事実を整える

Nathan(ねーさん) 法的観点を含む社会問題についても、事実に基づいて整理します。

オープンレター訴訟の原告12人目と北村紗衣による甲南大学非常勤講師山内雁琳への訴訟

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なぜOPのHPでは11人の記載しかないのか

オープンレター訴訟の原告12人目は誰なのか?

ベストセラー『応仁の乱』呉座勇一さんを名古屋大教授らが提訴 「オープンレターを削除する義務ない」 - 弁護士ドットコム

このオープンレターの内容をめぐって、呉座さんは今年2月17日、名誉毀損されたとして、差出人ら17人に対して、オープンレターの削除と損害賠償計100万円の支払いを求める文書を通知した。

この通知書を受けて、隠岐さんら原告12人は名誉毀損にあたらないとして、今回の提訴に踏み切った。

この原告【12人】とは誰なのか?(債務不存在確認訴訟なので呉座氏が被告)

呉座勇一氏のブログでも本件について書かれています。

債務不存在確認訴訟についてのお知らせ - 呉座勇一のブログ

差出人のうち15名の代理人からファクシミリで、東京地方裁判所に債務不存在確認訴訟を提起した旨の連絡があり、その後、差出人のうち11名が訴訟を提起したとの「お知らせ」が公開されました。

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オープンレターHPでは訴訟提起の報告欄には【11人】の氏名が記載されていました。

本文の呼びかけ人は現在は16人(小木田氏が離脱して減った)の氏名が記載。

そこから北村紗衣、木本早耶、関戸詳子、津田大介、橋本晶子の5名の名前が省かれる形で掲載されているということです。あと一人の原告はこの内の誰かということ。

呉座氏のブログの「11名が」という記述は、オープンレターHPの上掲ページに記載されている名前の数から、その者たちが提訴したのだろうという判断に基づいているのでしょう。

そのため、弁護士ドットコムの記述の方が、原告に直接聞いている内容であるため、12名の原告が正しいということになりそうです。

とすると、「オープンレター訴訟」に関しても説明のために発言をしていた北村紗衣 氏が加わって12人なのか?という予測がありますが、彼女が話題の中心人物で、なおかつ別件の雁琳 氏への訴訟に関する説明のために表に出てきただけ、という場合もあり得ると言えます

特に、記事には以下の記述がありました。

提訴後に隠岐さんら原告3人と弁護団の神原元弁護士、北村さんが会見した。

「原告3人」と「北村さん」とで分けて書かれていることからは、北村 氏が「オープンレター訴訟」の原告に加わっていないという理解にしかなりませんが、果たして。

いずれにしても呉座氏とその代理人弁護士が訴状を見れば分かる話なのですが、現時点での疑問点を挙げておきます。

※追記:呉座氏のブログに以下の追記を確認

(※2月27日追記)訴状を確認しましたが、「お知らせ」に名前を連ねている11人と、元差出人の礪波亜紀氏の計12人が原告です。

礪波亜紀 氏は、オープンレターが呉座氏の処分に影響を与えてしまったことを考慮し、「炎上する可能性が認められるので、オープンレターの本文から実名を削除し、賛同者の方々のお名前を非公開にすべきでは」と提案したが受け入れられなかったため、2021年10月31日に削除申請して11月3日に削除されたことを書いていました。

しかし、今回の呉座氏の請求先は【17人の差出人】であるところ、礪波亜紀 氏が名を連ねていた頃は【18人】でしたから、なぜ、今回債務不存在確認訴訟の原告として出てきたのか、不思議です。債務が無いことを確定させて安心したいのでしょうが、なんだか自己保身的な動きのように映ります。もちろん、そのように振る舞う法的な権利はありますが。。。

※※追記終わり※※

原告側は「処分理由にオープンレターの記載なし」としていたが、会見後、呉座氏の代理人である吉峯弁護士から日本歴史学協会の声明とオープンレターが「学会の信用失墜」という解雇事由として扱われていると反論が為されています。

なお、北村氏の発言にある「女性を言葉で殴るような『遊び』の文化」というのは、結局のところ特定のアカウントの周囲の仕草という意味でしか無いということが推認されます。

北村紗衣による甲南大学非常勤講師山内雁琳への訴訟

武蔵大准教授の北村紗衣氏、甲南大非常勤講師を提訴 「ツイッターで名誉毀損された」 - 弁護士ドットコム

ツイッター上で名誉を傷つけられたとして、武蔵大准教授で、フェミニズム批評で知られる北村紗衣さんは2月25日、甲南大の非常勤講師の男性を相手取り、損害賠償165万円を求めて東京地裁に提訴した。

訴状などによると、男性は2019年11月から2022年1月にかけて、北村さんについて「異常性格」「ポリコレリベサヨうんこ学者」などとするツイートや、北村さんの著書に中指を立てている写真の投稿をおこなっていた。

<和解した癖に正義ヅラして怨恨晴らそうとオープンレター出しといて、色々と叩かれたら『仕事休んだ、怖くて泣いちゃいそう』で支持者に泣き付き紅衛兵煽るの、ホンマ舐め腐っとるやろ。社会的超強者の癖に気分はシンデレラか何か知らんがお嬢様気分でいやがるの、端的に恥ずかしいと思わんのか?>(2022年1月19日)

北村さん側の弁護団は「呉座氏と北村氏は和解により解決したにもかかわらず、紛争を蒸し返して相手を窮地に追い詰める不誠実な人間であるとの印象を与えるので、原告の社会的評価を低下させる名誉毀損である」などとしている。

北村紗衣 氏による甲南大学非常勤講師山内雁琳への訴訟に関しても同じ場所で提訴の報告の記者会見があり記事がUPされていました。具体的にどういう内容が名誉毀損として問題視されているのかという部分を引用しておきます。

なお、本件に関連して、北村氏の代理人弁護士に対する懲戒請求も行われることとなっています。

呉座勇一ブログ「本件以外の名誉毀損への対応には後日発表するかも」

債務不存在確認訴訟についてのお知らせ - 呉座勇一のブログ

なお、上記「お知らせ」には、「差出人・賛同人に対して繰り返されている謂れのない中傷がこのような動きを引き起こし」と記載してありますが、事実ではありません。私は、自分の判断として差出人等への請求を決意しましたし、その原因は「謂われのない中傷」ではなく、オープンレターに虚偽が記載されていることです。私の人格と権利行使を貶める記載には、残念としか言いようがありません。

本件以外の名誉毀損への対応については、後日、発表すべき事項がございましたらお知らせする予定です。

呉座勇一氏に対しては、オープンレター上の記述以外にも、それと関連・連動して名誉毀損となり得る発言がありました。過去には以下記事のような事案もありました。

どのような内容が対象になるのかは想像がつきませんが、誰が対象になるのかはなんとなく想像がつきます。

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