第6話の深淵を覗いてしまった
第6話:第30期電脳戦の元ネタ・隠しネタ解説をしましたが、感想戦をしている内に
別の手筋(隠しネタ)が見つかりました。
まさに「エウレカ!」という思いです。
Eureka - Wikipedia
実は隠しテーマに触れていた前回:将棋の作法
前回、PP1000VSポプ子について、両者の「手数」について触れました。
ポプ子の攻撃場面は4コマを使い回ししているのに対し、PP1000の攻撃時には3コマの使い回しになっている。つまり、スーパーコンピューター京何十台もの思考スピードを持つPP1000よりもポプ子の方が手数が多く強いということを表している。(将棋対戦では手数が多い(無駄な手)と不利になるのだが、こちらでは逆に手数が多い方が有利で勝つということで、強さが裏返っていると言える。)
両者の勝敗を決めた必殺技は何だったでしょうか?
あの必殺技の名前を聞いたとき、ある状態を思い浮かんだ人も多いと思います。
それは将棋の強さが裏返っている事の傍証と言ってもいいでしょう。
そして、この画像を新たに提示します。
右下側のコマに注目!(マジかよココもかよ、と書いてる途中に思いました)
私はにわか将棋好きなのですが、ポプ子が「王」を持っているのは変なんですよね。
将棋の駒は、「王」と「玉」があります。読み上げるときは両方とも「ぎょく」と読みますが、駒に書かれる文字は異なります。どちらが「王」か「玉」かは、予め決まっているのが慣例です。
更に、ポプ子の立場はどうだったか?
それを踏まえた上で、これらの画像を見てください。
おかしいおかしい。億千万の入ってきた位置もワザとですか。
ポプ子の座っている位置は、ふつうではないんです。
まぁ、ポプ子なら別にやってても不思議ではないですが(笑)
一手損角換わりという戦法について知っていると感慨深いですねぇ。
その上で、前の記事で検討しましたが、ポプ子とピピ美の関係の変化やパロディ元との展開の違いなどを考えると、非常に趣深いです。
この認識に立ってイッテゾン戦の結果の感想戦をすると非常に面白い事が浮かび上がります。
イッテゾン戦の感想戦:73手目が3一銀成だったら?
前回の6話の隠しネタ考察で、キーワードとなる数字がありました。そこから、棋譜についても「別解」があるということが示唆されるので確認していきます。
元の棋譜は以下である。
▲7六歩△3四歩▲2六歩△3二金▲7八金△8四歩▲2五歩△8八角成▲同銀△2二銀▲3八銀△3三銀▲6八玉△7二銀▲3六歩△6四歩▲3七銀△6三銀▲4六銀△5四銀▲3五歩△4四歩▲3四歩△同銀▲7七銀△3三桂▲2四歩△同歩▲同飛△2三金▲2八飛△2四歩▲6六銀△8五歩▲7七桂△4二玉▲3五歩△4三銀左▲5五銀右△4五桂▲4六歩△3七桂成▲同桂△3六歩▲5四銀△3七歩成▲4三銀成△同玉▲5五桂△4二玉▲4三銀△5一玉▲4二角△同飛▲同銀成△同玉▲4三飛△5一玉▲5三飛成△5二金▲6三桂不成△4一玉▲3二銀△同玉▲5二龍△4二銀▲4三金△2一玉▲4二龍△3一銀▲3二銀△1二玉▲3一銀不成
また、ここから詰み将棋をすると以下である。
△2二銀▲2一銀△同玉▲3二金△1二玉▲2二金△同金▲同銀成
▲2二金を▲2二銀成に変えて、最後を2二金にすべきかは迷いましたが、最後は銀成りにした方がブログの解釈としては合いそうです。金でも合いそうな気がしましたが。
以下のサイトで直接コピペすると棋譜が再現できます。
ここで、73手目が3一銀成だったらどうだったか?以降の手筋は以下になる。
△2二金▲2一銀△2三玉▲2二龍△同玉▲3三金打△3一玉▲3二金
これでもある意味でよいと思う。ただし、このブログの解釈では、元の棋譜が完全体なのである。こちらの方は、オマケみたいなもの。その理由は第六話の最初の考察記事で書きました。むしろ、なぜこちらの手を採用しなかったか?の方が重要。
ただ、いずれの場合においても、両者の最終的な手筋から読み取れる数字は何か?ずばり、81手目で詰みということである。この結果が更なる考察に繋がりました。
君の名は:81=9×9
81手目で詰む。81とは将棋の盤面のマス目の数です(将棋漫画のハチワンダイバーもここから)。つまり将棋そのものを指す数字です。そして、この数字を分解し、更にこれまで述べた「君の名は」の解釈に当てはめると…?
何かが見えて来ないだろうか?
詰め将棋の最後の一手は2二銀成りにしました。将棋の駒が「成る」ときの動きは?
この文字のフォントはMicrosoft PowerPointの「HGP創英角ポップ体」。Pが三つ。数字の9がこの形になる字体は、ポップ体の他は行書体など限られたものしかありませんでした。
この場面でPP1000の文字が書かれているが、左奥の文字などは99にも見える。このような字体にしているのは偶然だろうか?
また、9×9を因数分解すると3×3×3×3であり、ここでも「み」が出てくる。
みみんがみ。
第6話は特定の数字をほのめかす表現が散りばめられていたことを前回の隠しネタ考察で指摘しましたが、それは数字に対するセンサーを働かせるために仕込まれた伏線だったのではないでしょうか?
妄想!空想!大暴走!
この棋譜について解説とかあったらうれしいですね。
以上、ご笑覧ありがとうございました。