事実を整える

Nathan(ねーさん) 法的観点を含む社会問題についても、事実に基づいて整理します。

朝日新聞ツキノワグマ出没記事が削除、長野県提供の写真誤用:フルーレ・ノミンとは

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朝日新聞社内でアブドラを飼ってるんだろうか?

朝日新聞「富士山の景勝地付近にツキノワグマ」フルーレ・ノミンの体験談

フルーレ・ノミン

富士山の景勝地付近にツキノワグマ 登山の女性、枝折れる音で気づく 河合博司2021年9月12日 8時35分 現行ページの魚拓

朝日新聞が、上掲記事の熊の写真がモンゴル人のホテル従業員であるフルーレ・ノミン氏からの提供であるとしたうえで、フルーレ・ノミン氏の体験談をそのまま掲載していました。

しかし、SNSで朝日新聞の過去の記事にも同じ写真が使われていることが判明しており、同様の指摘を受けたのか記事を取り消しました。

熊の画像は朝日新聞が長野県から提供を受けたもので2020年に掲載していた

クマに死んだふりは有効か 8回襲われた専門家の教え 戸田政考、平山亜理 2020年10月26日 11時00分

2020年の朝日新聞記事で同じ熊の画像があり、「長野県提供」と書いてあります。

なお、同様の写真は2018年の朝日新聞・産経新聞の記事にも見られます。

クマの「大量出没」にご用心 4年周期、4~6月の目撃最多 長野(1/2ページ) - 産経ニュース

長野のクマ、4年に一度の大量出没? 県は封じ込め作戦:朝日新聞デジタル

要するに

  • 熊の写真はフルーレ・ノミン氏からの提供
  • フルーレ・ノミン氏の熊と遭遇した体験談

この二つは全くの虚偽ということです。

とすると、フルーレ・ノミン氏は朝日新聞との関係で重大な契約違反或いは不法行為をし、長野県との関係でも不法行為をしたということになります。朝日新聞はフルーレ・ノミン氏に対して訴訟するんでしょうか?

そもそも「フルーレ・ノミン氏という人物は実在するのか」と疑問視する人も出ていますが、この点については確認のしようが無いので捨象します。

最近似たような事件があったような…

明かな捏造は「公開終了」ミス(?)は「取り消し」この違いは?

朝日新聞の松尾慈子記者が松本杏奈さんが立ち上げたサイトであることを知りながら、灘高OB男性が作成したものであるとして記事を書いたという事件。

こちらは「公開を終了」とだけ書いており、「取り消し」という表現ではありませんでした。両者はいったいどう異なる扱いなのでしょうか?

また、なぜこのような扱いの違いが発生するんでしょうか?

朝日新聞の対応がまったく一貫しておらず、社内ルールやSNSポリシーが守られていないのではないか、というか世間向けに一応作ったという印象だけ与えて誤魔化しているだけである、という疑念すら浮かびます。

追記:モンゴル人のホテル従業員であるフルーレ・ノミンは実在するのか?

とりあえず外務省と在日本モンゴル大使館に投げてみました。

  1. 「モンゴル人のホテル従業員フルーレ・ノミン」は実在する
  2. 「モンゴル人のホテル従業員フルーレ・ノミンを名乗った人物」は実在するが、「モンゴル人のホテル従業員」ではない、或いは名前が違う/名前も違う
  3. 2番のような人物は実在すらしていない

どれでしょうか?

実在するなら、在留許可更新の際に影響するでしょう。

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