事実を整える

Nathan(ねーさん) ほぼオープンソースをベースに法的観点を含む社会問題についても、事実に基づいて整理します。

上昌弘医師、受診数と医師らからのPCR検査希望数を捏造する

上昌広のPCR検査数デマツイート

上昌弘医師のデマが止まりません。

上昌弘医師、相談数と医師らからの検査希望数を捏造する

魚拓:http://archive.is/rS52I

「医師などが求めたpcr検査の大部分を相談センターは断っています。3/9は5520件中、251件しか実施しませんでした。」

これは資料の記載内容とも、現実とも齟齬がある悪質なデマでしょう。

帰国者接触者相談外来受診数をPCR検査数と捏造

上昌広のPCR検査数デマ

表を見ると分かるように、この数値は「帰国者接触者相談センターの相談件数」と「帰国者接触者外来の受診者数」を指しています。

帰国者接触者相談センターへの相談は、何も医師を介さなければならないということはありません。

したがって、上昌広氏のツイートは、「帰国者接触者相談センターの相談件数」を『医師らからの検査依頼数』とし、「帰国者接触者外来の受診者数」を 『PCR検査数』であるとする捏造だということになります。

PCR検査実施件数も含めた表は厚生労働省のHPにある

帰国者・接触者相談センター相談件数、外来受診者数

新型コロナウイルス感染症の現在の状況について(3月15日12時時点版)のページ下部には各種の数値表が掲載されています。

上図は帰国者・接触者相談センターの相談件数等(都道府県別)期間:2月1日~3月12日から。相談件数・受診件数・PCR検査実施件数が分けて書かれています。

1日毎のPCR検査数についても国内における新型コロナウイルスに係るPCR検査の実施状況(結果判明日ベース)から確認可能です。

上昌広のPCR検査数デマ

注意書きがあるように、現在までに報告されている暫定値であり、今後変動します。

両者のデータが異なるのは、帰国者・接触者相談センターを経由したPCR検査(行政検査)と、そうではない「積極的疫学調査」や、3月6日から保険適用された民間の医療機関(極一部だが)から検査依頼があって実施されたPCR検査は把握ルートが別だからと思われます。

なお、民間がまとめているデータとしては新型コロナウイルス 国内感染の状況 東洋経済のものがとても見やすいと思います。数値が厚労省のものと異なっていますが、参考にはなるでしょう。

国会審議から1週間経過してから公開した理由は?

「国会審議で配られた資料」とありますが、これは3月10日火曜日に行われた予算委員会の公聴会でしょう。上昌広氏が参考人として呼ばれていました。

しかし、1週間経過してからこの資料を公開した理由は何なんでしょうか?

数値は暫定値であり、既に意味をなさないということを考えれば、「検査依頼数と検査数に乖離がある」ということだけを言いたいと捉える他ありません。

しかし、既に示したようにそれは捏造です

まとめ

元々言ってることがおかしかったのが、ここに来てさらに壊れてきた感があります。 

以上