事実を整える

Nathan(ねーさん) ほぼオープンソースをベースに法的観点を含む社会問題についても、事実に基づいて整理します。

米国でトランス女性の女子スポーツ参加禁止法案でパックン『圧倒的な割合でトランス女性より強い女性選手が。民主党を陥れる狙いでは』

過激民主党支持者の分かりやすい論法

アメリカ下院で女性スポーツにトランス女性の参加を禁じる法案が可決

女性スポーツにトランス女性の参加を禁じる法案、米下院で可決 有料記事トランプ再来アメリカ大統領選挙2024 ワシントン=高野遼2025年1月15日 8時25分

アメリカの下院が1月14日に、連邦政府からの資金を受ける教育機関において女性スポーツにトランスジェンダー女性=生得的男性の選手が参加することを禁止する法案を可決したことが報じられています。上院での帰趨は未だ不明です。

この朝日新聞記事におけるパックン=パトリック・ハーラン氏のコメントが詭弁の宝庫だったので必要な資料と同時に整理します。

パックン=パトリック・ハーラン『圧倒的な割合でトランス女性より強い女性選手が』

上掲記事の下部にある「コメントプラス」で投稿されたものと同じ内容がXの投稿でも見られます。

パックン=パトリック・ハーラン氏は、男女間に身体能力の差があるために女性選手の安全のためにトランス女性(=生得的男性)の選手から守るためだと主張されているが、「強さ」の制限ではないことに疑問を提示した上で上掲投稿をしました。

曰く、「トランス女性選手はたしかに存在するが、全国大会で優勝しているのはほとんどいない。圧倒的な割合でトランス女性より強い女性選手が沢山いる」ということですが、詭弁でしょう。

「そのトランス選手よりも強い、最強の女性選手たちから「弱い」女性選手をどう守るのか?」というのも、比較対象を意味不明なものにした論点ずらしでしかありません。

競技たる所以の【公平性】の問題:ボディビルにおけるドーピングユーザーとナチュラル

2021年の時点で既に英国スポーツ評議会平等グループSCEGの報告書では、「テストステロン抑制の有無にかかわらず平均的な女性と、平均的なトランスジェンダー女性や非バイナリーの人とでは、体力や体格に違いがある」とありました。

一時的にホルモン量を下げても、思春期の成長過程で男性の骨格と筋力を得た者のアドバンテージは非常に大きいということです。

これは例えるなら、ボディビルにおいてドーピングをしている者(ユーザー)と、ドーピングをしていない者(ナチュラル)が同じ大会で比較評価されるようなものです。

実際、ボディビルの大会では必ずしもユーザーがナチュラルよりも大会で上位になるとは限りません。しかし、ユーザーの方が筋量を上げ、仕上げることが比較的楽になるというのはもはや論を待たないわけです。最近では優勝者がドーピング検査を拒否・逃亡してナチュラルの選手が繰り上がりで優勝となったケースがありました。

これは凡ゆる競技が競技たる所以の【公平性】が毀損されている状況です。トランスジェンダー女性=生得的男性の女子スポーツへの参入も、この公平性の毀損の問題です。

アメリカだとドーピング(比喩的な意味でも)が蔓延してるから、パックンなどの民主党支持者らはこの辺の頭が緩いのかもしれません。
(※大会に出る者に対して。特殊部隊などで必要・有利なために使用している者も居り、競技としての評価が絡まなければご自由にと思います。)

男女の筋力平均値と女子TOPアスリートの競技レベルにおける男性との努力量の公平性

 

https://www.physiqueonline.jp/specialist/page3420.html

上掲図はベンチ・プレスにおける男性と女性の両方の能力を,全範囲にわたって表わした分布図です。例示として提示します。

ここで、女子のTOP層は男子平均よりも遥かに高い数値であることがわかります。

しかし、(コンタクトスポーツを念頭に)TOPレベルのアスリートは、上の図の女子で言えば135kg付近の者の世界と言え、そこに男子の競技者が到達するのは遥かに容易です。

同じ競技レベルになるための努力量が先天的に異なる

トレーニングをしていない男子とトレーニングをしている女子との比較ではなく、トレーニングをしている男子とトレーニングをしている女子との比較なのですから、これは、あまりに不公平でしょう。

パックン「トランスへの恐怖や怒りを煽りマイノリティーを守ろうとする民主党を陥れることが狙いでは」

パックンは「トランスに対する恐怖や怒りを煽り、そこでジェンダーマイノリティーを守ろうとする民主党を窮地に陥れることが本当の狙いではないだろうか。」と書いてますが、ああ、民主党支持者らの頭の中ってこんななんだなと。

なんでしょう、異論を持つ相手に対するレッテル貼り、悪魔化でしかないでしょうこんなものは。

スポーツ界では女性選手の安全の観点から、コンタクトスポーツに関してはトランス女性=生得的男性の選手は女子スポーツに参入してはいけないという理解が広まるべきであり、それがようやくトランスジェンダー騒ぎの発端である米国で形になりつつあると言えます。

他方で、カーリングなどの男女差がほぼ無い競技における参入に関しては議論があっても良いかもしれません。

なお、昨年パリ五輪の女子ボクシング選手のイマネ・ケリフ選手の事例はトランスジェンダーの話ではなく(本人がそう自認していない)、性分化疾患の内の46,XY DSD、5-ARD(SRD5A2遺伝子の発現)の症状があるとする報告書が流出しています。

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