「人種差別」「廃校にしろ」などと言ってた人は訴えられても仕方ないですよ。
※追記:日本語弁論大会の決勝大会の動画リンクを見ましたが、双方向のコミュニケーションではないので無関係ですね。
岡山理科大学が「韓国人受験者全員0点」についてHPで説明
岡山理科大学が「韓国人受験者全員0点」についてHPで説明文をUPしました。
入試の合否判定の詳細を説明
- A~Eの5段階評価
- 面接では日本語能力だけでなく獣医師に関する知識やコミュニケ―ション能力を問う
- 面接の複数質問のうち、1つでもE判定がつけば全体がE判定になる
- 日本人受験者含む全受験者の約4分の1がE判定
- 推薦入試A方式で不合格だった韓国人受験者のうち、一般入試前期で2名が合格している
- その他の韓国人でも、一般入試前期で1名、留学生入試で1名が合格している
- 合計4名の韓国人が合格している
まとめるとこのようになります。
留学生入試の合格者が出ているというのが一つのキーポイントになります。
留学生入試の合格者は推薦入試A方式の不合格者ではない
関連して、朝日新聞がこのような記事を出していました。
加計学園「日本語に問題あり面接0点」 報道一部認める:朝日新聞デジタル
同省の報告によると、大学側は一部を認める一方、「獣医学部の入試は適正に実施しており、週刊文春の記事は事実と異なる」と強調。「面接0点の受験生は日本人でも複数人、存在する。面接の評価は責任ある者が複層的な確認をしている。これらの受験生を含めて一般入試や私費外国人留学生入試で、合計4人の韓国の方が合格している」と文科省に説明したという。
朝日新聞が取材した同省大学入試室によると、昨年11月の獣医学科の「推薦入試A方式」で韓国人7人が受験した。過去2回の試験で合格した韓国人の学生が入学後に日本語の会話に難があり、学生生活で苦労したため、昨秋の試験で初めて面接を導入したところ、7人全員の会話能力に問題があり、面接を0点とし、不合格になったと大学側は説明。
7人のうち数人は、その後の一般入試と私費外国人留学生入試で合格しており、大学側は「韓国人受験生への差別の意図はなかった」と説明しているという。
先述の岡山理科大学の説明でもわかりますが、「留学生入試の合格者は推薦入試A方式の不合格者ではない」ということが読み取れます。
にもかかわらず、朝日新聞の記事では「推薦入学A方式の不合格者が、その後私費外国人留学生入試で合格している」と書かれています。
岡山理科大学のコンプライアンスからは、朝日新聞の記事は岡山理科大学の説明と食い違っていることを確認しました。
加計学園獣医学部関連報道からは朝日新聞のフェイクか
岡山理科大学獣医学部=加計学園獣医学部の入試方式を以下でまとめています。
「留学生入試」とは、第一義的には私費外国人留学生入試を指します(留学生別科入試も含まれる可能性がありますが、後述のように別物です)。
いずれも面接試験が行われますが、私費外国人留学生の入試要項では「大学講義を理解できる日本語能力」が要求されています。
留学生別科入試はそのような日本語能力が不足している者であっても、特別な要件をクリアする者に限り、日本語学習課程を受ける者として採用するかどうかの入試です。合格者はその過程を修了する必要があり、大学入学試験はその後に受験することになります。
ですから、ここでは留学生別科入試は考慮の対象外です。
そのため、朝日新聞の記事にあるような、推薦入試A方式で日本語能力の問題で面接が0点になった者が、留学生入試の私費外国人留学生入試に合格しているというのは、考えられないのではないでしょうか?
もちろん、筆記試験で優秀な成績を収めている者であれば、推薦入試から留学生入試までの1~2か月で日本語会話能力を飛躍的に向上させることができるかもしれませんが、そこまでの力がある者が推薦入試までに日本語能力を向上させていないというのは考えにくい話です。
いずれにしても岡山理科大学が人種差別を行っていない事の証左でしかないのですが、朝日新聞が意図的にフェイク報道をしていたか否かについては重要な観点です。
まとめ
- 日本人受験者含む全受験者の約4分の1が面接でE判定で0点
- 岡山理科大学の説明は、推薦入試A方式で不合格だった韓国人受験者のうち、一般入試前期で2名が合格、その他の韓国人でも、一般入試前期で1名、留学生入試で1名が合格
- 朝日新聞は推薦入試A方式の不合格者が私費外国人留学生入試に合格と異なる記述
- 朝日新聞の記事は意図的なフェイクの可能性がある
この件では常識の無い者が騒いでいることが分かり、一つのリトマス紙になったと思います。
以上