集団催眠が発生しているようです
- 朝日新聞「新宿区、近所に外国人『好ましい』が増加」
- 新宿区多文化共生実態調査:外国人と日本人の住民調査を独立に実施
- SNS「外国人5千人、日本人2千人を対象にしたアンケートで作為的」
- まとめ:先入観を廃したリーティングと元データへのアクセス
朝日新聞「新宿区、近所に外国人『好ましい』が増加」
新宿区、近所に外国人「好ましい」が増加 「好ましくない」の3倍超 https://t.co/zzM0256Eia
— 朝日新聞(asahi shimbun) (@asahi) 2024年3月11日
外国人労働者らの受け入れが広がるにつれ、ネットなどでは移民への抵抗感を示すコメントも目立ちつつある。
朝日新聞が「新宿区、近所に外国人『好ましい』が増加」とする報道をしました。
これに対するネット上の反応が事実誤認でありそれが拡散されています。
新宿区多文化共生実態調査:外国人と日本人の住民調査を独立に実施
報道されているのは【令和5年度新宿区多文化共生実態調査 報告書】です。
これを読むと、外国人住民と日本人住民に対してそれぞれ独立にアンケート調査を実施しており、「無作為抽出」であることは仕組み上は間違いないようです。
「近所に外国人が生活すること」についての質問は、日本人住民のみに向けた質問であり、その事は今回の朝日新聞記事内でも以下書かれています。
新宿区、近所に外国人「好ましい」が増加 「好ましくない」の3倍超 朝日新聞
日本人住民を対象にした「近所に外国人が生活することについての考え」という質問では、「好ましい」「どちらかといえば好ましい」の肯定的な回答は計38・9%だった。「好ましくない」「どちらかといえば好ましくない」の否定的な回答は計10・8%で、肯定的な考えが大きく上回った。
報告書では両者の比較はしていますが、両者を「混ぜる」ことはしていませんし、朝日新聞記事でも両者を「混ぜる」行為は見られません。
外国人住民への調査対象者が日本人住民への調査対象者の2.5倍なのは、本調査の目的上、同質的な日本人に比して背景が多様である多国籍の外国人住民のニーズや課題をより正確に捉えるためのものと思われます。
SNS「外国人5千人、日本人2千人を対象にしたアンケートで作為的」
2023年8月、無作為に選んだ住民計7千人、外国人五千人と日本人二千人に調査を実施したっておいww
— もへもへ (@gerogeroR) 2024年3月13日
無作為じゃねぇだろ。それ。 https://t.co/qY9Oc5l64c
SNSでは「外国人5千人、日本人2千人を対象にしたアンケートであり、無作為抽出じゃない、作為的だ」という論調が出ており、上掲の投稿だけでもビュー数が50万を超えています。リプライ欄等で認識の間違いを指摘するものが付いていますが、それに対する反応はありません。また、他のアカウントではそれを指摘されたにもかかわらず、なお朝日新聞に責任があるという認識になっている者も居ます。
また、複数のいわゆる「まとめサイト」でも、「このアンケートが作為的である」という結論で書かれているものが見られました。
まとめ:先入観を廃したリーティングと元データへのアクセス
ネット上では「朝日新聞だから必ず虚偽・歪曲だろう」という経験則で記事を読む傾向がある人や、そういう指摘をする投稿がバズるという計算がある者も居ます。
先入観を廃したリーティングと元データへのアクセスが重要であると言え、正確な事実関係を把握した上で何らかの批判を行うのであればやれば良いと思うのです。
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