事実を整える

Nathan(ねーさん) 法的観点を含む社会問題についても、事実に基づいて整理します

【旧皇族・旧宮家】「15歳以下の男子が5人、20代前半の男子が2人」青山繁晴議員の質疑

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青山繁晴参議院議員が皇位継承問題について質疑した該当部分を書き起こしました。

【旧皇族・旧宮家】「15歳以下の男子が5人、20代前半の男子が2人」

令和元年(2019年)5月22日の参議院決算委員会において青山繁晴議員が質疑を行いました。

最初に、福島第一原発事故の危機レベルがチェルノブイリと同じレベル7に設定されているのが不当であるということや、放射性物質の最終処理について質疑されています。

そして、その次に安定的な皇位継承のための方策にかんする質疑が行われました。

参議院インターネット審議中継の動画では19分10秒からです。

青山繁晴議員の質疑

以下、書き起こしです。

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青山繁晴君 令和の新時代を国民みんなで明るく寿いでいるというとても良い時代が私たちの前にあります。同時に、実は皇位継承の安定の問題が目の前に迫り来てるという現実があります。

御譲位を実現しました特例法の附帯決議におきまして、皆様ご承知の通り、その安定への努力がうたわれておりまして、「女性宮家の創設等」という表現がありますが、「等」、など、という言葉は、一般社会よりも法においてはとても大切な一言であると理解しています。したがって、女性宮家の創設に安定のための対策が限られたわけではないということは言えると思います。

その上で、これまでの立場を超えて、つまり、これからいよいよ具体的に方策を政府におかれても或いは国会においても考えなければ、議論せねばなりませんから、これまでの立場を超えて、公正公平に考えなければならないのが、日本がかつて占領下に主権を失っていた時代に、GHQが強権によって、宮家のうち、つまり皇位継承のために作られた宮家のうち、実に11までを皇籍から外し、そのときいらした26人の男子の方がたから皇位継承となる資格を事実上奪ったという冷厳なる事実があります。

ちなみにこの26人というのは私の個人見解ではなくて、国会審議で答弁があったところでございます。

今の段階は、この国会の場でいたづらに私の個人的見解を申し上げる段階ではないと思います。それは慎みつつ申し上げれば、この、いわゆる臣籍降下、難しい言葉ですけれども、臣籍、つまり、ふつうの戸籍に下りて頂く、皇統譜から降りていただくということがなければ、当時の26人という男子の方がたを考えても、現在の皇位安定の課題は生じていなかったのではないかというのは、これも立場を超えて考えられるところであります。

しかも、GHQの措置というのはただ、占領下にあったというだけで行われています。敢えて言えば法的根拠がないと、これはちょっと私の個人的見解ですけれども思っていますから、したがって、よく宮家の方が宮家を離れられてから70数年過ぎているということがよく言われるんですけれども、巷間よく言われますが、これは話が逆で、占領が終わって実に67年たってるわけですから、占領下で行われたことについて私たちが独立国家として検討を加えるのは当たり前のことであろうと、個人的見解とはとても思えません。

したがって、宮家を強制的にお戻り頂くとかそんな話ではもちろん無くて、お戻り頂ける方がたにはお戻り頂ければということを少なくとも解決の選択肢の一つとして研究するのは、右も左もなく、冷静に考えればむしろ当然のことではないかと思います。

しかし一方で、先ほどの人口に膾炙してる70数年も過ぎたという話の中には、26人いらっしゃった男子の方は今はどうなんですか、というのは当然、国民であれば感心のある方であれば考えられるところではあります。

すなわち、現在の旧宮家の中に皇位継承者となっていただけるような男子は現実にどれほどいらっしゃるかを知らないと議論がこれ以上できないです。したがってこの決算委員会の質問の機会を頂くのはかなり前から、余裕をもって頂きましたので政府機関の協力も得て調べました。

旧宮家の方がたは、もう一度申しますが、現在一般の暮らしをされていますから、たとえばプライバシーの尊重にも十分な配慮を致さねばなりません。

あくまでその範囲で申せば悠仁親王殿下とあまり年代がお変わりない、すなわち15歳以下の男子の方がた5人がいらっしゃると承知しております。さらに20代前半の男子の方がたがお二方いらっしゃって、少なくとも7人の方がたについては、もしも皇統譜にお戻り頂ければ皇位継承者となり得るということが考えられると思います。

これは先ほど令和の時代を寿ぐ明るい日々を私たちは実は過ごしていると申しましたけど、皇位継承が安定するということに繋がる、実は国民の明るい希望の話でもあると思うんですね。つきましては、まず政府としてはどのような確認をなさっているのかをお尋ねいたします。

◎宮内庁長官官房審議官(小山 永樹) お答え申し上げます。昭和22年に皇籍離脱をされた方々の御子孫の方がたにつきましては具体的には承知していないところであります。

◎青山繁晴君 政府参考人からこういう答弁があっても、微妙な情勢ですから、それは理解しなくはないんですけれども、しかしですね、先ほど申しました通り、このままですと議論の前提がないんですね。旧宮家の方がたの、たとえば未成年の方がたの御意思とか、それからたとえばご両親の方がたの御意思とか、丁寧にプライバシーなどを守りつつ、広く人権全般を守りつつ考えなければいけないのは、必ずそうしなければいけないことではありますけれども、しかし、皇位継承者になりうるような男子の方がたがいらっしゃるのかどうか何にもわからないまま旧宮家の方とご相談、仮に政府が今後非公式になさるとしても逆に失礼なことだと思います。

したがって、委員長、お願いがございまして、先ほど申しました十分なプライバシーの尊重などの徹底的な配慮をいたした上で、政府からこれに関連した資料をこの国会に、この委員会に出すことをお願いいたしたく存じます。

◎議長 この件につきましては後刻、理事会において協議をいたします。

◎青山繁晴君 是非期待いたしたいと思います。協議いただくことに感謝いたします。その上でですね、仮定の話になって恐縮なんですけれども、当然、私たち国会にいるもので考えなければいけないのは、もし仮に旧宮家から皇統譜に、皇籍に復帰頂く場合があるとしたら、どのような法的手続きが必要なのかということは、これも敢えていえば事前に国会として熟知していなければ、議論ができないと思います。

まず、どのような改正、特に皇室典範、最初に皇室典範の改正についてはどういうことを考えねばならないのか。お尋ねいたします。

◎野上官房副長官 委員ご指摘の旧宮家の皇籍復帰等を含めた様々な議論があることは承知をいたしておりますが、安定的な皇位の継承を維持することは国家の基本にかかわる極めて重要な問題でございまして、男系継承が古来例外なく維持されてきたことの重みなどを踏まえながら慎重かつ丁寧に検討を行う必要があります。

また、女性皇族の婚姻等による皇族数の減少等につきましては、皇族方の御年齢からしても先延ばしすることができない重要な課題であると認識をしております。この課題への対応等については様々な考え方、意見があり、国民のコンセンサスを得るためには、これまた十分な分析検討と慎重な手続が必要でございます。

政府としましては、まずは天皇陛下の御即位に伴う一連の式典が国民の皆様の祝福の中でつつがなく行われるよう全力を尽くし、その上で衆参両院の委員会で可決された附帯決議の趣旨を尊重して踏まえまして対応してまいりたいと考えております。

◎青山繁晴君 今日はなかなか困難なお答えが多いんですけれど、それは今、副長官がおっしゃったように、別に与党だからそう申すのではなくて、実は令和の時代が始まっていますし、本当に幸いにもつつがなく進行しているわけですけれども、11月、少なくとも11月までの一連の行事が終わらないと御代替わりが本当に幸せに達成できたとはいいきれない状況ですから、危機管理の観点からしましても、今の段階ではそのようなお答えになるのはありえるとは思います。

ただし、先ほどの最終処分をどうするかと、大臣が残っていらっしゃるので、わざと言うわけではなくて、やっぱりこれは微妙且つ難しい問題ほど早く検討しなければいけないのは当然のことでありまして、そうすると、この国会の任務としても先ほどの最も難しい放射性廃棄物の最終処分の問題にしても、皇位継承の問題にしても、根っこは同じでありまして、資料が早めに国会に提出して頂いて、与野党の垣根なく、良き議論ができると思いますので、それを改めてお願い致したいと思います。

ちょっと早いですが、私はこれで終わりたいと思います。ありがとうございました。

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書き起こし終わり。

青山議員の質疑と政府答弁についての感想

宮内庁からの政府参考人が、旧皇族の方がた(昭和22年に臣籍降下=皇籍離脱した皇族の方がた)の子孫については承知していない、という答弁をしたのは、これまで通りです。

私は、まったく知らないということは無いと思います。

これは、皇位の安定的な継承等について議論がなされてから公式に回答するということが方針としてあるのだと思います。

青山議員の質疑に対する答弁にも会った通り、今年の秋に天皇の御代替わりに関連した行事が行われるまでは議論をしない、という方針ですから、旧皇族の皇籍復帰の可能性を前提とした答弁は避けているものと思われます。

まとめ

  1. 皇室典範特例法の附帯決議における「女性宮家の創設等」という表現は、なにも女性宮家の創設に限らない
  2. 旧皇族には15歳以下の男子が5人、20代前半の男子が2人いらっしゃる
  3. 旧皇族の皇位継承権者候補についての資料を国会提出することについて後日協議することとなった
  4. 政府としては時機的な問題と仮定的な話であるため回答が控えられている状況であると推察される 

以上