事実を整える

Nathan(ねーさん) 法的観点を含む社会問題についても、事実に基づいて整理します。

ガーシーの懲罰採決:浜田聡議員「ガーシーはColabo問題の質問主意書を提出・除名を性急に求める斎藤国対委員長は国会議員の資質を欠く」

こ、これは…

ガーシー議員の懲罰採決と弁明

NHK党のガーシー議員が国会登院をしないことを継続している理由について参議院規則240条但書きに基づき、ガーシー議員に代わって浜田聡議員が弁明をしました。

浜田聡議員「手続を性急に進める斎藤国対委員長は国会議員としての資質を欠く」

浜田議員の弁明の中で、立憲民主党の参議院国会対策委員長である斎藤嘉隆(さいとうよしたか)議員が「一回で除名もやむなしだ」と記者団に述べたことを取り上げています。

その際に橋下徹元大阪市長の発言を引用し、大要、国会議員の身分は有権者が選んでいるのだから重い。妨害などがあって除名しないと国会が進まないということがあってはじめて登院停止・除名にすべき、という旨の主張に賛同を示しました。

また、「登院しない」ことを理由とする除名は先例が無いということで、それを行うのであれば立法府の者としては「立法」を先に行うのが筋であり、斎藤議員は先例に無いことを請求に強引に進めようとしており、「国会議員としての資質を欠く」と非難しました。

なお、事実確認のために公開質問状を送付したが未回答だとのこと。

NHK党の浜田聡議員「ガーシーはColabo問題の質問主意書を提出」

浜田議員は大要、「ガーシー議員はColabo問題について多くの質問主意書を提出している。防衛費の財源をどう確保するのかという議論がある中で税金の使途をどう管理するかという問題は全国民に関係する重要な問題だ、にもかかわらずメディアはほとんど報じず、むしろColaboを擁護する趣旨の報道が多い、この問題の闇を感じている、税金が一部の団体に不適切な形で渡っていることも指摘されており、数多くの利権が絡んでいることは想像に難くない」と指摘しました。

日本維新の会の音喜多政調会長や、自民党の川松真一朗都議、浅野文直川崎市議などが追及をしていることに敬意を表するとも言及。

第211回国会質問主意書・答弁書一覧:参議院

  1. 東京都住民監査請求の結果を受けての令和四年度の若年被害女性等支援事業の執行方針等に関する質問主意書
  2. 日本放送協会の郵便法違反に関する質問主意書
  3. 若年被害女性等支援事業の政策評価に関する質問主意書
  4. 議員立法の政策評価に関する質問主意書
  5. 困難女性支援法に関わる有識者会議等の構成員が役員を務める団体が若年被害女性等支援事業の委託を自治体から受けていることに関する質問主意書
  6. 日本放送協会の放送受信料の免除に関する質問主意書
  7. 日本放送協会の郵便法違反に係る行政指導に至るまでの経緯に関する質問主意書
  8. 日本放送協会の放送受信料延滞に関する質問主意書
  9. 困難女性支援法及び配偶者暴力防止法における支援対象者に関する質問主意書
  10. 政府が日本放送協会の郵便法違反の検証を行う必要性に関する質問主意書

現在までに10個の質問主意書を提出しています。

そのうち、若年被害女性等支援事業に関して一つは答弁書が出されています。

「立憲はColaboを積極擁護、メディアと共に除名に追い込むことで注目を逸らそうとしているのでは」

なお、浜田聡議員は「立憲民主党は以前より国会の内外でColaboを積極的に擁護する活動をしていると承知しております。立憲民主党がガーシー議員の除名処分を急いでいたことは大きな問題がある。ガーシー議員がColabo問題を質問主意書として提出していることからどうしてもColabo問題を取り上げざるを得ないと想定される中、立憲民主党とそれと結託している可能性があるメディアとしては非常にまずい事態となることが想像され、そこでガーシー議員を除名に追い込み、質問主意書を提出できなくすることでColabo問題に注目が集まることを防ごうとしているのではないか」と言及。

この際、野次が多数挙がり、議長がたしなめる一幕もありました。

「国会内でのColabo積極擁護活動」というのは以下。

ガーシー議員を除名すべきでない理由「立候補の当初から海外で選挙活動を行い、当選後も海外で議員活動をすると公言」

  1. ガーシー議員は立候補の当初から海外で選挙活動を行い、当選後も海外で議員活動をすると公言していた
  2. ガーシー議員は被告人の立場のまま帰国すると国家権力による不当な身柄拘束をされる可能性が排除できない。被疑事実は虚偽であると主張している。

これらの理由が述べられていました。

この日、最終的にはガーシー議員に対して「公開議場における陳謝」の懲罰案が採決されましたが、浜田議員の発言内容について補足していきます。

なお、「公開議場における陳謝」をいつ行うのかについては、適当の機会に参院議長から命ずることとされました。

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