事実を整える

Nathan(ねーさん) 法的観点を含む社会問題についても、事実に基づいて整理します。

朝日新聞国末憲人がパロディアカウントの情報を拡散:「ルカシェンコが「メダルを獲らなかったら逮捕」と言った」

朝日新聞国末憲人、パロディアカウントの情報を拡散

いったいどうなってるのか。

朝日新聞ヨーロッパ総局長国末憲人のツイート

https://archive.is/wip/6rNbB

朝日新聞ヨーロッパ総局長の国末憲人が「ルカシェンコが「メダルを獲らなかったら逮捕」と言った」とツイート。

このツイートはやばすぎる。

「ルカシェンコが「メダルを獲らなかったら逮捕」と言った」の引用元は個人ブログ

ルカシェンコ「メダル獲らなかったら逮捕」

国末憲人がシェアしているのは「ロシア・ウクライナ・ベラルーシ探訪 服部倫卓ブログ」という個人ブログ。

https://archive.is/hOHwy

しかし、この中身の根拠は、一つのTwitterアカウントのツイートのみ。

発信源はパロディアカウントのTwitterアカウント

https://archive.is/Lr496

プロフィールを見てみると…

ルカシェンコ「メダル獲らなかったら逮捕」

https://archive.is/DfgSb

パロディであるということを明記してあります。

この情報の正誤は確かめようがありません。

が、少なくとも情報元の性質から、このような情報の拡散は責任を持て、ということに。しかも報道機関の人間が行うというのは、言語道断。

さらに言えば、現在、ベラルーシの五輪代表選手であるツィマノスカヤ選手が帰国を拒否して亡命先を日本政府や欧州各国と調整している最中で、ベラルーシ大統領のルカシェンコの発言についていい加減な扱いをするのは万死に値する行為だと思います。

追記

ベラルーシ大統領、選手ら批判 東京五輪で成績不振:時事ドットコム

強権的で「欧州最後の独裁者」と呼ばれるルカシェンコ氏は7月29日、「どの国よりもスポーツに資金をつぎ込んでいるのに」と不満を爆発させた。ベラルーシの選手に関し、アフリカなどの選手と違って「飢えていない」と決め付け、ハングリー精神が足りないと持論を展開した。
 「(外国の選手は)五輪で勝てば何でも手に入るが、負ければパンを探し回らなければならないことを知っている」と言いたい放題だ。

パロディアカウントのツイートは、こうした報道をベースに、切り取られた印象(外国のハングリー精神を持つ選手についての言及を自国選手に向けたものとする理解がネット上で見られる)に便乗していると思われます。 

服部倫卓は朝日新聞GLOBE+の寄稿者のロシア研究者

服部倫卓

服部 倫卓 (Michitaka HATTORI) - マイポータル - researchmap

服部倫卓 著者:朝日新聞GLOBE+

服部倫卓は朝日新聞GLOBE+の寄稿者のロシア研究者でした。

要するに朝日新聞国末憲人が「身内」の情報のシェアを安易にしていたということ。

このような身内による相互拡散は今年の6月から活発になっているということをうさぎますく氏が指摘しています。

日本メディアの海外支局の情報に関するリテラシーについて

日本メディアの海外支局の情報については、常識から考えておかしなことが多々あり、捏造が含まれている場合もありました。

「ネットには嘘が多い」

本当にそう思います。

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