事実を整える

Nathan(ねーさん) 法的観点を含む社会問題についても、事実に基づいて整理します。

AERAが小泉進次郎発言を捏造:便乗して更に歪曲するネット言論空間:熱海の土砂崩れとメガソーラー

捏造に次ぐ捏造に次ぐ捏造

AERA.dotが小泉進次郎発言を捏造

AERA.dotが小泉進次郎発言を捏造した問題についてはこちらでまとまっています。

小泉進次郎環境相が星大輔候補の応援で町田駅前の街頭で演説した際の発言として

「これはテレビの中ですけど、静岡県の熱海で大変大きな崖崩れ、土砂崩れが発生しました。政府をあげて状況の確認をやっていますが、環境大臣の私の仕事はこの雨が上がって、状況が見えた後に災害の現場の廃棄物を担当することです。これを一つ一つしっかり対応しつつ、多くのみなさんの安全安心の町づくりを防災の面でもしっかりとやっていかなければいけません」と記述していた件。

アエラドットは最終的に選挙の大勢が決した後に『「選挙の中ですけど」に訂正しました。記者の聞き間違い』と訂正していますが…

この記事を読んだ人の中には、この部分を取り上げて問題視する者も。

f:id:Nathannate:20210705133507p:plain

https://archive.is/Vo0ve

さて、この話はこれで終わりではありません。

熱海の土砂崩れとメガソーラー:環境大臣の所管を超えた要求

環境大臣の私の仕事はこの雨が上がって、状況が見えた後に災害の現場の廃棄物を担当することです。

この部分を取り上げて「他人事」「今仕事しろ」などと問題視する者も出ています。

しかも、他の政策の責任も押し付けています。

「熱海 土砂崩れ 進次郎」「進次郎 メガソーラー」等で検索すると沢山出てきます。

こうした言説は、まずアエラの記事での進次郎批判に便乗した上で、さらに不合理な(アエラですら言っていない)非難を加えているということです。

環境大臣の役割は災害発生直後ではない

 

環境大臣の私の仕事はこの雨が上がって、状況が見えた後に災害の現場の廃棄物を担当することです。

これはその通りで、環境省で災害発生時の事について書かれているものを探すと以下のようなものが見つかります。

環境省_災害廃棄物対策情報サイト_災害時の一般廃棄物処理に関する初動対応の手引き

また、1 初動対応 : 防災情報のページ - 内閣府を見ると、現地対策本部の設置として現地の被害状況を詳細に把握するため,内閣府副大臣を団長とする約30名からなる調査団(環境省含む)が現地に派遣された例が書かれています。

しかし、これは「事態がある程度落ち着いてから」のもので、しかも大臣が現地に行くというのは標準的ではない(総理大臣が行った例があるが、論外)。

そして、太陽光発電設備の認可については経済産業省とその傘下の資源エネルギー庁が所管しており、環境省は補助的な役割に過ぎません。

発電設備を設置するまでの流れ|なっとく!再生可能エネルギー魚拓

「小泉環境相がメガソーラーを推進」というのは、時系列詐欺にもならず、不可能なことを現在進行形でやっているように見せかけている点で悪質極まりない。

進次郎は太陽光発電・メガソーラーを事業とはしていない

ニコニコ動画時代から生息している「麻生閣下」のシンパたち。

彼らは進次郎批判に熱心です。

自分とこに火の粉が降りかからないように他者にヘイトを向けさせています。

現に、「パソナという人材派遣会社で利益を得ている竹中平蔵」は非難しても「アソウヒューマニーという人材派遣会社をグループ企業に持っている麻生」は非難してきませんでした。

進次郎と太陽光との関係なんて、大臣就任後の「46%」であったり、横浜のテクノシステムに兄と父が関与していた件くらいなものです。
※一応言っておくが、太陽光=メガソーラーではない(当たり前過ぎますけどこれを理解してない者が進次郎disをやっている)

なお…

テクノシステムと麻生太郎と小泉進次郎

「静岡県熱海市に設置されたメガソーラーで、今回の土石流の起点近くにあるもの」に関しては、大臣として権限を得た上で政策として推進してきた結果である、と言える事実なんて無いでしょう。

進次郎が環境大臣に就任してから認可されて設置されたものなんでしょうか(反語)

「マスゴミ」以上に歪曲されているネット言論空間

田中教授が指摘するように、進次郎批判をしておけばよいという人たちの存在の問題。

彼らは普段、「マスゴミ」と言ってマスメディアを批判しているのですが、そのようなネット言論が、特定の話題になると途端に不合理な言動に走り、言論空間を歪曲する。

それが最も醜悪な形で表れたのがつい先日のこの件。

ネット上の言論空間がこんなものだから、マスメディアも「進次郎の話題だからネットが勝手に騒いで拡散してくれるだろう」という態度で記事を書くし、ネット言論空間も「進次郎のことだから本当にこんなことを言っただろう」「進次郎だからとにかく批判しておけばいいだろう」という態度で拡散する。

彼らは共闘関係にあるわけです。本当におぞましい。

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