注意しよう
TBSサンデーモーニング「生成AIでつくられたフェイク画像とお伝えしたのは誤り」とお詫び
11月5日放送について お詫びと訂正
11月5日に放送した「生成AI」に関するVTRで、ハマス幹部をめぐりインターネットに投稿されていた画像について、「生成AIでつくられたフェイク画像」とお伝えしましたが、これらの画像は、2014年以前から海外のネットニュースなどに出回っていた可能性が非常に高いことが分かりました。よってこれらの画像は近年普及が進む「生成AI」を使って作られた画像ではないものと考えられます。「生成AIでつくられたフェイク画像」とお伝えしたのは誤りでした。
また、「灰にまみれたパレスチナの子どもたち」とされる画像についても「生成AIが作ったもの」とお伝えしましたが、現段階で「生成AIが作った」と断定できる根拠はなく、断定した表現は誤りでした。
訂正してお詫び申し上げます。
尚、VTRにご出演頂いた「日本ファクトチェックセンター」編集長の古田大輔さんの解説は、上記の画像とは別の画像について解説していただいたものであり、本事案とは無関係であることを付記させて頂きます。
TBSサンデーモーニングが、「生成AI」として放送した画像群の内、ハマス幹部に関するものは「生成AIでつくられたフェイク画像とお伝えしたのは誤り」とし、灰にまみれたパレスチナの子どもたちとされる画像についても、現段階で「生成AIが作った」と断定できる根拠はなく、断定した表現は誤りであったとHP上でお詫びを掲載しました。
「ハマス幹部の贅沢な暮らし」画像はAI生成ではなくAI技術による画像加工か
本件の内、「ハマス幹部の贅沢な暮らし」とされている画像については海外のファクトチェック機関も検証しており、2014年にはイスラエルのニュースメディアですべての写真が見られ、一部は2013年にもネット上での存在が確認できることなどから、「AI生成」という点は虚偽であるとしていました。
では、なぜこのような疑惑が出たのか?
拡散の元となったX(Twitter)上の画像を拡大すると、人物の輪郭が不自然な様子になっていることから、偽情報で多用されている「AI生成された画像」だろう、という言説が生まれていました。
が、画像がこのようになった理由としては、"upscale"という加工が施された結果だと報道されています。
But, as I suspected, Naftali confirmed to me on Saturday over email that the images were run through an image “upscaler” online, with the misguided assumption that they would look better.
本画像の拡散元となったイスラエルのネタニヤフ首相のアドバイザーであるNaftali氏は、Forbesに対してオンライン上での「画像Upscaler」にかけた、としています。
Websites that promote the ability to “upscale” images are actually using artificial intelligence tools in an effort to make them look better, and that’s a problem for people who don’t understand the technology they’re using.
画像のUpscaleを行うウェブサイトは、実際にAI技術(Artificial Intelligence)を用いていますが、それは「画像そのものがAI生成された」というものではありません。
「画像の輪郭が不自然になっている」ものがSNSではたまに見られますが、スマホでの撮影で自動補正がかかっていたり、何らかの画像加工がなされていたりする場合があります。それらをすべて「虚偽の写真」と即断することには注意が必要です。
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