外務省が中国全土の邦人に一時帰国・渡航延期の検討を呼び掛けました。
関連して感染症についての外務省の発信を外観していきます。
- 外務省、新型コロナウイルスCOVID-19関連で中国全土の邦人に一時帰国検討を呼び掛け
- コンゴ民主共和国などはエボラ出血熱の発生でレベル2
- アメリカ合衆国はインフルエンザが大流行
- 他の感染症情報:全世界的に風疹・麻疹が流行
外務省、新型コロナウイルスCOVID-19関連で中国全土の邦人に一時帰国検討を呼び掛け
中国における新型コロナウイルスに関する注意喚起(その10)(早期の一時帰国や中国への渡航延期を至急ご検討ください。)
外務省の海外安全情報ページを見ると分かるように、新型コロナウイルス(COVID-19) は、感染症としての扱いはそこまで重く見られていません。
しかしながら、中国側の措置としては旅行会社を介さない個人渡航以外は海外渡航禁止措置となっており、武漢を中心とする湖北省の各都市を「封鎖」しています。
世界各国の民間航空機の就航も減便・一時休止となっています。
さらには中国の主要都市は「全面封鎖」ではないものの、各地区において検問を設けて部外者は原則立入禁止にし、感染拡大をした地区は隔離するという方針の通達が各都市の人民政府から出されています。
このことから、総合的に見て2月12日現在は湖北省がレベル3の渡航中止勧告、それ以外はレベル2の「不要不急の渡航は止めてください」どまりですが、レベル4(最高レベルの退避勧告)に上がることも視野に入れた方が良いのではないでしょうか。
ところで、感染症危険情報が出されているのは他にもあるので次項で見ていきます。
コンゴ民主共和国などはエボラ出血熱の発生でレベル2
コンゴ民主共和国及びウガンダ共和国におけるエボラ出血熱の発生(更新)
エボラ出血熱の流行により、コンゴ民主共和国はレベル2の「不要不急の渡航は止めてください」という扱いになっています。
ほか、アンゴラ,ウガンダ,ザンビア,タンザニア,中央アフリカ,南スーダン,ブルンジ,ルワンダはレベル1の「十分注意してください」の扱いです。
さて外務省の海外安全ページに「感染症情報」として地図上に表示されるものとは別に、感染症についてのスポット情報があります。
アメリカ合衆国はインフルエンザが大流行
現在,米国でインフルエンザが流行しており,アメリカ疾病管理予防センター(CDC)は,今シーズンにおいてこれまでに少なくとも症例2,200万例,入院21万例,死亡1万2,000例があったと推定しています。
はっきり言って、アメリカにおけるインフルエンザの流行は軽視できないレベルです。
そのため、感染症情報としては発信されていませんが、スポット情報として外務省が注意喚起しています。
普通の人にとっては致命的な感染症ではないですが、基礎疾患を有する者や高齢者などは要注意でしょう。
アメリカのCDCが統計を取っているのでソースは以下
他の感染症情報:全世界的に風疹・麻疹が流行
そのほか、全世界的に風疹・麻疹が流行している情報が外務省安全ページにあるので、中国からそれ以外の国への渡航をするよう変更をしようとしている方は、そういう情報も見ていろいろ判断すると良いかと思います。
以上