事実を整える

Nathan(ねーさん) 法的観点を含む社会問題についても、事実に基づいて整理します。

ニューヨークタイムズがJKローリング擁護記事の衝撃:行き過ぎたLGBT論に揺り戻しか

揺り戻しか

ニューヨークタイムズがJKローリング擁護記事

The New York Times のオピニオン コラムニストであるパメラ・ポールによるオピニオン記事という体裁で書かれたこの記事が波紋を呼んでいます。

当該記事では、ローリングが直接的な暴力の脅威を受けたり子供がいる家に他人が押し寄せたり住所がオンラインで公開されたりした経験を語ったことを記述した後に以下の指摘があります。

This campaign against Rowling is as dangerous as it is absurd. 

And in Rowling’s case, the characterization of her as a transphobe doesn’t square with her actual views.

「ローリングに対するこのようなキャンペーンは危険でバカげている」「彼女をトランスフォビアと特徴づけることは、彼女の実際の見解と一致しません」

この種の話題の文脈を知っていると、この記事が出されたことの衝撃が分かります。

「JKローリング攻撃側に親和性のある思想が垣間見えていたメディアですら擁護記事を書いた」

JKローリングのトランスジェンダーをめぐる発言で炎上」という話題については上掲記事がよくまとまっていると思います。

私も事の発端となるJKローリングのツイートを特定した上で朝日新聞の動きと関連付けて整理していました。

英語圏や日本メディアの論調については以下のスレッドがまとまっています。

これは『「欧米メディアがこう報じてるぞ~!」とありがたがるモノ』ではなく、「JKローリング攻撃側に親和性のある思想が垣間見えていたメディア=ニューヨークタイムズですら、彼女への擁護記事を掲載した」という点に意味があるものです。

行き過ぎたLGBT論に対して、遂に欧米圏では揺り戻しが発生し始めた、ということでしょう。このような論説が社説=editorialとして掲載される日は来るんでしょうか?

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