判決文はどうなっているのか…
- 入管暴行訴訟で国に賠償命令「クルド人男性」デニズ氏に22万円
- 「クルド人男性」デニズ、別件でクルド人文化協会「擁護の余地無し」
- 出入国在留管理庁「不正難民申請が数千件・送還忌避者と逃亡者も1000人以上」
入管暴行訴訟で国に賠償命令「クルド人男性」デニズ氏に22万円
【#入管暴行訴訟 “殺されると思った”】
— 報道ステーション+土日ステ (@hst_tvasahi) 2023年4月20日
入管施設で暴行を受けたなどとして、クルド人男性が約1100万円の損害賠償を求め国を提訴
判決では #痛点を強く押した など一部を“違法”と認定
→国に22万円の支払いを命じる
▼職員が行った“痛点を押す”行為
暴行した入管施設職員は「訓練で習った」と証言も pic.twitter.com/LEgq9I5Ll4
クルド人を暴行、国に賠償命令…暴力ふるった入管職員を「警察に差し出します」刑事告訴へ - 弁護士ドットコム
原告側によると、東京地裁は、入管職員がデニズさんの顎下の痛みを感じる「痛点」を親指で押した行為について、約20秒にも及び、合理的に必要とされる限度を超えて「違法だ」と判断した。
また、うつ伏せ状態で左ひじを押さえつけて背中を押さえた行為や、後ろ手に手錠された両腕を上に上げた行為についても違法と認定した。
一方、入管側は、制圧や隔離のきっかけとなったのは、デニズさんが職員の腹を蹴るなどの暴行をしたからだと反論していた。この点について、判決は、足は腹に当たったが、故意ではないとした。
一方、この出来事のあとにデニズさんがPTSD(心的外傷後ストレス障害)を患い、自殺未遂などを繰り返したことと、暴行との因果関係は否定している。
「クルド人男性」デニズ氏が提起した入管暴行訴訟で国に22万円の賠償を命じる判決が2023年4月20日東京地裁で下されたという報道。
この判決が妥当なのかは判決文を見てからでなければなんとも言えませんが、名前と顔に見覚えがあったのでこの人物と入管の現実について触れようと思います。
「クルド人男性」デニズ、別件でクルド人文化協会「擁護の余地無し」
この「クルド人男性」のデニズ氏は、2020年に渋谷で交通法規に違反していたため警察と揉めたことがあります。
が、この際の警察の行為に対して「首を絞められてケガした」と主張して渋谷でデモ行進を行いましたが、「首を絞め」については毎日新聞が見出しを修正するレベル。実際はヘッドロックの一歩手前のような形でした。
日本クルド文化協会は、この際のデモについて「擁護する余地はありません」と突き放しています。また、産経新聞によれば日本クルド友好協会も当該デモに否定的な評価を示していました。
さらに、産経新聞は当該デモには「極左暴力集団が参加していた」と報道。
ただ、クルド人団体は「便乗された」と主張していました。
産経の記事では社会運動を乗っ取ろうとする勢力の存在に焦点を当てています。
出入国在留管理庁「不正難民申請が数千件・送還忌避者と逃亡者も1000人以上」
入管法改正案について | 出入国在留管理庁
— Nathan(ねーさん) (@Nathankirinoha) 2023年4月13日
うわぁ、国外退去命令が下されても居残る送還忌避者が4000人、逃亡者も1000人居ると。
難民申請中は退去強制出来ないから収容するしかないが、そこで仮放免したら逃げる者も。 https://t.co/cAyEQkRvNc
出入国在留管理庁は、難民認定申請者数と実際の認定者が少ないことについて、「そもそも申請理由自体が難民条約上の理由に直ちに該当するとは思われないもの」が相当数あると述べています。
そして、現行法上の大きな問題点として
現在の入管法では、難民認定手続中の外国人は、申請の回数や理由等を問わず、また、重大な罪を犯した者やテロリスト等であっても、退去させることができません(送還停止効)。
外国人のごく一部ではあるものの、そのことに着目し、難民認定申請を繰り返すことによって、退去を回避しようとする人がいます。
不法滞在で退去強制事由があっても送還忌避者が難民申請中は送還停止する制度のせいで、その間は収容するしかなく、仮放免で逃げない担保ができないから嘘の健康問題を訴えて逃亡する者が多発している。
そのせいで他の正当な在留資格を有する外国人が迷惑しているという構図があります。
この辺りは昨年末も話題になりました。
なお、難民認定申請者数は法改正前には右肩上がりでしたが、駆け込み申請があって急激に増えた後は下降傾向です(新型コロナの影響がどれほどあったのかは不明)。
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