事実を整える

Nathan(ねーさん) 法的観点を含む社会問題についても、事実に基づいて整理します。

Save Our Spaceの抗議に賛同していないのに安藤さやかの署名:やはり第二の「オープンレター」だったか

音楽業界4団体の今井絵理子生稲晃子支援への抗議声明

懸念していたことが現実に

Save Our Spaceの抗議に賛同していないのに安藤さやかの署名

「音楽業界4団体による今井絵理子氏と生稲晃子氏の支持表明に抗議します」と題してSave Our Space上で募集された賛同署名の中に、本人が賛同していないのに記載されている名前があったということがわかりました。

安藤氏の指摘はごもっともです。

本人が承諾していない署名が見つかる危険を冒す署名の募集形式をなぜ採ったのか。

現在は署名が削除、やはり無断使用だったか:第二のオープンレター

抗議 – Save Our Space

現在は「安藤さやか」の賛同人署名が削除されています。

ということは、やはりこれは音楽ライターの安藤さやか氏が賛同しているかのように見せたい第三者による署名だった、ということでしょうか。

これは社会学界隈が呉座勇一氏を糾弾する「オープンレター」においても見られた現象です。問い合わせ先が無い、という点も共通しています。

今回の場合は発覚から即座に削除に至ったのですが、故人と思われる名前が複数使われていることもあり、このような署名の集め方の是非そのものが問われます。

音楽業界4団体の手続を批判するものなのに肩書を求めない謎

Save Our Space上で集められた「音楽業界4団体による今井絵理子氏と生稲晃子氏の支持表明に抗議します」という抗議声明への署名にはおかしな点がたくさんありますが、その最も顕著なものとして

音楽業界4団体の手続を批判するものなのに肩書を求めない

という点が指摘できます。

この動画で、本抗議声明の趣旨は

  1. 音楽業界4団体が今井絵理子・生稲晃子の出馬を支援することを決める際に会員になんら相談が無かったという手続の瑕疵を問う
  2. 特に生稲晃子は「同性婚の法制化」に反対しており、自民党は「LGBT平等法」にも反対している政党だから、そこから出馬する両氏を支援表明することはマイノリティの生活を脅かし、音楽文化の破壊につながる

これら2つが相互連関しているのだ、という旨が説明されています。

しかし、1番を言うならそれは4団体の構成員たる個人や構成員たる団体に所属する個人のみが署名資格があるということになります。

にもかかわらず、肩書無しの署名や「匿名」という署名があるなど、署名として成立したとしてもその信ぴょう性・権威性が無い作りになっているという点があります。

そのせいで第三者が愉快犯的に賛同していない者の名前を冒用して賛同署名者一覧に指名が掲載されてしまう環境になっています。

そうなっているのは、2番の政治的主張をして多くの人間がそれに賛同しているのだという外観を得ようとしたからでしょう。これも「オープンレター」と同じです。

肩書きが無ければ「同姓同名の人です」で乗り切れると思ったのだろうか?

しかし、流石に無理があるでしょう。他にも同様の被害者が続出しそうです。

本件はまだまだ展開がありそうなため、注視していきます。

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