事実を整える

Nathan(ねーさん) ほぼオープンソースをベースに法的観点を含む社会問題についても、事実に基づいて整理します。

ウクライナコルスンスキー駐日大使「面会を嫌ったのはミス鈴木」ツイート削除:鈴木貴子外務副大臣か

コルンスキーウクライナ大使

ムネオの娘…

ウクライナコルスンスキー駐日大使「面会を嫌ったのはミス鈴木」ツイート削除

魚拓

セルギー・コルスンスキー駐日ウクライナ特命全権大使が「林さん(林芳正外務大臣)は迅速な対応をなさいました、面会を嫌ったのは彼の代理/副官のミス鈴木です。林大臣との面会はタイムリーで建設的でした」と、ツイート。

@を付けられていたとしても、一般人のツイートにリプライの形で反応するというのは驚きです。現在はツイートは削除されています。

さて、代理のミス鈴木とは…?

Deputy=代理のミス鈴木とは鈴木貴子外務副大臣か

"Deputy"には「代理」の他に「副官」の意味があります。

外務大臣の林氏の副官と言えば、外務副大臣となります。

とすると、「ミス鈴木」とは鈴木貴子外務副大臣を指していることになります。

それ以外の代理権限を持って連絡担当をする者として別の人物がいるという可能性は低いでしょう。

なお、外務副大臣の公式の役職名は"Senior Vice-Minister for Foreign Affairs"ですが、この際は関係無いでしょう。

https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/hourei/name.pdf

※追記:「外務省との間には技術的な誤解があった」と投稿

ウクライナ大使館と外務省との間に誤解があったために面会が実施されるのに一か月かかった、ということで双方の認識が一致したようです。

鈴木宗男議員の娘の鈴木貴子外務副大臣の過去のウクライナ・ロシアに関する質問主意書

コルスンスキー駐日大使が林大臣に対して面会を要請していたが、1か月にわたり実現しておらず、その事について問われた際に林大臣が自分のところに情報が上がってこなかった、認識していなかったと答弁していました。

その後、面会は行われていましたが、では「一体だれが止めていたのか?」という疑問が生じていました。

コルスンスキー大使のツイートは「止めていたのは鈴木貴子である」とは書かれていませんが…

f:id:Nathannate:20220303193622p:plain

「鈴木貴子外務大臣は更迭すべき」「やらかしていた?」というツイートをリツイートしており、連絡を妨げた人物であるとして扱っている様子がうかがえます。

https://archive.is/fbDd8

鈴木貴子議員の2014年の質問主意書には以下あります。

ウクライナ情勢に係る駐ウクライナ日本国特命全権大使の発言に関する質問主意書

本年三月六日付産経新聞に、「『露は世界の安保秩序揺るがす』」との見出しで、坂田東一駐ウクライナ日本国特命全権大使の発言が掲載されている。右記事(以下、「産経記事」とする。)を踏まえ、以下質問する。

ー省略ー

五 「産経記事」の中には、「国際的な約束を破り、世界の安保秩序を脅かしている」との、ロシアに関する坂田大使の発言が掲載されている。右は、政府、外務省としての公式見解であるか。ウクライナ情勢に関連し、ロシアは国際的な約束を破り、世界の安保秩序を脅かしていると、政府、外務省は認識をしているのか。
六 「産経記事」の中には、「日本は親欧米路線にかじを切ったウクライナの改革を支援すべき」と坂田大使が述べた旨の記述がある。右は、政府、外務省としての公式見解であるか。親欧米路線にかじを切ったウクライナの改革を支援すべきであると、政府、外務省として認識しているか。
七 「産経記事」には、「坂田大使は(中略)ヤヌコビッチ前政権が『ファミリー』と呼ばれる汚職まみれの一族寡占体制を構築し」と書かれているが、右は政府、外務省の公式見解であるか。ウクライナのヤヌコビッチ政権が汚職にまみれた一族寡占体制を構築していたと、政府、外務省は認識しているか。
八 ヤヌコビッチ政権が腐敗政治を行っていたことは承知しているか。現政権もアンチ・セミティズム(反ユダヤ主義)さらにはナチス・ドイツに協力したウクライナ人国粋主義、バンデラ主義(第二次大戦中ナチスドイツに協力したステパン・バンデラの考え)の信奉者らが、武器を持たない警官らに対し火炎瓶を投げ付け治安維持部隊に暴力をふるい銃を乱射し政権を奪っている。現在のウクライナ政府には危険な民族排外主義的傾向があるが、その現政権を日本政府としてどう評価するか。

~以下省略~

「露は世界の安保秩序を脅かしている」 坂田東一大使 3月 2014 10:23 産経新聞

キエフ=内藤泰朗】坂田東一駐ウクライナ大使は5日までに産経新聞と会見し、ウクライナ南部クリミア半島の実効支配を強めるロシアについて「国際的 な約束を破り、世界の安保秩序を脅かしている」と指摘した。そのうえで、日本は親欧米路線にかじを切ったウクライナの改革を支援すべきだとの考えを示し た。
 坂田大使は、先のデモ隊と治安部隊の衝突で一時閉鎖中の大使館にかわりキエフ市内のホテルで会見。ヤヌコビッチ前政権が「ファミ リー」と呼ばれる汚職まみれの一族寡占体制を構築し、「現実がわからなくなり国民に銃を向けたことが政権崩壊を招いた」と分析し、「その責任は(前政権 の)政治にある」と断定した。
 ロシアについては「ロシア系住民保護にしてもまずは外交で解決を目指すべきで、それをやらずしていきなり軍 による圧力を強めるという常識を超えた行動は理由が何であれ、認められるものではない」と言明。 「国連憲章を含め国際的な約束ごとを破り、それに挑むロ シアの行動は世界の安全保障秩序を大きく揺るがしている」と強調し、今後の世界秩序に負の影響を与えるとの見方を示した。
 そのうえで、独立後わずか22年しかたっていないウクライナの領土保全の重要性を力説し、「日本は、独立した司法や検察のあり方、汚職を防ぐ政治システム構築などの抜本的な改革で協力すべきだ」と語った。

鈴木議員の質問主意書は坂田大使の発言に現れているウクライナ情勢に関する政府の認識を問うもの、という体裁ですが、産経記事には存在しない「(反ユダヤ主義)さらにはナチス・ドイツに協力したウクライナ人国粋主義、バンデラ主義」「現在のウクライナ政府には危険な民族排外主義的傾向があるが」といった内容が確定事実として書かれてあり、その独自の世界観が伺えます。

父の鈴木宗男議員はロシアによるウクライナ侵略が始まって以来、一貫してロシア側の理屈を正当として論を展開しており、その路線を引き継いでいるようです。

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