事実を整える

Nathan(ねーさん) 法的観点を含む社会問題についても、事実に基づいて整理します。

【全魚拓】朝日新聞が吉田清治の慰安婦強制連行デマの英語訳隠蔽工作:noindex等のメタタグ付加

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2014年8月。朝日新聞はいわゆる従軍慰安婦の強制連行について、日本共産党の吉田清治の証言がでっち上げだったということを発表しました。

日本語では。

しかし、「英語で書かれた」の朝日新聞の記事を分析すると、記事が見つからないように隠蔽工作が行われているということがわかりました。

また、この記事以外にも問題がある記事が見つかったので合わせて紹介します。

※追記:朝日新聞は「削除漏れ」と回答したとのことですが、それが実に苦しい言い訳であることにつき

山岡鉄秀、ケントギルバートの指摘からnoindexメタタグ

朝日新聞英語版では慰安婦の強制連行はでっち上げであるという修正がなされていないのではないか?という山岡鉄秀、ケントギルバート両氏の申入れに対して、朝日新聞からは2014年8月5日に日本語で吉田清治の証言が虚偽であったという記事があり、その英訳がサーバー上に残っていると回答がありました。

しかし、ケント氏は該当する英語版が見つからなかったと言っていました。

山岡氏の番組で該当URLを紹介すると、そのページはグーグルなどの検索エンジンで検索結果に表示されないような細工が施されていたという視聴者からの情報提供があり、発覚したという経緯です。

では、そのページとはどういう内容なのか。

吉田清治の慰安婦強制連行デマの訂正記事の英語訳

朝日新聞が吉田清治の慰安婦強制連行というデマについて訂正した記事の英語訳は、以下のものです。元の日本語版と併せて魚拓も置いておきます。

Testimony about 'forcible taking away of women on Jeju Island': Judged to be fabrication because supporting evidence not found
魚拓:http://archive.is/Ug2ln
日本語版:「済州島で連行」証言 裏付け得られず虚偽と判断
日本語版魚拓:http://archive.is/MvW6D

この記事は慰安婦問題関連の記事群がまとまっているページから飛ぶことができるものです。それが以下です。

Thinking about the comfort women issue 
魚拓:http://archive.is/rX3Pe
日本語版:慰安婦問題を考える
日本語版魚拓:http://archive.is/kznzs

吉田清治の慰安婦強制連行証言がデマだったと指摘する記事にnoindex等が付加

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再掲しますが、noindex:ページをインデックスに登録するな、nofollow:ページのリンクを追跡するな、noarchive:ページを検索エンジンDBに保存するな、という指示です。

詳しくは以下のサイトを見てほしいのですが、検索エンジンは「クローラ」というbotに世界中のWEBページを巡回させているところ、クローラが巡回しないと検索結果に表れてこないのです。

要するに検索結果に出てこないようにする仕掛けのことです。
(なお、yahooでもBingでもヒットしませんでした。)

挺身隊との混同があったとする記事にもnoindex等が付加

朝日新聞メタタグnoindex隠蔽工作

挺身隊との混同があったとする記事にもnoindex等が付加されていることが判明。

Confusion with 'volunteer corps': Insufficient research at that time led to comfort women and volunteer corps seen as the same
魚拓:http://archive.is/ZbCku
日本語版:「挺身隊」との混同 当時は研究が乏しく同一視
日本語版魚拓:http://archive.is/iEfVh

こちらも英語版のみ、noindex,nofollow,noarchiveが付加されています。

以上の2つの英語版のみがnoindex等が付加されている記事です。

それ以外の英語版の慰安婦関係の記事にはnoindex等は付加されていません。

したがって、これらは意図的に隠ぺい工作が行われているという事です。

朝日新聞の他の隠蔽工作:noindexメタタグ以外にも

慰安婦強制連行記事における朝日新聞の工作は、Googleで検索できなくする隠蔽工作だけではありません。記事を読むと、あらゆる仕掛けが施されているということがわかります。

また、記事の内容以外の面においても朝日新聞の誤報から目を逸らせる手法が惜しげもなく用いられています。

慰安婦訂正記事のURLは「日本語版」

英訳記事のURLは「.com/articles/」の下に書かれています。

これは日本語版のURLです。

対して、本来の朝日新聞英語版のURLは「.com/ajw/articles/」となっています。

要するに「英語版ではなく、英語で書かれた日本語版」でしかないというわけです。

ここまで徹底して海外の目に曝さないための工作が行われている事に唖然とします。

2014年8月の慰安婦関連ページはサイト内検索でもヒットしない

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これは英語訳の「慰安婦強制連行吉田証言は虚偽」「挺身隊との混同」だけの話ではなく、日本語版での記事も含めて、2014年8月に慰安婦問題を考えるThinking about the comfort women issue )という特集ページが組まれた中での記事の全てが朝日新聞のウェブサイト内であるにもかかわらずサイト内検索でヒットしません。

ソースから細工が施されているのかを判別できるか分かりませんので調べてませんが、有料記事ですら検索でヒットするのに、この姑息な手段は何なんでしょうか。

「慰安婦問題は創作ではない」と宣言する記事が強調されている

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クリックで拡大。

英訳の吉田証言が虚偽であるという記事は中段の一番見出しが小さいところに収まっています。代わりに、Look squarely at essence of 'comfort women' issueという杉浦信之が編集担当する署名記事が一番上に来ています。これは日本語版も同じです。
魚拓:http://archive.is/WsRsz
日本語版:慰安婦問題の本質 直視を
日本語版魚拓:http://archive.is/66XL2

中身は以下、次項で見ていきます。

Look squarely at essence of 'comfort women' issue慰安婦問題の本質 直視を

長いので省略しながら指摘していきます。

日本軍の関与を認めて謝罪した「河野談話」の見直しなどの動きが韓国内の反発を招いています。

慰安婦問題が政治問題化する中で、安倍政権は河野談話の作成過程を検証し、報告書を6月に発表しました。

言うまでもなく河野談話(慰安婦関係調査結果発表に関する河野内閣官房長官談話)は『慰安婦の募集については、軍の要請を受けた業者が主としてこれに当たったが、その場合も、甘言、強圧による等、本人たちの意思に反して集められた事例が数多くあり、更に、官憲等が直接これに加担したこともあったことが明らかになった。』という部分が日本軍による計画的な強制連行を表していると「解釈」され、その解釈が世界に広まっています。

慰安婦問題に光が当たり始めた90年代初め、研究は進んでいませんでした。私たちは元慰安婦の証言や少ない資料をもとに記事を書き続けました。そうして報じた記事の一部に、事実関係の誤りがあったことがわかりました。問題の全体像がわからない段階で起きた誤りですが、裏付け取材が不十分だった点は反省します。似たような誤りは当時、国内の他のメディアや韓国メディアの記事にもありました。
 こうした一部の不正確な報道が、慰安婦問題の理解を混乱させている、との指摘もあります。しかし、そのことを理由とした「慰安婦問題は捏造」という主張や「元慰安婦に謝る理由はない」といった議論には決して同意できません。

具体的にどういう誤りがあったのかを示さず、さらには『「元慰安婦に誤る理由はない」といった議論には決して同意できない』などと開き直る始末です。 

さらに朝日新聞の杉浦信之は続けます。

戦時中、日本軍兵士らの性の相手を強いられた女性がいた事実を消すことはできません。慰安婦として自由を奪われ、女性としての尊厳を踏みにじられたことが問題の本質なのです。

1990年代、ボスニアでの戦闘中、国際社会の関心は民兵メンバーによるレイプに集中していた。戦時中に国家が女性に対する性的暴力をどのように見ているかは、現在、国際的に女性に関する人権問題とみなされています。慰安婦問題はまた、そのような現代的なテーマに関連しています。

この文章を何ら疑問を差し挟むことなく読み進めると、まるで慰安婦問題は日本軍がレイプをしていた問題であると錯覚してしまいます。

文章を読むと決してそうは書いてませんが、このような文の構成によって読者にそのように想像させる罠が張られているというのが分かります。

このような記事を慰安婦問題の特集ページのトップに持っていっているということで、朝日新聞はこの問題を収拾する気は無いようです。

要するに日本人への「英語で発信しました」というアリバイ作り、日本語版を普段読んでいる英語圏の方への再工作でしょう。

本来の英語版では慰安婦デマ訂正記事無し、むしろ再拡散している

朝日新聞英語版の検索窓で検索しても、慰安婦問題の訂正記事はヒットしません。

むしろ、以下のように主語を避けることで日本軍による強制という表現は避けつつも、言外にそのような意味があるかのように読み手に誤解させる記事を再拡散しています。

記事魚拓:http://archive.is/RZGwk

記事魚拓: http://archive.is/qHXzl

「吉田調書」で印象を薄める手口

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それから、これも忘れてはならないと思うのですが、慰安婦強制連行があったとする吉田清治による「吉田証言」の記事の撤回と同じタイミングで、福島原発の吉田昌邦所長の「吉田調書」の記事も取り消されていました。

これらはまったく関連性のないものであり、いずれも重大な誤りなのですが、一面を見ると明らかに「吉田調書」の方が扱いが大きいです。

「吉田調書」の方に意識を向けさせる工作が行われているということは当時から指摘されていましたが、改めて朝日新聞という組織は「世間の印象」がどうなるかを熟知しているなと思います。

まとめ:メタタグ以外にも工作、英語では現在も誤解を拡散

  1. 慰安婦特集ページは英語訳も朝日新聞日本語版のURLである
  2. よって、日本語版の英語訳ページに過ぎず、英語版ではない
  3. 慰安婦強制連行デマ訂正ページの英語訳は検索サイトで表示されないメタタグが付加
  4. よって、検索サイトでもヒットしない
  5. 慰安婦特集ページは日本語版も英語訳もサイト内検索(すべての言語のページで)でヒットしない。
  6. 慰安婦特集ページにアクセスしても、誤報訂正ページは目立たず、むしろ開き直っている記事のページが目立っている
  7. 朝日新聞の英語版では慰安婦強制連行デマ訂正記事が存在しない
  8. 朝日新聞の英語版では慰安婦強制連行について日本軍が組織的に行っていたと錯覚させる記事が2018年の現在でも配信されている
  9. 他の記事訂正と併せて発表することで吉田証言の撤回を埋もれさせていた

朝日新聞に改善の期待可能性は無いので最初から諦めていましたが、ここまでとは思いませんでした。

もはや収入源を絶つ以外に無いという思いを改めて強くしたので、危機感を持った方は以下のページも合わせてご覧になって頂ければと思います。上念司さんの「解約団」のWEBバージョンと言えるかもしれません。

以上