産業遺産情報センターの加藤康子氏にインタビューした内容を放送したNHK実感ドドドにおいて、悪意のある編集がなされたということを加藤氏側が暴露しました。
NHK実感ドドドで悪意の編集
NHK実感ドドドの取材場面を産業遺産情報センター(一般財団法人産業遺産国民会議運営)側が撮影したものを提示して、NHK側の「悪意の編集」を指摘しています。
昨日、産業遺産情報センターにて長崎県の端島(通称軍艦島)の元島民の皆様とお話しする機会を得ました。 pic.twitter.com/4mvkI4EKH4
— 安倍晋三 (@AbeShinzo) 2020年10月23日
安倍総理も訪問したこの施設のことです。
NHKの放送では【日本政府は歴史全体を伝えるようユネスコから勧告されたにもかかわらず、戦時中の動員の歴史を美化しているなどと国内外から批判の声が上がっている】とナレーションで説明し、その流れで加藤センター長が「負の歴史と言わないでいただきたい」と考えていることを紹介して【「負の歴史」をどう残すのかいまから検証していく】という導入をしていました。
実際には「負の歴史」だけを強調するのではなく、誇りをもって働いていた者が基本だったのだという「全体をみるべき」という趣旨の発言をしていました。
NHKの放送では、「歴史を美化している」の主体として加藤氏が取り上げられているような印象になっています。
加藤康子が暴露「軍艦島の真実」産業遺産国民会議
この内容は虎ノ門ニュースでも産経新聞の田北真樹子氏からも紹介されました。
同時に月刊正論2020年10月号における加藤氏の寄稿文も紹介し、その中で朝日新聞の記事に「日本訴訟において朝鮮半島出身労働者の被害事実が認定されている」という記述があるが、それは事実と異なるという話をしています。
三菱マテリアルについては2016年06月06日 (月) 「企業の戦争責任 三菱マテリアル和解の意義」(時論公論)出石 直 解説委員でまとめられているように、徴用工の中国訴訟において「和解」が成立しているものの、日本訴訟で判決が出ているようなことはありません。
メディアの常套手段
虎ノ門ニュースの岡本ディレクターによれば、今回のNHKの取材・編集というのはメディアの常套手段であり、全体の立ち位置としてはおかしいが、AをBとかではなくaに変えているという類のものであるため、事実を歪めているとまでは言えないのではないか」と指摘しています。
要するにこういうことは業界ではよくあることなので気を付けよう、自己で情報発信しましょう、ということなのかもしれません。
以上