって初めてのNHK予算などを抱えていたことから、テーマは別として、レク自体は受けていた可能性に言及しました。また、高市大臣は総務省に問い合わせた結果、当時の日程記録がすでに破棄されていて、詳細が確認できないとも明かしました。

高市早苗経済安保担当大臣が「捏造」と主張している総務省文書のうち、2015年2月13日の【高市大臣レク結果(政治的公平について)】という文書について。

高市大臣は従前「このようなレクを受けたはずもございません」と発言していましたが、一部メディアが3月14日の大臣記者会見の動画を用いて「レクっていうのはあり得たんではないかと思います。あくまでも内容については明確に否定をいたします」という文言がフォーカスされていました。

これは「切り取り」です。

「NHK予算や地方税法改正案や地方交付税法改正案、そういった所を詰めたレクは」

高市大臣記者会見(令和5年3月14日)|政府インターネットテレビ

12分辺りから始まる部分で説明していますが、「NHK予算や地方税法改正案や地方交付税法改正案ですから、そういった所を詰めたレクっていうのは有り得たんでないかと思います。あくまでも内容については明確に否定をいたします」と答えています。

TBSのNスタの動画は「…そういった所を詰めた」の部分とその前の部分を切り取って流しています。

もっとも、その後のナレーションや記事本文では「大臣になって初めてのNHK予算などを抱えていたことから、テーマは別として、レク自体は受けていた可能性に言及しました。」という情報を与えており、全体からすると切り取りとは言えません。

しかし、ここで問題視されていた「レクの有無」というのは2月13日の【高市大臣レク結果(政治的公平について)】という文書に書かれている主題についての、という意味ですから、かなりミスリーディングです。

その上、当のTBSは以下のツイートをしていました。

https://archive.is/vLS3l

「焦点の大臣レクで新展開」と臆面もなく書いています。

「焦点の大臣レク」と特定している上に「新展開」などと書いていることから、明らかに読者の認識を誘導する狙いでしょう。

TBSの認識誘導に騙された?切り取りで高市大臣発言を取り上げるTwitterユーザー

TBSの認識誘導に騙された?のかなんなのか知りませんが、Twitterユーザーの中にはこの切り取りによる印象でもって3月14日の高市大臣記者会見上の発言を取り上げるTwitterユーザーで溢れました。

https://archive.is/w7g8o https://archive.is/XNgyr https://archive.is/O9fox 

https://archive.is/SpIef

まぁいつもの人たちが騒いでるだけなんですが、こうやって認識が固着化されていくんだろうなと。

小西洋之議員の3月3日の質疑から始まった一連の騒動ですが、これを奇貨として高市大臣の発言を切り取ったり意味を違えて報道する手法が横行しています。

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