事実を整える

Nathan(ねーさん) ほぼオープンソースをベースに法的観点を含む社会問題についても、事実に基づいて整理します。

朝日新聞記者がフリーランスの白石草に暴行していた:2010年総務省記者クラブ

朝日新聞日浦記者?

8月6日の広島での式典後記者会見において安倍総理に対して規定外の質問をして騒いで「官邸職員に腕を掴まれた!」と言って抗議する朝日新聞記者が居ましたが、2010年に朝日新聞記者がフリーランスの白石草に暴行していたことが再燃しています。

朝日新聞記者がフリーランスの白石草に暴行していた

フリーランス記者らによると、2010年1月に朝日新聞記者が白石草氏の頭をつかんで暴行・侮辱した、ということが暴露されています。

このことは片山総務大臣閣議後記者会見の概要で文字起こしされています。

2011年1月の片山総務大臣記者会見での質疑

総務省|片山総務大臣閣議後記者会見の概要(平成23年1月11日)

記者会見のオープン化(3)

問:
 日本インターネット新聞社の田中龍作と申します。我々フリーの質問にも、フリーにも質問させていただく片山大臣には敬意を払うところであります。それで、ルールということでお聞きしたいのですが、そこにいらっしゃるですね、オブザーバー資格の白石さんが、昨年1月質問したところ、幹事社から、会見が終わったあとですね、幹事社がつかつかと寄ってきて、頭をつかんでですね、「皆さんこの人のようなことをしちゃ駄目ですよ」というふうに、そういう事件があったのです。これはもう暴行であり、セクハラでもあります。こういう野蛮なことをしている人たち、野蛮なことをされても我々は粘り強く交渉してきたのです。その事件については、大臣、どうお考えでしょうか。

答:
 よく分かりません、それは。もう当事者でそれは解決してください。私、クラス担任でも何でもありませんのでね。いちいち、それ、皆さん方の、いざこざと言うと失礼だけれども、それ、私、いちいち裁く能力もあれもありませんので、よく相談してください。で、私が申し上げるのはね、これまでの経緯はよく分かりませんけれども、クラブ側もよく本当に、よく耳を傾けて、相談に応じてあげてください。これは申し上げます。申し上げました。その限りにしておいてください。

片山総務大臣記者会見での記者会見オープン化に関する質問です。

まぁ、これをもって『朝日新聞が「腕を掴まれた!」などと言う資格がない』という指摘はかなり乱暴ですが、それ以前に「腕を掴んだ事実はない」と言われている事には注意です。

2010年1月当時の総務省記者クラブ幹事社は朝日新聞

 

2010年1月に総務省記者クラブで、当該月の幹事社であった朝日新聞の記者が、「ルールを破って質問をしたとして」白石草氏の頭をつかんだ、ということが言われています。

このときだろうか?

当時は全てのフリーランス記者に質問権も動画撮影権も認められていませんでしたが、「オブザーバー資格」のある者には認める、ということで一応の解決を得たようです。

ただ、その権利を全てのフリーランス記者に、という声がフリーランス記者らからはあります。

記者会見の主催は記者クラブであり政府ではない

基本的なことですが、大臣定例記者会見の主催は記者クラブであって政府や内閣ではありません(会見の種類によって異なる場合がありうる。)

ですから、2010年当時の片山善博総務大臣も「私に言われても権限も能力も無い」と言っているわけです。

要するに大手メディアの自治会なのです。

大手以外のメディアやフリーランスはそこに入り込めず、記者会見で自由に質問できないということに不満を持っています。

この運用には否定的な声が多いのですが、CSISが日本におけるチャイナの影響についてまとめた報告書(日本国内の情報を総まとめした種類のもの)では、日本においてはチャイナの工作は比較的浸透していないとし、その一員として記者クラブで外部者の排除が行われていることを指摘しています。

頭をつかんで暴行した朝日新聞記者は誰なのか?

頭をつかんで暴行した朝日新聞記者は誰なのか?

一部ネット上では特定の氏名について言及がありますが、おそらくその出所はこのツイート(と、同一人物によるもう一つのツイートなど)だろうと思われます。

ただ、これはきちんと見ると会見解放の件で電話をした際の応対者について言及しているに過ぎません。

それに、当時の朝日新聞は記者が4人も5人も会見で質問をするという非常識なことをやっていたと安倍晋三氏らが指摘していますから、これらをもって個人を特定するのは危険だなと思います。

以上