原爆Tシャツ着用とナチスファッションをしたことについて、ユダヤ系団体の"SimonWiesenthalCntr”(サイモン・ウィーゼンタールセンター)が非難していました。
Popular Korean Band Whose Japan Performance Was Cancelled For T-Shirt Mocking A-Bomb Victims, Once Posed With Nazi SS Death Head Symbols, Flew Nazi-Like Flags At Concert #BTS https://t.co/qqvYBvwZxd
— SimonWiesenthalCntr (@simonwiesenthal) November 11, 2018
この組織の影響力がどれくらいかというと、高須クリニックの高須克弥院長が米国の学会から除名された原因がウィーゼンタールセンターにおける高須院長に対する非難だったというくらいのものです。
これを受けて先日、防弾少年団(BTS)の所属事務所"Big Hit Entertainment"が「謝罪文」を掲載しました。
しかし、これは日本では「真摯な謝罪」とはみなされないでしょう。
何やら「BTSが謝罪したからもういいでしょう」という空気がマスメディア界隈で見られますが、勘違いもいいところです。
関連する情報をまとめます。
- 防弾少年団(BTS)公式の日本語での「謝罪文」ソース
- 所属事務所"Big Hit Entertainment"の文章
- 原爆Tシャツとナチス帽、ハーケンクロイツへの態度
- 東京ドームでのBTSの「謝罪」
- 韓国政府が文化勲章を授与決定
- 日韓「併合」と日本統治
防弾少年団(BTS)公式の日本語での「謝罪文」ソース
日本ファンクラブのページで所属事務所"Big Hit Entertainment"の声明があります。
[공지] 최근 방탄소년단에 제기된 이슈들에 대한 빅히트엔터테인먼트의 입장
— BigHit Entertainment (@BigHitEnt) November 13, 2018
(https://t.co/1uhd2xTW4N) pic.twitter.com/wM2yBIP3KA
ツイッターではハングル、フェイスブックでは英語、日本語訳も掲載されています。
所属事務所"Big Hit Entertainment"の文章
最近、BTSに提起された問題に対するBig Hit Entertainmentの立場
Big Hitは、原爆のイメージの入った衣装の着用に関連し、上記に明らかにしたように一切の意図はなく、衣装自体が原爆被害者の方を傷つける目的で製作されたものではないことが確認されたにも関わらず、当社が事前に十分な監修ができず、当社のアーティストが着用するに至ったことにより、原爆被害者の方を意図せずとも傷つけ得ることになった点はもちろん、原爆のイメージを連想させる当社アーティストの姿によって不快な思いを感じ得た点について心よりお詫び申し上げます。
ちょっと日本語がおかしい点は置いといても、謝罪の内容が的外れですね。
「原爆のイメージを連想させたこと」ではなく「原爆投下という民間人虐殺を悦ぶかのような表現」が問題でしょう。
「連想」ではなく、もろに原爆の写真を用いてるんですよ。
まるで「Tシャツを見た側」の方の受け止めの問題であるかのように話をすり替えてるということですよ。
いったい、どこの国が「自分の国の領土とは無関係の土地の出来事で」「自分の国が行ったことではない事で」「民間人大虐殺をした原爆投下」が独立を導いたとして喜ぶのでしょうか?
「原爆による独立」を悦んでいるそのこと自体が問題です。
原爆シャツで賑やかだが、広島では原爆で当時日本軍の将校だった李朝の王族が亡くなっていらっしゃる。日本はその遺体を飛行機に乗せて、当時の京城まで送り届け、日本が敗れた15日に東大門運動場で総督も出席して葬儀を執り行っている事実など、韓国人は知らないだろうなあ。
— usagidani 100-1 (@masahoo11) November 12, 2018
原爆Tシャツとナチス帽、ハーケンクロイツへの態度
Big Hit Entertainmentは、さらに続いて以下述べます
しかし、上記の事案に対する責任はアーティストの所属事務所として細部にわたる支援ができなかったBig Hitにあり、当社所属のアーティストは、数々の日程と現場の状況等を考慮するに、上記の事案の責任において関連がない点を明らかにいたします。
社会的事実としてBTSメンバーが意図していたかは不明です。
事務所としてアーティストを守る姿勢なんでしょう。
しかし、【アーティストはどう考えているのか?】
ここが重要であって、通常の日本社会においてはこんなものは「謝罪が済んだ」とはみなされないでしょう。
大リーグ投手の謝罪事例。
これは私的な活動領域での話であるにもかかわらず、大会を主催する読売新聞グループも公式に謝罪しています。
BTS公式の考え方であれば、読売新聞グループは謝罪する必要はないということになります。
しかし、これが日本社会の常識です。
「BTSのメンバーは無関係です」なんていうものは通用しません。
東京ドームでのBTSの「謝罪」
BTS沈黙破る「ご心配を」原爆Tシャツ騒動言及 - 韓国エンタメ : 日刊スポーツ
「このような状況になってアーミー(ファンの総称)の皆さんだけでなく、全世界の多くの皆さんが驚かれ、ご心配されたと思います。僕たちは、これからも会える機会がたくさんあると信じています」。
これはファンに向けたものでしかありません。
これでもってBTSが謝罪した、などというのは意味不明でしょう。
韓国政府が文化勲章を授与決定
これは原爆Tシャツやナチスファッションが問題視された後にBTSが謝罪する前のタイミングで決定されたものですから、明らかに韓国政府が「正当化」しようとしていますね。
日韓「併合」と日本統治
日本は日清戦争で勝利し、その後の交渉において朝鮮の独立を清国に認めさせました。
その結果、大韓帝国が誕生しました。
ソウル市内の「独立門」は、このとき「清からの独立」を記念して建てられました。
その後、日本は大韓帝国の真の独立を促していましたが、独立派の伊藤博文が勘違いをした安重根に暗殺されました。
もはや朝鮮の自律的統治は不可能と見た大韓帝国の皇帝と日本政府が調印を交わして合法的に「併合」しました。
当時の国際社会からも承認を得ています。
6億本の植樹をし、鉄道網を敷き、農地開拓をして人口を二倍にして平均寿命を24歳から42歳にした。
形式においても実質においても「不法な植民地支配」ではありませんでした。
この歴史を歪曲しながら日本を貶め、さらには人類全体が忌避している民間人虐殺を悦ぶような行動を、あのような文面・態度のみで許していいのでしょうか?
以上