事実を整える

Nathan(ねーさん) ほぼオープンソースをベースに法的観点を含む社会問題についても、事実に基づいて整理します。

丸山ほだか議員の問題は酒のせいではない:ロシアに謝罪の維新批判発言

魚拓:http://archive.is/Peyzr

日本維新の会を除名された丸山穂高議員がロシアに謝罪した維新を「完全に意味不明な対応」と批判しました。

一連の事態の行動の是非について私見を披歴します。

丸山ほだか議員、ロシアに謝罪の維新批判発言

除名丸山氏がロに謝罪の維新批判 「完全に意味不明な対応」(共同通信) - Yahoo!ニュース

このようにニュースにまでなっているようですが、この発言を聞いて

あ、酒のせいで暴走したのではなかったんだな

と思った人は多いはずです。

丸山氏だけは「戦争発言」に関する維新の謝罪を非難する資格がない

言うまでもなく、今回の事態は丸山氏が勝手に暴走して明確なミスをした結果、生じています。

その結果発生した事態を収めるために汗をかいて行動している者に対して、結果を生じさせた元凶である者が非難するというのは、常識に照らして、あり得ません

発言が不適切だったということは本人も認めているにもかかわらず。

維新はなぜロシア大使館に謝罪しにいったのか

丸山氏の「戦争発言」の主張(問いかけ)が妥当かは考慮の余地があるでしょう。

しかし、衆議院からの委員会派遣という肩書を背負っておきながら、交流の場においてあのような個人的な信条を優先したことは、それが衆議院の総意であるかのように振る舞ったという意味で、誤解を与える行為です。

それは国家としての意思とは齟齬があるからこそ、単なる野党である維新が前面に立って謝罪しているのです。

維新の謝罪については、批判があってしかるべきでしょう。

しかし、丸山ほだか氏だけは、批判する資格がありません。 

酒のせいではない

魚拓:http://archive.is/Peyzr

自分の立場を理解していなかったということが、このツイートからも伺えます。

これも酒を飲んでツイートしていたのでしょうか?

維新の行動と丸山の行動、望ましい結果に対する評価は、第三者が見る分には別々に論じるべきですが、当事者がまるで第三者であるかのように振る舞うことは許されません。

なにやら元経産省の者が丸山氏をアルコール依存症であると決めつけてそれが原因であるからという理由で擁護しているフリをしつつ維新をdisり、IRカジノ批判に繋げていますが、本当にドス黒い悪だと思います。

丸山ほだかは辞職勧告決議が出ても辞職するべきか

話変わって、丸山ほだかは辞職勧告決議が出ても辞職するべきでしょうか。

維新が辞職勧告決議を提出することについて

辞職勧告決議には拘束力がありません。

これまでも、決議が可決されても辞職せず任期をまっとうして再選した者が居ました。

維新が辞職勧告をするのは致し方ないと言えるが、結局は非難決議で調整が進んでおり、それが事態の内容や先例との均衡の観点からも妥当であると思います。

自民、非難決議案提出で調整 丸山穂高氏発言問題 - 産経ニュース

維新としては自民に対してケジメをつけたというところでしょうか。

丸山ほだかの辞職勧告決議批判について

これは丸山氏の自由でしょう。

小選挙区で当選した丸山は、有権者たる国民の意思を背負っているのであって、維新の意思を背負っているのではないから、任期を全うするべきだという意見はあり得ると思います。

ただ、それによって本件の後に維新との関係がどうなろうと、全責任は彼に在ります。

丸山穂高が辞職勧告決議を無視して辞職しないことについて

橋下徹氏はルールが不明確な辞職勧告決議という方法自体を批判しています。

吉村大阪府知事は、丸山氏は小選挙区当選ではあるが、維新公認の力によるものであって、党を除名された以上は辞任すべきという立場。

私は、衆議院としての責任は無いという建前である以上、衆議院議員を辞職する必要はないし、するべきではないと思います。ロシアに対する誤ったメッセージにもなりかねません。

2016年の禁酒宣言との関係で辞職するべきであるという立場を私は採りませんが、そういった視点はあり得ると思います。

まとめ

  1. 当事者である丸山穂高が維新の謝罪を非難するのは非常識
  2. 辞職勧告決議について批判するのは丸山氏の勝手
  3. 辞任は賛否あるが、私は反対
  4. もはや酒の影響は関係ない

丸山ほだか氏がアルコールに関する病的な傾向があろうがなかろうが、維新の片山代表や馬場幹事長の謝罪を非難した時点で、酒の影響は関係ないでしょう。

この行為の結果は次の選挙で現れるでしょうから、有権者の判断に委ねるのが良い。

当選したとしても、現在のままでは危ういでしょうね。

以上