防衛大臣記者会見で共同通信記者の質問があまりにもひどいので見ていきます。
- 防衛大臣記者会見令和2年8月4日(火)
- 共同通信石井暁記者「海上保安庁と連携、は刺激的な言葉」
- 共同石井記者「想定と行動は何か」河野大臣「手の内は明かさない」
- 石井暁「防衛大臣が国の命運を手中にする極めて危険な思想では?」
防衛大臣記者会見令和2年8月4日(火)
問題の記者の質問は防衛大臣記者会見令和2年8月4日(火)
動画リンク:https://www.youtube.com/watch?v=HjUnkFa2WmY&feature=youtu.be
テキストリンク:防衛省・自衛隊:防衛大臣記者会見|令和2年8月4日(火)10:58~11:15
共同通信石井暁記者「海上保安庁と連携、は刺激的な言葉」
石井記者:先ほどの冒頭の幹事社質問に関してなのですが、中国の海警局の公船と漁船の報道についての質問に対して、大臣は海上保安庁と連携して、必要な場合にはしっかり行動をとってもらいたいとおっしゃられました。かなり刺激的な言葉だと思うのですが、海警局公船と漁船の行動について質問しているのに、こういった刺激的な言葉をとったということと、実際、しっかり行動というのは何を指すのかということを教えてください。
河野大臣:特に刺激的なことを申し上げたつもりはございません。様々なことが南シナ海を始め、行われているわけでございますから、万が一自衛隊が対応しなければならないような事態になった場合には、しっかり自衛隊が対応するということでございます。
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「必要な場合には自衛隊と海保が連携する」のどこが刺激的なんでしょうか?
中国の「海警局」はカウンターパートとしては海上保安庁であり、組織は警察に組み込まれているので「軍ではない」のですが、では、そういう組織が形式的には軍ではないからといって、強力な武器を持って侵略行動に出たらどうするのか?
そこには国際法の抜け道を狙った様々な駆け引きがあるのですが、「自衛隊が絶対に出動しない」ということではないということを示す意義があるでしょう。
共同石井記者「想定と行動は何か」河野大臣「手の内は明かさない」
石井記者:幹事社の質問は、あくまでも中国海警局の公船と漁船の行動についての質問で、それに対して大臣は海保と連携して必要な場合にはしっかり行動をとってもらいたいと。どういう想定でどういう行動のことを考えてらっしゃるのでしょうか。
河野大臣:手の内は明かしません。
石井記者:非常に国の行先を左右するような重要な問題なので、我々に説明して、国民に説明する義務があるんじゃないでしょうか。
河野大臣:手の内を明かすことは差し控えます。
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中国海警局の公船と漁船の行動について、予め定まった航路と行動・言動をするということは何ら決まってもいないわけで、「どういう行動をするのか?」というシミュレートをする必要があります。
で、石井記者は「そのシミュレートの中身を公開しろ」と言っているわけです。
防衛行動にかかわる話を世間一般に、というか中国共産党にバラすわけがないでしょう。「我々」「国民」とは、いったいどこの国民なのでしょうか?
日本国民がそれを知らなかったところで何ら不利益になりませんし、むしろ公開する方が日本国すなわち日本国民にとって不利益でしょう。
石井暁「防衛大臣が国の命運を手中にする極めて危険な思想では?」
石井記者:でもそれは、そんなことを言っていたら国の命運は全て防衛大臣の手中にある、あるいは総理大臣の手中にあるというふうになるので、極めて危険な発想だと思うのですが。
河野大臣:そうは思いません。
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外国の侵略行為に関して国の命運は全て防衛大臣あるいは総理大臣の手中にあります。
指揮命令系統として当たり前の話です。
また、議院内閣制も相まって、選挙制度によって国民が国会議員に国政の運営を付託したことの当然の帰結です。
石井暁記者は長年自衛隊を取材してきたようですが、思考が日本国や日本国民を向いていないので、もはや当たり前の理屈すら簡単に蔑ろにする質問を繰り返してますね。
以上