事実を整える

Nathan(ねーさん) 法的観点を含む社会問題についても、事実に基づいて整理します。

「下関は統一教会の聖地」に田村淳、国生さゆりなど芸能人が批判:有田芳生「名誉毀損・切り取り印象操作」とデマ

風評加害・デマ・名誉毀損・脅迫、何でもありですね

※追記:統一教会が明確に否定しました。

田村淳、国生さゆりなど芸能人が批判

立憲民主党の有田芳生の「下関は統一教会の聖地」発言に芸能人も驚きや呆れを示し、批判しています。田村淳氏が以下立憲民主党側とやり取りしています。

また、国生さゆり氏も田村氏に理解を示しつつ有田氏を以下評しています。

これに対して、有田芳生から恫喝がなされています。

有田芳生「弁明の余地のない明らかな名誉毀損、前段階の対応をする」

https://archive.is/rraDp

https://archive.is/qjw1s

有田氏が国生氏のツイートに関する事柄について「弁明の余地のない明らかな名誉毀損、前段階の対応をする」とツイート。

が、この投稿自体、国生氏への名誉毀損であり、脅迫罪にもなり得ます。
※大審院大正3年 12 月1日判決で『告訴の意思がなく、又その意思が不確定であるのに、ことさらに告訴すべきことを通知するのは、害悪の告知に他ならない』とする判示があることから、民事訴訟の訴え提起でもこの論理が敷衍される可能性があるのではないかと分析されている

そもそも有田氏はこのとき、衆議院山口4区の補選に出馬していた身であり、有権者に対する候補者の態度とは思えません。

切り取り・印象操作?有田演説フル動画と書き起こし全文

https://archive.is/oboTp

https://archive.is/T6gFg

https://archive.is/r4Taa

有田氏は「下関は統一教会の聖地という発言は、統一教会がそう言っていることの指摘であり、僕は下関をそうさせないため立候補した、放送されているのは切り取り・印象操作だ」という主張です。

しかし、「放送されているのは切り取り・印象操作」は、明確に事実に反します

4月11日当日の有田演説のフル動画がこちら。

統一教会関連の部分は4分25秒~8分10秒あたりまで。

この下関ってのは統一教会の聖地なんです。聖なる土地なんです。1971年4月1日のちに教祖になるある青年が釜山から※※※連絡船に乗ってこの下関に到着しました。だから今でも多くの信者さんたちがいらっしゃる。この聖地でしかし先程お話をしましたように、極端な韓国ナショナリズム、天皇陛下が文鮮明教祖に跪くような儀式をもった、そういう組織とどうしてみなさん保守の政治家が手を携えてこれまでやってくることができたんでしょうか?こんな政治を今度こそやめさせなければなりません。

「聖地」にかかわる部分はここだけです。

これ以降、統一教会にかかわる話の中でも、それ以外の話の中でも、聖地に関する一切の言及はありません。

確かにテレビで放送されていたのはこの部分のさらに一部ですが、文意が変わる方法ではありません。このような一部のみの放送を「切り取り・印象操作」とは言いません。

だからこそ立憲民主党も当初は放送部分の動画をツイートしていたのに削除したのでしょう。無言での削除であり何らの釈明も無いと言うのは毎度のことながら呆れます。

風評加害以外にあり得ない「聖地である下関に関係議員が揃った」

https://archive.is/7ySZg

14日にはこのようなツイートをしていました。

問題の焦点は、岸田総理が口では関係を断つと言いながら、実際には統一教会の「聖地」である下関に深い関係議員が選挙初日に揃ったこと

統一教会が下関を聖地と呼んでいたとして、それと政治家らが応援演説のために下関に来ることと、いったい何が関係するのでしょうか?

それを邪教との関係を断っていないことと理解するというのは、常人の理解からはかけ離れています。

つまりこれは、「下関は邪教の聖地」であると言及して地域を貶める意味と理解する以外にあり得ません。

有田芳生の矛盾発言「統一教会の基礎知識⇒専門家でさえ知らない」

https://archive.is/N81Fs

有田氏は21日、「下関は聖地なのです。統一教会の常識ですよ。専門家でさえ知らないうちに認定されていた」と投稿。

これは「つい最近認定されていたこと」について述べているように見えなくもないですが、ちょっと前は違いました。

https://archive.is/d1KnJ

https://archive.is/g6ttZ

https://archive.is/umj6X

統一教会の基礎知識

この文面では、「つい最近そのように認定された」という主張とは理解できない。

専門家ですら知らないことが「基礎知識」であるわけがない。

有田氏が「根拠」としたのは、2021年に方大陸会長が単発の講演時に「山口の下関は聖地と同等の場所です」と発言したという統一教会系メディアの記事でした。

が、「聖地と同等」であり、「聖地」ではありません

統一教会の「聖地」は、日本国内に8か所が公式に決定されており、大阪城内や仙台城内などに設定されているというガバガバな認定です。

そのようないい加減でいつでも簡単に設定できるのに、下関は「聖地」とはされていないということです。

それに、統一教会は「聖地巡礼ツアー」を組んでいますが、本当に聖地なら全国から多くの信者が訪れているはず。そんな実態はあるんでしょうか?

その辺りを既に以下でまとめています。

「聖地と呼ばせない」という無理ゲー:解散命令の意味?

「下関をそうさせないため」などと有田氏は言っていますが、仮に統一教会がそういう見解だとして教団が勝手に言っていることを言及させないというのは不可能です。

考えをめぐらすと宗教法人法上の解散命令を出させると言う意味なのか?と一応推測できるかもしれませんが、有田氏からどういう意味なのかまったく言及されない。

しかも、解散命令を出しても信者は残るわけで(破防法上の解散指定処分でも同様)、まだ勝手に聖地認定することは防げません。

とすると、【物理的に現世からログアウトさせる】ということでもしない限り、やはり不可能な目標であるということが分かるでしょう。

有田氏の主張は、決してできもしないことを目標だとしており、その実は下関の地域を貶める主張を糊塗するためのものでしかなかったということです。

デマに基づく地域差別、それを糊塗するための言いがかり的名誉毀損と脅迫的言辞。

こうした振る舞いが放置されているあたり、立憲民主党はこういう人物しか居ないのでしょうか?

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