覚えたての言葉でそれっぽく言ってるだけの人がバレました。
- 「戦力の逐次投入は悪」論が上念司、山田宏、和田政宗らに撃破
- 能登半島地震と熊本地震や東日本大震災との条件の違い
- ネット上の「戦力の逐次投入は悪!」論の初出
- 東京新聞や立憲民主党の泉健太代表も…共同通信が報道して拡散
「戦力の逐次投入は悪」論が上念司、山田宏、和田政宗らに撃破
自衛隊の動員数の考え方について、明らかにミスリードしてる投稿が見られます。自民党議員を通じて防衛省幹部の見解を得ましたので共有します。…
— 上念 司 (@smith796000) 2024年1月5日
防衛省から下記報告がありました。
— 山田宏 自民党参議院議員(全国比例) (@yamazogaikuzo) 2024年1月6日
「今般の災害派遣に関し「逐次投入」や「初動が遅い」といった指摘が一部にあるところ、本日の会見で防衛大臣から次の通り説明しました。…
今回の災害派遣に関し「初動が遅い」「逐次投入で効果的でない」といった事実と異なる指摘があることから、防衛大臣が会見で次の通り説明。
— 和田 政宗 (@wadamasamune) 2024年1月6日
自衛隊は1日の発災後、直ちに災害派遣、2日には統合任務部隊を編成し、約1万人の即応態勢。
初日から千人が現地で活動実施、本日は5400人の隊員が現地で活動。… https://t.co/XyOeVvxwhe
災害対策における「戦力の逐次投入は悪」論がネット上で喧しいですが、上念司、山田宏、和田政宗らによって撃破されています。
- 「逐次投入が悪」は、敵兵により「各個撃破されるから」という理屈が前提
- 災害対策は別に「撃破」されるものではない
- 今回の地震では地理的制約や機能的制約もある
- そうした中ではむしろ多人数の準備が全員整うまで待機するのではなく、準備が出来次第逐次投入していくのが本来の姿
まとめるとこうした論が整理されています。
同様の内容は木原防衛相からも言及されました。
木原防衛相、能登半島地震への自衛隊派遣「初動が遅い」指摘に「初期段階では航空機での被害状況把握」などと説明|日テレNEWS NNN
災害対応に関して「戦力の逐次投入!悪だ!」と言う主張が出てくるのが信じられませんが、銀河英雄伝説 の見過ぎなんじゃないでしょうか。
能登半島地震と熊本地震や東日本大震災との条件の違い
- 災害発生当初から約1万人の即応態勢
- 熊本地震では1万人ぐらいの投入だったが、基地が近くにあり「号令をかけた」のがその規模だってのであって、その全員が同時に現場に入って作業に当たったわけではない
- 他方で、今回は近くに基地はない
- 被災地域が能登半島の特に先端という地理的制約、交通網が途絶していたという条件もあった
- 初期の段階では、空中機動力を重視した航空機を活用した被害状況の把握に努力
こうした今回の震災の被害状況により、海外からの人的物的支援についても余剰となったりメリットが僅少であることから、「現地に負担をかけない支援」のみの申し入れを受け入れるのみにとどまっています。
ネット上の「戦力の逐次投入は悪!」論の初出
「水」であればヘリで速攻届けることができるのに政府は一体何してる?
— 白坂和哉|ジャーナリスト|”突き刺さる” 政治情報を提供します! (@shirasaka_k) 2024年1月3日
しかも驚いたことに岸田首相は、今朝になって自衛隊員を1000⇒2000に増員と言っていたこと。
命を救うには初動が大事(72時間原則)戦力の逐次投入は指揮官が無能である証である。#岸田首相しっかりしてよ https://t.co/3kipZw1T6B
ネット上の「戦力の逐次投入は悪!」論の初出はおそらくこの人。
これ以降、自衛隊の派遣人数に関して「戦力の逐次投入は悪!」という言説が一部界隈で広がっていきます。
東京新聞や立憲民主党の泉健太代表も…共同通信が報道して拡散
自衛隊の投入遅いとの批判に反論 被災地、展開規模巡り首相 | 共同通信
立憲民主党の泉健太代表は5日「自衛隊が逐次投入になっており遅い」と政府対応に疑問を呈した。16年4月に起きた熊本地震で、震度7の「前震」があった2日後に自衛隊規模を1万5千人とした前例との比較が念頭にある。
他方で、公党である立憲民主党の泉健太代表も「自衛隊が逐次投入になっており遅い」などと主張していることが共同通信の報道で判明して拡散。
泉氏のXでは見られない主張です。
なお、東京新聞もこの論調に乗っかっていました。
自衛隊派遣、なぜ小出し?熊本地震時の5分の1 対応できない救助要請たくさんあったのに…首相の説明は#能登半島地震
— 東京新聞編集局 (@tokyonewsroom) 2024年1月6日
木原稔防衛相は「逐次投入との批判は全く当たらない」と反論しています。
https://t.co/pJO7HTNA0q
東京新聞 TOKYO Web
以上