「ワクチン拒否の看護師がクラスター感染」という事実が隠蔽されています。
- 沖縄県立中部病院のワクチン拒否看護師クラスター発生の経緯
- 「ワクチン未接種看護師感染」を隠蔽するメディア
- 県が6月11日の病院の記者発表を止めていた?
- 沖縄県立中部病院の6月10日のリリース
- 中部病院の高山義浩医師の説明「全県病院の足並みをそろえるため」
- 「ワクチン拒否の医療従事者」という問題
沖縄県立中部病院のワクチン拒否看護師クラスター発生の経緯
沖縄県立中部病院でワクチン接種拒否した十数名の看護師らを含む約50名の感染の経緯
5/24,最初の感染者
5/31,5人のクラスター発生
6/3,県が「うるま市の医療機関でクラスター発生」と公表
6/10,病院が会見する意向だったが県が阻止?
6/17,最後の陽性者
6/30,県議会の質疑で県立中部病院でクラスター発生と答弁
7/1,県と病院が会見
西村大臣「ワクチン接種進めることが大事」 沖縄の状況「非常に危機感」 - 琉球新報デジタル|沖縄のニュース速報・情報サイト(魚拓)
病院側が1日の記者会見で公表した、感染患者のPCR検査の遅れがクラスター発生につながった可能性があることにも触れたほか、感染者に看護師15人が含まれる点にも言及。「医療機関の看護師では珍しいが、十何名打っていなかった方のうち、12名が感染したという風に聞いている」と述べ、15人のうち12人がワクチン接種を希望していなかったと強調した。
ワクチン拒否をした看護師は十数名いたようですが、そのうちの12名が感染したという事実は重いです。しかし、このことが県の動きのインパクトによって霞んでいます。
「ワクチン未接種看護師感染」を隠蔽するメディア
「50人クラスター」「病院が会見を阻止」
という言葉が躍っている紙面が多いですが、「ワクチン未接種の看護師が12人感染」を書いているのは7月3日時点で琉球新報と産経新聞だけです(WEB版のみ確認)
いずれも西村康稔経済再生担当相の閣議後会見で明らかにされたとしています。
医療機関の管理者や従事者の感染症法上の感染予防・まん延防止義務については以下。
600人中の10数人が基礎疾患持ち等で接種できない身体的状況だったということは、にわかには考えられない。
業務応援看護師(10 名)も派遣されていたのに、彼らに対するリスクでもあったわけで、本当に度し難いことだと思います。
県が6月11日の病院の記者発表を止めていた?
沖縄県立中部病院クラスター、死者17人に 経緯を説明 [新型コロナウイルス]:朝日新聞デジタル
中部病院によると、院内で最初に感染が確認されたのは5月24日だった。以降、6月30日までに職員と患者の計51人が感染し、うち17人が死亡。亡くなったのは全員が入院患者という。
このクラスターについて、県が6月3日に施設名を伏せた上で「うるま市の医療機関で5人のクラスターが発生した」と発表していた。だが、その後の感染拡大については6月30日の県議会で質問されるまで公表していなかった。
病院も6月10日にホームページでクラスターの発生を公表したが、人数などについては明らかにしていなかった。
一連の対応について玉城和光院長は、公表しなかったのは「県側の判断」だったとの考えを示した。病院は県に少なくとも6月上旬にはクラスターを公表したいと伝えており、6月11日に記者会見を開く予定も立てたが、県から前日、会見をやめるようにといった趣旨の要請があったといい、直前で取りやめたという。
病院と県側で見解が食い違うという展開に。
クラスター、沖縄県が非公表指示か 17人死亡の病院、県は否定―新型コロナ:時事ドットコム
病院側は、6月に会見を開こうとしたが、県から開催しないよう指示があったと説明。県側は「『公表を控えるべきだ』とは一切言っていない」と否定している。
病院によると、5月12日から別の病気で入院していた患者のコロナ感染が判明。同月下旬には院内感染とみられる新規患者が多数発生したため、玉城和光院長が6月上旬、事実説明のための会見を同月11日に開く許可を県に複数回求めた。
しかし、県から「会見は取りやめるようにという話があった」(玉城院長)ため、病院は10日、感染規模は記さずクラスターの発生だけを伝える発表文を出した。
県の担当者は「『会見するなら県の幹部が出席する』とメールで送ったつもりが、『止められた』と受け取られてしまった。今後はコミュニケーションの在り方を改善したい」と釈明している。
沖縄県立中部病院の6月10日のリリース
中部病院のHPから6月10日のリリースを見ると…
また、危篤な重症患者への対応、院内感染(クラスター)の発生などの要因により、医療従事者が十分に足りない状況が続いています。県外からも業務応援看護師(10 名)を派遣していただき対応しております。
「外来診療・入院受け入れ制限の延長」というタイトルからはクラスター発生の事実は伺えませんが、本文にはクラスター発生の事実が載っているのが分かります。
この態度は、「せめてもの抵抗」だったのではないでしょうか?
『会見するなら県の幹部が出席する』という県側のセリフも、何やら不審です。
これらの報道等からは、実際に県から病院に対して「会見をやめろ」という文言がなかったとしても、何らかの圧力があったと考えるのはやむを得ないでしょう。
では、なぜこのようなことを県が行ったのか?
中部病院の高山義浩医師の説明「全県病院の足並みをそろえるため」
中部病院の高山義浩医師のFacebookで経緯が説明されています。
コメント欄には以下あります。
実は、この集団感染が発生したときに、記者会見を行うことを検討していました(とくに院長)。
ただ、中部病院が記者会見をやると、他の医療機関も記者会見を行うことが通例となることも鑑み、やはり県の発表に任せることにしたのです。収束まで、繰り返しメディアに状況説明しなければならなくなるのも、負担が大きいと考えました。
しかし、今回、県会議員からの追及もありましたし、保健所から県への報告も大流行期には遅れがちとなることも分かりましたし、各病院が記者会見をして迅速に説明するしかないとの流れになってます。
これが合理的な判断だったのかどうかなど、この辺りの経緯は明確になることはなさそうというか、どちらがどう動いていたのか、ということを今更本件で騒いでも仕方がないのかなと思います。
それにしても、記者会見はしなくとも病院HPで状況を説明すればそれで良いのに、それをやらなかったというのは解せませんが。
「ワクチン拒否の医療従事者」という問題
https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=4019289221457888&id=100001305489071
医療従事者のワクチン接種が進んで感染者の割合が減っていってるのがわかります。
全体の感染状況の影響もあるので増減はありますが、医療従事者と介護従事者の数字を見れば、接種が始まって効果が出た後の4月~5月の傾向の違いを見れば、ワクチン接種の効果だと言えるでしょう。
「十何名打っていなかった方のうち、12名が感染」
この事実は重いでしょう。
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