メディアの切り取りだが、そうされる可能性も含めて慎重に発言するという方針
※追記:朝の記者会見では撤回する気はないとしてましたがその後の参議院法務委員会で撤回するとしました。続きは以下
葉梨法相「死刑のはんこ」に関してメディアが切り取りと印象操作
【速報】「死刑のはんこ押す役職」 葉梨法相、教団巡りテレビ露出https://t.co/p46T8xvLnr
— 共同通信公式 (@kyodo_official) 2022年11月9日
「死刑のはんこ押す地味な仕事」 葉梨法相が発言
— 時事ドットコム(時事通信ニュース) (@jijicom) 2022年11月9日
葉梨康弘法相が9日、自民党衆院議員の会合で、法相の仕事について「死刑のはんこを押し、昼のニュースのトップになるのはそういう時だけという地味な役職」と発言しました。https://t.co/R7HJVS8vHG
https://archive.ph/GOoIn https://archive.ph/9io0H
葉梨康弘法務大臣が自民党の会合で「死刑のはんこ」に関して発言した内容が、11月9日、メディアによって切り取りと印象操作が為されていました。
翌日にその真意の説明があったので紹介します。
葉梨法相「発言全体は問題ないが切り取りされる危険を考え慎重を期する、松野大臣にお詫び申し上げた」
葉梨法相は11月10日の記者会見で
- 全体の発言に問題は無く撤回も無い
- が、閣僚として切り取られることはままあるのだから慎重を期すべきで(松野長官には)お詫び申し上げた
- 真意の説明はすべきと考えたので会見で説明
このように説明しました。
具体的にどういう文脈だったのか、会見の場で当時の発言を読み上げました。
葉梨 法務大臣を務めている衆議院議員の葉梨康弘です。私の宏池会の同士でもある武井さんの励ます会、未来をすくう会ですか、是非激励の言葉をということで喜んで参上させていただきました。法務大臣になり三月になりますが、だいたい法務大臣というのは朝死刑のハンコを押しまして、それで昼のニュースのトップになるというのは、そういうときだけという地味な役職なんですが、今回はなぜか旧統一教会の問題に抱きつかれてしまいまして、まぁただ抱きつかれたというよりは一生懸命その問題の解決に取り組まないといけないということで、まぁ私の顔もいくらかテレビに出るようになったということでございます。さて、武井さんの話だが…先ほど来いろんな方から話があるが、コロナ禍になる前は宏池会の中でもいろいろ飲み会とかやっていました。非常に明るいお酒を飲む、声もデカいが歌う声もデカい。ヒノノニトンとかたくさん歌って非常に明るいなぁという印象があります。もう一つは情熱。地元に対する情熱と、それから国政なんとかしていかなければいけない、そういう危機感があります。そもそもたぶん、外務政務官、外務副大臣というのも希望してなったと思うが、私共の法務省と外務省というのは似たような所があります。いくつかありますが、3つくらい申し上げたい。一つは今回のロシアとウクライナの関係で当然外務省が前面に出ていろいろな仕事をしていただいています。これは当然の、ただ法務省はその下支えのような形でございますけれどもウクライナの難民を受け入れているというのが法務省。それからロシアの国際犯罪について、いろいろな国際的な連携を図るというのも法務省です。今度11月28日29日には法務大臣の会合としては初めて、G7の法務大臣会議がベルリンで開かれるということです。一つはロシアのウクライナ問題への対応ということでも共通点があります。もう一つは、国の根幹を為すという意味では非常に大事なことだと思います。外交、それから私共法務省は憲法を具現化する、理念を具現化する、そういう行政です。ちょっと難しくなりますが、そんなことをやっている。なかなかそういった意味でも国の屋台骨を支えるという意味では外務省と法務省は似たようなところがあって、それをしっかり希望をされて外務副大臣になられたということはやっぱり国士だなということを感じるわけです。そして、三つ目の共通点ですが、外務省と法務省、票とお金に縁が無い、外務副大臣になっても全然お金が儲からない、法務大臣になってもお金は集まらない。なかなか票も入らないとなっておりますと、しっかりと良い仕事を武井さんにしてもらうためには、今日お集りの方々が物心両面で支えていただかないと、私も支えていただきたい、というのが本音ですが、なかなかこの日本の国をよくするということはできない、そういうことだと思います。ですから今日お集りの方々、本当に皆さんが支えだ、この武井俊輔というナイスガイをしっかりと支えていただくよう心からお願いを申し上げ、私からの挨拶とさせていただきたいと思います。本日はありがとうございました。
要するに、地味にみられるのは構わないが非常に重要な役職であるということを言っているわけで、法務大臣という役職を軽んじているわけではないというのは発言全体をみればわかります。
また、「死刑のはんこを押すのは地味な仕事」などとは言っていません。
「そういうときだけ報道される地味な役職」という意味で合って、死刑のはんこを押す=死刑の判断をすること自体を地味だと言っているわけでは無いし、ましてや軽んじているわけでもないことも明らかです。
そうした文脈を無視して時事通信などは印象操作に走っているわけです。
※追記※
TBSの動画では冒頭部分が途中から始まってますが、ANNの動画では明確に分かるようになっています。
「お詫び申し上げた」のは松野官房長官に対してであって、外部に対してではありません。撤回の必要はない、という考えですから当然です。この点の認識もスピンさせられているので要注意です。
※追記2※
その後の参議院法務委員会で葉梨法務大臣から、今回報道されている件について、誤解を招く発言については謝罪し撤回すると発言がありました。
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