報道が悉くミスリーディング
元草津町議の新井祥子に高裁でも165万円の賠償命令
元草津町議に再び賠償命令 虚偽証言で町長の名誉毀損 東京高裁 - 産経ニュース
群馬県草津町の元町議の証言を基にした電子書籍を巡り、証言は虚偽で名誉を損なわれたとして、黒岩信忠町長が元町議や著者らに4400万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、東京高裁は7日、元町議に275万円の支払いを命じた1審判決を変更し、165万円の支払いを命じた。1審で連帯して賠償を命じられた著者が110万円を支払ったことを考慮した。
群馬県草津町冤罪事件・新井祥子による性被害捏造事件に関して、町長である黒岩信忠氏が元町議の新井祥子氏と発端となった電子書籍の著者である飯塚玲児(本名:飯嶋辰昭)に対して損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、新井氏に高裁でも165万円の賠償命令が判決されました。*1
なお、新井の刑事事件(虚偽告訴罪及び名誉毀損罪)は、2022年10月31日に起訴されてから進展が無いようです。民事訴訟の展開が決まるのを待っていたのかどうか…
性犯罪捏造と冤罪の時系列 ――草津町捏造告発事件 | kyoshimine.com
110万円部分は連帯債務、その分を飯塚玲児が弁済済み
元々は総額275万円の賠償額だったのですが、110万円に関しては元々新井祥子と飯塚玲児が連帯して支払え、という判決だったので*2、連帯債務部分に関しては既に(飯塚が)弁済していたため、高裁では新井のみが負担する165万円が認められたということです。
しかし、弁護士ドットコムニュースは以下書いているだけでした。*3
1審の前橋地裁は275万円の賠償を命じていたが、別に訴えられていたライターがすでに110万円を支払ったため、その分を差し引いた額の賠償とした。
~省略~
しかし、前橋地裁は2024年4月、黒岩町長と新井氏の間に性交渉はなかったと認定し、新井氏とライターに計275万円を支払うよう命じる判決を下した。
これに対し、ライターは275万円のうちの110万円とその遅延損害金の計約133万円を黒岩町長側に支払ったが、新井氏は判決を不服として控訴していた。
NHKですら、以下の書き方です。*4
フリーライターがすでに支払った分を除いた165万円の賠償を元議員に命じました。
これでは正確な意味が分からない。
この文面では「第三者弁済した?」という可能性が残る。((自分には債務は無いが、他人の債務を肩代わりするということ。法的には弁済者の債務者に対する求償権が発生する。))
弁護士ドットコムでは「虚偽の性被害告発の経緯をまとめた表」の中で「一部をライターと連帯して」とあるが、何円が連帯部分かはわからない。
この一連の事案では、マスメディアの報道が悉くこのような調子で、正確な事実関係の把握が困難でした。第一審判決でも類似の状況が見られました。
これは本事案の本質が影響していると言えるでしょう。
草津町冤罪事件・新井祥子による性被害捏造事件の本質
草津町冤罪事件・新井祥子による性被害捏造事件は、単に新井個人が妄言を吐いたということではありません。それにフェミニスト議連や人権団体や特定マスメディアが乗っかって、世界に発信されジャパンディスカウントに利用されていたというのが、社会問題の把握としては本質的なものと言わないといけません。
この点は未だに大手メディアで主要論点となっているとは言えません。
近年、スポーツ選手や芸能人に対して性被害を受けたと週刊誌に垂れ込んで社会を騒がせるという手法が横行していますが、その発端となったのが新井祥子による虚偽告訴事件であり、これが奏功してしまっていたら、現在の日本社会は混沌としていたでしょう。
その意味では、徹底的に闘った黒岩町長と草津町民には感謝しかありません。
以上:はてなブックマークをお願いします