理想的には望ましい機能ですが…
デマ情報の通報が可能に?「誤解を招く」通報が米豪韓で試験導入
米ツイッター、誤情報ツイートの報告機能を実験 | Reuters
短文投稿サイトを運営する米ツイッターは誤情報対策の一環で、誤解を招く内容と思われる企業のツイートをユーザーが報告できる機能の実用化実験に乗り出す。
同社によると、政治や保健医療に関して誤解を与えかねない、またはその他の理由で不正確と判断したツイートを報告することが可能になる。
実験は米国とオーストラリア、韓国を皮切りに始める。
アメリカ、オーストラリア、韓国の一部の人において「ミスリーディング=誤解を招く」ツイートに対する通報の項目が試験的に設けられたとする報道。
We’re testing a feature for you to report Tweets that seem misleading - as you see them. Starting today, some people in the US, South Korea, and Australia will find the option to flag a Tweet as “It’s misleading” after clicking on Report Tweet.
— Twitter Safety (@TwitterSafety) 2021年8月17日
We're assessing if this is an effective approach so we’re starting small. We may not take action on and cannot respond to each report in the experiment, but your input will help us identify trends so that we can improve the speed and scale of our broader misinformation work.
— Twitter Safety (@TwitterSafety) 2021年8月17日
Twitter Safety は、この実験によって有効的かを判断した上で、実装するかもしれないし、しないかもしれない、と言っています。
日本にもその余波が来ています。
日本に居ても現時点で「誤解を招く」でのツイートの通報ができる?
酷いデマですよ💦
— シドニーの空 (@m_9_fuji) 2021年8月18日
もう止めて欲しい。
阪大の論文には、そんな事書いてないですから😥
コロナデマが酷いのか、報告できる様になりました。 pic.twitter.com/BAXxeV4X3g
vpnが必要でした。豪国米国韓国に繋ぐ必要ありました。
— 森のこあら🐨 ℒℴѵℯ 逆統戦 koala (@koushintoenma) 2021年8月18日
試験導入の実施地に居る方が日本語表示で利用してると「誤解を招く」という表記が追加されているのが分かります。
日本に居ながらにしてこの機能を使おうとする猛者が居ましたが、VPNが必要のようです。日本語ツイートを通報しても今回の試験導入でBANされるのかは不明。
なお、Twitter上の設定で所在地をオーストラリアやアメリカにしただけでは、当然ですがこの機能は使えません。
虚偽の通報合戦での「誤BAN」の懸念などはクリアできるのか?
さて、「デマ情報の通報」の話では必ず出てくる「虚偽の通報合戦」による「誤BAN」の可能性については、どうなるのでしょうか?
「大量通報があったら自動的にBANしておき、異議申し立てがあれば誤りが無いかを確認する」、という運用を採っているネットワーク企業は多いですが、これでは理不尽な攻撃の対象になった者が損をするだけで、集団的或いは物量的に通報をしてくる者にのみ利益な仕組みになってしまいます。
これを防ぐには「虚偽の通報者からの通報を感知しない」仕組み(オンラインゲームなどで「チーター」通報の仕組みでたまに見られるようですが…)や、「虚偽の通報に対するペナルティ」といった仕組みが必要だという話はいろんなところから出ていますが、果たしてそういった仕組みは構築されるのでしょうか?
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