吉田開発株式会社への国税の査察に端を欲して関西電力役員ら20人が福井県高浜町の元助役、森山栄治氏(故人)から多額の金品を受領していたことが分かった問題で、関電が報告書を掲載しました。
それを読むと驚くべき事実が書かれています。
- 関西電力の高浜町元助役からの金品受領問題
- 関西電力の報告書に森山栄治の恫喝「家にダンプ突っ込ませる」「お前にも娘があるだろう」
- なぜ森山氏が力を得ていたのか:報告書「人権研修」
- 共産党機関紙「前衛」の記述でも森山氏の恫喝が
関西電力の高浜町元助役からの金品受領問題
新たな調査委員会の設置について|2019|プレスリリース|ABOUT US|関西電力
関西電力は記者会見後も新たな調査委員会を設置し、森山氏との間で本件類似の金品提供の事例はないか、工事等発注や地域対応を行うにあたり、社外から不適切な金品提供されたという類似事案が無いか、これまでの調査委員会の調査プロセス・調査結果および会社の対応の妥当性を検証するとしています。
関西電力の報告書に森山栄治の恫喝「家にダンプ突っ込ませる」「お前にも娘があるだろう」
10月2日記者会見資料(調査報告書)を見ると、すさまじい内容が書かれています。
関西電力の担当者が森山氏から「お前の上にダンプを突っ込ませる」「お前にも娘があるだろう。娘がかわいくないのか?」と恫喝をされていたとしています。
関電は森山氏に原発事業に関する情報を暴露するぞという脅しと同時に金品を渡されていたとあり、それを返還しようと試みると恫喝されるため、別の手段で返却を試みたということが書かれています。
なぜ森山氏が力を得ていたのか:報告書「人権研修」
調査報告書では「森山氏の性格・パーソナリティ」「高浜原発3,4号機増設当時の関西電力とのやりとりを暴露すると脅され、森山氏の機嫌を損ねると原子力事業に悪影響が出るため」という趣旨の説明がなされています。
しかし、それだけでこれほどまでの脅迫・強要行為に対して、関西電力という巨大企業が何もできなかったのか?刑事事件になっていないのはなぜか?というのは当然に疑問に思うはずです。
ヒントは森山氏が「人権研修」をやっていたという記述があることです。
共産党機関紙「前衛」の記述でも森山氏の恫喝が
関電の件が同和案件ということを未だにデマと行っている人のために。1982年8月の共産党機関紙『前衛』の記事です。当時の森山栄治助役が地元で解放同盟を組織して、そのことをバックに関電と癒着し町政をほしいままにしていたことが書かれています。 pic.twitter.com/rAaUGFkXpe
— 鳥取ループ@示現舎 (@tottoriloop) October 3, 2019
少なくとも1982年から今の今までこれを放置していたのだから、歴代の関電幹部も同じことをやっていたと考えるのが自然だし、悪事に関わっていたのが関電だけのはずはないですよね。 pic.twitter.com/meaC051RRa
— 鳥取ループ@示現舎 (@tottoriloop) October 3, 2019
この辺りは示現舎の記事を読むと良いでしょう。
追加取材をして本日21時30分からYouTubeでプレミアム放送をするとのことです。
以上