身内向け
中日新聞記者の今井智文HPVワクチンツイート
発端は中日新聞記者の今井智文 氏がHPVワクチンの接種が為されないことの理由として「HPVワクチンの信頼が失墜したから」であり「マスコミには失墜した信頼を回復させる力はないので関係者がやれ」というツイートをしたことです。
HPVワクチンの接種が進まないのは、過去にマスコミが有害事象と副反応を混同させて恐怖心を煽ったからです。
要するに、今井記者の発言は「説教強盗」みたいなものでした。
今井智文記者がお詫び文をツイート
【おわび】一連の議論について、賛否両方のご意見をいただく一方、議論の冒頭となったツイートについては皆様から「内容が無礼だ」などのご指摘を受けました。文章を書いて生きていく者として、批判は謙虚に受け止めます。ツイート3件については撤回、削除することを決めました。(1/n)
— 今井 智文 (@imaicn21) 2021年8月7日
HPVワクチンの接種率が低迷したままの現状を考え、関係者の奮起を促そうという意図でツイートしたものでしたが、そのように伝えられなかったのは私の責任です。これにより弊紙や各マスコミによるHPVワクチンの報道が信頼を失うなど、逆効果が起こることは本意ではありません。(2/n)
— 今井 智文 (@imaicn21) 2021年8月7日
ご迷惑をおかけした皆様におわびします。(3/n)
— 今井 智文 (@imaicn21) 2021年8月7日
検証などのため、スクリーンショットは残しておきます。(4/n) pic.twitter.com/RoWBn6VopD
— 今井 智文 (@imaicn21) 2021年8月7日
ところで「弊紙」ってどこだろう?
ツイートやプロフィールには所属は書いていないのだが…
さて、これで終わりかと思ったら…
言い訳が続いていました。
何が悪いのか分かっていない、言い訳がましい追加ツイート
日本におけるHPVワクチンの接種率が諸外国に比べて異様に低い状態が継続していることについて、2013年ごろの報道その他の影響だけで低迷し続けているというのは考えにくく、今も信頼性を押し下げ続けている要因がほかにもあるはずだという、私の個人的見解は現在のところ変わっていません(5/n)
— 今井 智文 (@imaicn21) 2021年8月7日
現状維持しかできていない状況を打破すべく、打つかどうか迷う皆さんに適切なアドバイスができるよう、そしてよりよい接種の環境が整備されるよう、報道もいっそう頑張るから、専門の皆さんもいっそう頑張ってほしい、という個人的思いも変わってはおりません(6/n)
— 今井 智文 (@imaicn21) 2021年8月7日
しかしながら、HPVワクチンをめぐる問題に対する考え方はこの1つではありません。様々な視点から取材に取り組んでいる記者が社内にも、社外にも大勢おられます。私の無礼なツイートが暴走して、記者の皆さんの取材が妨げらることがあってはなりませんでした。誠に申し訳ありませんでした。(7/n)
— 今井 智文 (@imaicn21) 2021年8月7日
これまでの私のツイートは、会社の枠を超えてメディアが信頼性を高めることに貢献しようと、会社の決定、意思などとは無関係に行ってきたものです。このツイート削除も個人の判断です。信頼性を高めることに失敗し、社内外に迷惑をおかけしたことは私の落ち度であり、反省します。(8/n)
— 今井 智文 (@imaicn21) 2021年8月7日
なお、今後も問題があると判断したツイートについては適宜、撤回や削除を行っていきます。(9/n)
— 今井 智文 (@imaicn21) 2021年8月7日
「今も信頼性を押し下げ続けている要因がほかにもあるはずだという、私の個人的見解」とありますが、まぁ過去の厚労省による薬害などのことを想定しているんでしょう。そこはあまり問題視する気は無くて、次の点が重要。
「記者の皆さんの取材が妨げらることがあってはなりませんでした。」(原文ママ)
これが言いたかっただけでしょ。
北海道新聞記者の建造物侵入行為について以下言っていましたから。
身内・同業たる他の記者のためのツイートに過ぎない
HPVワクチンに関して記者の取材が妨げられてきたとは聞いたことがありません。
にもかかわらず「今井記者の発言を世間が非難しているから他の記者がHPVワクチンについて取材できない可能性がある」との趣旨の発言を今井記者は言っているわけです。
言語道断でしょう。
記者が取材できない場合があるとすれば、それは「コイツに何を教えても曲解されて歪曲されて記事化されるだけだから関わらない方がマシだ」と思われてる場合などであって、今井記者のツイートがどうのこうのは関係ない。
どこまで自意識過剰なんだろうか。
また、「世間の非難」が「取材拒否の理由」という他責的言動が含まれていますよね。
このツイートは「同業たる他の記者のため」であって「世間」に向けたものではないというニュアンスが色濃く伺えてしまいます。
「今後も問題があると判断したツイートについては適宜、撤回や削除を行っていきます。」とあるのだから、「7/n」は削除すべきでしょう。
元の言動の理由を言うならともかく、【謝罪・お詫びをする理由に自分の個人的な主張を混ぜる】って、やっちゃいけないことじゃないでしょうか?
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