トンガ火山噴火による潮位変化に関する話。
小野寺五典「気象庁は急に津波警報に切り替え 場当たり的では 検証を求める」
トンガ諸島噴火による津波について、#気象庁 は昨夜の段階では潮位変化はあっても被害の心配なしと発表。しかし、深夜実際に津波が日本に到達すると数mの高さの所も。気象庁は急に #津波警報 に切り替え。場当たり的では。#東日本大震災 時にも同様で被害を大きくしました。今回の対応の検証求めます。 https://t.co/zNZJB0KcsD
— 小野寺 五典 (@itsunori510) 2022年1月15日
小野寺五典衆議院議員が「気象庁は急に津波警報に切り替え。場当たり的では。検証を求めます」とツイート。トンガ火山噴火に伴う海の環境変化について。
気象庁専門家「地震による津波ではない潮位変化。原因はわからない」
インドネシア沖でM7.3の大地震 日本への津波の心配なし #nhk_news https://t.co/0Y14lI1XDE
— NHKニュース (@nhk_news) 2021年12月29日
当初、気象庁は日本への津波の心配は無しとしていました。
が、その後、16日午前0時過ぎに津波警報・注意報を発しました。
その判断について以下で述べられています。
気象庁 緊急記者会見 【令和4年1月16日2時00分】 - YouTube
- 火山噴火に伴いトンガ現地で津波発生の報があったことから19時3分に日本の太平洋沿岸に若干の海面変動があり得るとの津波予報を発した
- 通常の地震の津波の到達伝播予測時間よりも早い時間に潮位変化
(同タイミングで広域で気圧変化(上昇)が観測されたとしているが気圧変化が原因かは明らかではないとしている)※気圧が下がると潮位が上がるのが一般的な観測事実 - 津波の伝播経路上にある観測点で津波が観測されなかったため、津波警報・注意報は発しなかった。火山噴火による津波とは考えられない。
- その後、1mを超える潮位変化が観測されたため、通常の地震による津波とは思われないが、防災上の観点から津波警報の仕組みを使った防災対応を呼びかけている
- 海外の火山噴火による津波注意報を発した例はこれまでに存在しない
【津波予報】トンガ火山島噴火 気象庁は津波予報「若干の海面変動」を発表 https://t.co/u5FonH6XCu @YouTubeより
— ウェザーニュースLiVE (@wni_live) 2022年1月15日
令和4年1月15日13時頃のトンガ諸島付近のフンガ・トンガ-フンガ・ハアパイ火山の大規模噴火に伴う潮位変化について
令和4年1月15日13時頃のトンガ諸島付近のフンガ・トンガ-フンガ・ハアパイ火山の大規模噴火に伴う潮位変化について(第2報)
津波 気象庁が午前1時40分から記者会見 #nhk_news https://t.co/sSvO4iS6cq
— NHKニュース (@nhk_news) 2022年1月15日
気象庁 緊急記者会見 【令和4年1月16日14時15分】 - YouTube
16日の14時にはすべての津波注意報が解除されました。
これまでに観測されていない現象であったということでした。
そのため、「検証」は必要だろうが小野寺議員の「場当たり的」という指摘は無理があるのではないかという反応が多いです。
東日本大震災の津波で自宅も事務所も全壊した小野寺五典議員
小野寺議員の実家は当時気仙沼の港から30mくらいの場所にある旅館であり、東日本大震災時には津波で自宅も事務所も全壊をしています。
なお、小野寺議員は震災直後に現地で避難所等を回って状況確認等を行っていました。
4月7日の記者会見では、電柱に遺体がぶら下がっていた風景があったことや、現地で生じた種々の問題について詳述しています。
現地では被災直後からガソリンを一般には販売しなくなったことで生活上の問題が生じていることや被災者の雇用問題、車庫証明、各種保険の取り扱い、倉庫の生鮮食品の処理問題、津波による被害の場合の保険無適用の問題、船と冷凍庫と輸送手段の確保による漁業の復興などを訴えかけています。
「場当たり的」と言った議員さんはご自身が先の震災で自宅も実家も津波で全壊された被災者。
— うに (@suzu2123one) 2022年1月16日
あのツイの擁護はしないけど、気持ちが高ぶったのだろうとは思う。皆さん指摘されている事を理解していただいたら謝罪訂正に該当ツイ消した方がいいと思う。
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