事実を整える

Nathan(ねーさん) 法的観点を含む社会問題についても、事実に基づいて整理します。

仁藤夢乃Colabo弁護団が暇空茜(水原清晃)への提訴記者会見「リーガルハラスメント・AVは性的虐待を娯楽化・若い女性全員ターゲット」

記者会見で新たな名誉毀損が…

仁藤夢乃Colaboが暇空茜への提訴記者会見

仁藤夢乃氏が代表を務める一般社団法人Colaboの弁護団(中川卓・堀新・神原元・太田啓子・角田由紀子、永田亮、各弁護士)が、暇空茜(水原清晃)への提訴記者会見を行いました。

水原氏に対して民事刑事あらゆる法的手段を採る予定、Colaboに関する疑惑を主張する各種投稿の削除を求める、今回はとりあえずの対象についてだけ名誉毀損として仁藤・Colaboそれぞれに対して550万円ずつの支払いを水原氏に求める、としています。

リツイートした者についても今後の提訴の可能性を匂わしていました。

まずもって刺激的なワードが目白押しだったのでそちらを紹介します。

神原元弁護士「監査請求でリーガルハラスメント」太田啓子弁護士「対行政暴力」

冒頭から水原氏の主張に対して「とんでもないデマ」という指摘が入っています。

後半の記者からの質疑応答の場面では水原氏がColaboに関して東京都に行っている監査請求について、太田啓子弁護士から「対行政暴力」、神原元弁護士からは「リーガルハラスメント」「娯楽によるヘイトクライム」という主張がありました。

神原弁護士は「市民オンブズマンがやってるならわかりますよ」「嫌がらせ目的」などと発言。

住民監査請求は、住民に認められている地方自治のための権利行使です。

なぜ、こういう言い方になってしまうのでしょうか。

角田由紀子弁護士「AVは性的虐待を娯楽化・Colaboだけでなくたくさんの女性がターゲット」

角田由紀子弁護士は、なぜか「AVは性的虐待を娯楽化しているものだ」という主張をし始めました。「娯楽化している、そこに共通点があると思いました」と述べていたのは衝撃的でした。

いったい、本件とどう関係があるのでしょうか?

その辺りの説明は一切ありませんでした。

さらに、「女性差別に反対を唱える者を許さないというのが一番中心的なメッセージじゃないかと思う」「女性に対する暴力そのもの」「colaboだけでなくたくさんの女性がターゲットにされている」などと、これまた唐突に述べていました。

「暴力」というと有形力の行使、物理的な力による暴行が第一義的ですが、「言葉による暴力」という用語法が市民権を得ているので、そういう用法なんでしょうか?

しかし、この文脈で「colaboだけでなくたくさんの女性がターゲット」って、アウトでしょう。これ自体が暇空氏=水原清晃氏への名誉毀損だと思います。

若い女性全員ターゲットにされている」とまで言い放っています。

中川卓弁護士(アンバサ)「弁護士・公認会計士・行政法研究者が応援してる、権威付けになっている」

中川卓弁護士(Twitterでは「弁護士アンバサだよ@basadayobengosh」)からは、水原氏の主張する「生活保護不正受給」「タコ部屋貧困ビジネス」「詐欺・横領・犯罪」といったものに対して、「デマを安易に拡散する人が居ることも問題である、弁護士・公認会計士・行政法研究者が応援してる、権威付けになっているのが大きな問題である」、と言っています。

私がTwitterで眺めている限り、これらの者は、監査請求の話について述べているのであって、水原氏の主張のすべてにコミットしているわけではありませんが、こうやって混同して認識してしまうような発言は残念です。名指ししていたら大問題でした。

まとめ:仁藤夢乃Colaboに関する東京都への住民監査請求問題と名誉毀損事案の峻別

本件は、Colaboの活動に関する住民の権利行使である東京都への住民監査請求の話と、水原氏のネット上での言動が名誉毀損なのかどうか、という話を一応は分けて考えるべきです。

住民監査請求の手続の中で行われてる種々の行為が「制度の濫用・悪用」と言えるのかどうかは、相当に注意して論じるべきでしょう。

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