不毛な争い
町山智浩『方法論的女性蔑視VS男性皆殺し協会』
「方法論的女性蔑視」VS「男性皆殺し協会」……。 pic.twitter.com/GhQhced45L
— 町山智浩 (@TomoMachi) 2022年1月22日
町山智浩さん、 @TomoMachi あなたもネット上のデマまじりの話を信じて誹謗中傷の被害者をからかうような方だったんですね。私はあなたに憧れて映画批評を書いていたのに。 https://t.co/qgbLhm2UpN
— saebou (@Cristoforou) 2022年1月22日
町山智浩が『方法論的女性蔑視VS男性皆殺し協会』と書き、バットマンが顔を覆って嘆くようなしぐさをしてI don't want this という字幕のついたGIFを張り付けただけのツイート。
（どういう主体の争いかは不明だが）「不毛な争いを嘆いている」というのが当該ツイートの客観的な理解でしょう。
これに対して北村紗衣が「デマまじりの話を信じて誹謗中傷の被害者をからかうな」と引用リツイート。これ、TLで回ってきたんですかね？
なぜまったく北村氏に言及してないのにそういう理解になるのか？
まず、ご愛読感謝します。僕が嘆いたのは北村さんではなく、「方法論的女性蔑視」とか「男性皆殺し」という言葉で異性への全面戦争、殲滅戦を煽ることです。その行きつく先は「男性皆殺し」と言ったソラナスの悲劇が示していると思います。「方法論的女性蔑視」については雁琳氏本人を批判しています。
— 町山智浩 (@TomoMachi) 2022年1月24日
町山氏も当然指摘。どういう主体の争いかについては方法論的女性蔑視については雁琳氏本人、としています。
「男性皆殺し協会」の顛末については以下で整理。
北村紗衣「誹謗中傷の被害者をからかうな」「悪意が無くても言及するな」
悪意がなかったにしろ、ソラナスが出てきたのは私が翻訳していたからですよね。そしてそのことで私がデマで攻撃されているのもご存じなのでは？そこでわざわざそんなものを出してくるのは、今起こっている嫌がらせの当事者（被害者はもちろん、加害者も）をおもちゃ、「祭り」にするやり方ですよ。 https://t.co/hSnYvVQfET
— saebou (@Cristoforou) 2022年1月24日
北村紗衣「誹謗中傷の被害者をからかうな」「悪意が無くても言及するな」「嫌がらせの当事者（被害者はもちろん、加害者も）をおもちゃ、「祭り」にするな」とツイート。
僕はそもそも、まったく北村さんに触れてません。名前も出してません。だからこちらからそちらに影響はなかったでしょう？ でも僕は北村さんに引用RTされたので、200人以上から激しい批判ツイートが殺到しています。デマのことは知りません。いったいどんなデマなのでしょう？
— 町山智浩 (@TomoMachi) 2022年1月24日
あと、北村さんがおっしゃる嫌がらせの当事者とは雁琳氏のことだと思いますが、僕は彼を批判し、本人とも直接やりあって問題点を批判していますよ。
— 町山智浩 (@TomoMachi) 2022年1月24日
ですから、そこで最初に雁琳さんの発言に対置する相手として「男性皆殺し協会」を選んだ理由は何ですか？ https://t.co/cpbn5EezKT
— saebou (@Cristoforou) 2022年1月24日
「方法論的女性蔑視」と「男性皆殺し」は対になる言葉だと思います。ソラナスの悲劇を見れば「男性皆殺し」は弄ぶにはあまりに悲しすぎる言葉です。「方法論的女性蔑視」も、インセル（モテない男）を「救うため」には、あまりに哀れな「方法」です。
— 町山智浩 (@TomoMachi) 2022年1月24日
「方法論的女性蔑視」に触れておいて「北村さんに触れてません」「デマのことは知りません」って。ではなぜヴァレリー・ソラナスを比較対象に出したのか、そして「男性皆殺し協会」という訳語を選んだのか、納得いくご説明を頂けますか？ https://t.co/2rCCZ6Sz85
— saebou (@Cristoforou) 2022年1月24日
「男性皆殺し協会」に関する「デマ」とは、いったいなんなのか。
正直私にもわからない。たくさんデマが流れたでしょうから。
概ね、「北村はソラナスのマニフェストに賛同している」というものだろうか？
それは本人が明確に否定しているし、単に翻訳したからといって賛同しているとは言えない。ただ、男性皆殺し協会マニフェストの翻訳を試みた本人が「去勢の恐怖に怯えた男性陣」「びびるだろうね！楽しいな！」などと過去に（翻訳試み当時）発言していたことは「同調するかのような発言」と誤解されても仕方がないでしょう。
（しかもその言説は現在も削除されていない）。
ツイッターで以下のようなリンクをいくつか見かけたからです。https://t.co/3VOPAWgedk
— 町山智浩 (@TomoMachi) 2022年1月24日
「方法論的女性蔑視」と「男性皆殺し」という異性の全否定が行き着く先は地獄だと思ったので嘆きました。北村さんについて一切触れていないのは、「男性皆殺し」の提唱者は北村さんではないからです。
この町山氏が引用している記事には「北村氏にかんするデマ」は確認できません。
ソラナスの悲劇を見れば「男性皆殺し」は弄ぶにはあまりに悲しすぎる言葉です。「方法論的女性蔑視」もあまりに哀れな理論です。その不毛さを嘆いたのです。でも北村さんを批判する意図はないので迷惑をかけないよう一切触れませんでした。
— 町山智浩 (@TomoMachi) 2022年1月24日
じゃあ私が翻訳していたことは知っているんですよね。私はこれを翻訳したせいで「北村は男性の皆殺しを支持している」というデマを流されて、勤め先の学生の名誉にもかかわるような中傷を受けたんですが（そのリンク先のブログがやんわり批判してるのがそのデマ元のひとつです）。それは知ってました？ https://t.co/zVhgNj1AKC
— saebou (@Cristoforou) 2022年1月24日
「北村は男性の皆殺しを支持している」がデマの内容と捉えているのが分かる。
https://t.co/3VOPAWgedk
— 町山智浩 (@TomoMachi) 2022年1月24日
僕が読んだこの記事は確認できる事実以上のことは書いてないと思います。これ以上のことは知りません。でも、僕のツイートは「男性皆殺し協会」と書いただけで、北村さんには一切触れてないので、当然、北村さんがおっしゃるデマにも関連してません。
僕のツイートはデマにも北村さんにも一切触れていませんので、北村さんについてのデマを広めたり、追認するツイートにはなっていないと自分では思います。
— 町山智浩 (@TomoMachi) 2022年1月24日
ほとほと呆れました。 https://t.co/4o1pern80Q
— saebou (@Cristoforou) 2022年1月24日
「呆れました」以降に会話は続いていないようです。
この流れは春名風花氏との会話のやりとりに似ています。
北村氏は「男性皆殺し」に賛同していないのだから、「男性皆殺し」に挿入されるのは北村氏ではないということに。
北村氏は「じゃあ私が翻訳していたことは知っているんですよね。」などと言うが、彼女自身が翻訳「試み」のブログを削除した理由が「著作権を指摘されると面倒なので」というものであり、彼女に翻訳権は生じていない。
しかも、「男性皆殺し協会」は、SCUM（SCUM= "Society for Cutting Up Men".）の訳語だが、特殊な訳語とも思えない。男性根絶協会だとか男性抹殺社会だとか、いくらでも訳語は有り得る。
したがって、「男性皆殺し協会」について北村氏が最初にそのような訳語をしたとしても、「男性皆殺し協会」と言及することは、ソラナスの著作についての言及であることを第一義的に意味するものとしか捉えようがない。
「ヴァレリー・ソラナス「男性根絶協会マニフェスト」(4)」 http://d.hatena.ne.jp/saebou/20101029/p1 翻訳適宜アップ中
— saebou (@Cristoforou) 2010年10月29日
というか、北村氏は男性「根絶」協会と訳していた。
2021年に「男性皆殺し協会」の邦訳された内容を扱ったブログ記事では、北村氏が翻訳したとは一言も触れていない。が、これ以降、この訳語が北村氏と紐づけて理解され、また、本人もそのように振る舞うようになっている。
※ブログ＝MGTOW NEWS上の翻訳内容と現在もネットで見られる北村氏による翻訳内容の転載と思われる内容は一致していない。
参考（削除済み）：https://mgtow.hatenablog.com/entry/20210323/1616501572
もっとも、「現在の状況では」、町山氏のツイート内容が『雁琳vs北村』を意味していると捉えられてしまう危険があるということも言えます。
※注：雁琳＝山内雁琳 氏の勤務先宛てに北村氏の代理人からアカデミックハラスメントなのでやめるように言ってほしい旨の要請がなされた。また、これに先立ってこれとは別に大学気付で雁琳氏本人宛に内容証明郵便が送付されている。
北村氏は自身の発言について自身の解説の通りに理解せよと言うなら、町山氏にも同じように接してあげられないものだろうか。
これが「暗喩による誹謗中傷」か：言及すると懲戒請求示唆
1月14日放送のゲンロンカフェに出演予定の呉座氏に対して「共演する與那覇はオープンレター批判者だから一緒に番組で中傷するな」「暗喩的に誹謗中傷することも含む」という通知書が、北村氏の代理人弁護士から送付されていました。
町山氏への北村氏の絡みは、「暗喩的に誹謗中傷」だと捉えられたからなのでしょうか？だとしたら、「名前を言ってはいけないアノしと」どころではなく、もっと幅広い範囲での言葉・言及対象の事前規制となるでしょう。幽遊白書の海藤優よりも強力な能力ですね。
呉座氏のその記事は削除されましたが、私は役目を終えたから、と思っていたところ、呉座氏から「代理人弁護士の要請」であったということが伝えられています。
また、高橋雄一郎弁護士に対して、「オープンレターに言及するな」と要求し、懲戒請求を交換条件としています。
高橋が北村紗衣先生の代理人弁護士から拝受した書簡末尾は「つきましては，依頼人は・・・貴職に対し，・・・今後オープンレターについて言及しないことを求めます。・・・取らない場合には，誠に遺憾ながら，貴職の職務基本規定違反行為について，しかるべき措置を取ることを検討致します。」です。
— 高橋雄一郎 (@kamatatylaw) 2022年1月24日
推して知るべし。
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