揺り戻しか
ニューヨークタイムズがJKローリング擁護記事
The New York Times のオピニオン コラムニストであるパメラ・ポールによるオピニオン記事という体裁で書かれたこの記事が波紋を呼んでいます。
ついにここまで来た……ニューヨークタイムズのJKローリング擁護記事。彼女は差別者じゃない、批判は魔女狩りだ。誰もが薄々勘づいていたことをはっきりと書いている
— まつむし@女体化の人 (@chin_chiro_rinn) 2023年2月17日
In Defense of J.K. Rowling https://t.co/CzqN0laY6a
>ニューヨークタイムズのJKローリング擁護記事
— 滝本太郎 (@takitaro2) 2023年2月17日
おおっ!
―部数の面では2大全国紙のUSAトゥデイ(227.8万部)ウォール・ストリート・ジャーナル(206.2万部)の半分程度だが、ワシントン・ポストと並び著名・地方紙でありながらも米国を代表
リベラルな論調を持つ。同性婚についても肯定的 https://t.co/URfbegfq11
当該記事では、ローリングが直接的な暴力の脅威を受けたり子供がいる家に他人が押し寄せたり住所がオンラインで公開されたりした経験を語ったことを記述した後に以下の指摘があります。
This campaign against Rowling is as dangerous as it is absurd.
And in Rowling’s case, the characterization of her as a transphobe doesn’t square with her actual views.
「ローリングに対するこのようなキャンペーンは危険でバカげている」「彼女をトランスフォビアと特徴づけることは、彼女の実際の見解と一致しません」
この種の話題の文脈を知っていると、この記事が出されたことの衝撃が分かります。
「JKローリング攻撃側に親和性のある思想が垣間見えていたメディアですら擁護記事を書いた」
「JKローリングのトランスジェンダーをめぐる発言で炎上」という話題については上掲記事がよくまとまっていると思います。
私も事の発端となるJKローリングのツイートを特定した上で朝日新聞の動きと関連付けて整理していました。
英語圏や日本メディアの論調については以下のスレッドがまとまっています。
JKローリングの発言関連で一般的な論調はむしろこっちだったと思います。差別です!と批判するもの。ハリポタ俳優の若手がみんな批判側についたこともあって、大手メディアはローリング批判キャンペーンを行いました 差別は良くないもんねhttps://t.co/jkoAgNOhBT
— まつむし@女体化の人 (@chin_chiro_rinn) 2022年8月30日
これは『「欧米メディアがこう報じてるぞ~!」とありがたがるモノ』ではなく、「JKローリング攻撃側に親和性のある思想が垣間見えていたメディア=ニューヨークタイムズですら、彼女への擁護記事を掲載した」という点に意味があるものです。
行き過ぎたLGBT論に対して、遂に欧米圏では揺り戻しが発生し始めた、ということでしょう。このような論説が社説=editorialとして掲載される日は来るんでしょうか?
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