町山氏の「警鐘」(!?)が杞憂に終わりました。
町山智浩「国家的取組み無しだと最悪日本は死者6万人」
ワシントン大学の予想では12月1日までに日本のコロナ死者は6万2千人を超えるそうです(韓国では324人)。アメリカは既に18万人超えました。日米共通するのは対策が自治体まかせで、国として統一された抑え込み策を取らなかった点ですね。 https://t.co/u36wvqdFuJ
— 町山智浩 (@TomoMachi) 2020年8月30日
ワシントン大学の予想。日本が現在のままのコロナ対策だと12月1日までに死者6万2千人。マスクを全員に義務付けると4万2千人に減らすことができる。https://t.co/m0JtDbQKDH
— 町山智浩 (@TomoMachi) 2020年8月30日
この予想だと、日本のコロナ死者数は8月から急上昇が始まって5ヶ月後の12月1日でもまだ急上昇中なので、オリンピックは無理です。https://t.co/m0JtDbQKDH
— 町山智浩 (@TomoMachi) 2020年8月30日
「国会開いても議論する課題がない」って……。この予測だと日本では10月から11月にかけていっきにコロナの死者が増加して、国家的な取り組みをしなければ最悪6万人死ぬ可能性がある、ということですけど。https://t.co/m0JtDbQKDH https://t.co/nhpfI4v5pc
— 町山智浩 (@TomoMachi) 2020年8月31日
8月30~31日時点で連投していますが、「国家的取組み無しだと最悪日本は死者6万人」と言っています。その後、緊急事態宣言などが為されたこともなく、さらには11月1日からは海外からの渡航者の一部の入国規制を緩和していますから、国家的にはむしろ感染対策については拡大方向の政策も採っていると言えます(ただし感染対策の施策も講じているし、有識者らによる情報の集積から対策情報を国民に提供し続けている)。
※私は、それは雇用維持等の観点から必須だったと考えています。
「マスクを全員に義務化すれば4万2千人に減らせる」という予想もありますが、現実にはマスク着用を全員がしているわけではないのですが、日本の死者はこれの10分の1以下です。
この予想はワシントン大学によるとのことですが、現在はどうでしょうか?
ワシントン大学の予想「日本は12月までに死者6万人」
https://web.archive.org/web/20200902020636if_/https://covid19.healthdata.org/republic-of-korea
現在は日本は(このHP上の予測数字では)2430人です(※実際には2152人)
https://covid19.healthdata.org/japan(12月1日時点魚拓)
で、今日の時点でも緩和すると3月20日までに3万5000人が死亡する、という予測が立っているのですが(マスク義務化で2万6000人)、まぁ、この予測を下回るよう頑張りましょうと。
韓国は予想を超えた死者が出るも
8月31日時点の韓国の死者予想は324人でしたが、12月1日現在は「527」人(※実際には526人)と、予想を超えた死者が出ています。
…だからといって韓国が失敗だったということではなく、これは非常に良くやっている数字だと思います。
韓国の人口は約5180万人ですから、日本の41%の人口です。
日本に韓国の人口比死亡者数をあてると約996人となりますが、日本は28%以上の高齢者(ダントツで世界一の高齢者率)という人口動態があるので、15%強の韓国と比べると、新型コロナに対する脆弱性を有する人口が桁違いに多いことから、単純比較するべきではないということになるでしょう。
予想は予想、「現場」に敬意を
結局、どこかが悲観的なシナリオで予想したからといって、それを恐れて自粛する方向に向かわせる方が社会全体としては悪影響が大きいと思いますよ。
あと、町山氏は「韓国は対策を国家がやって、日米は自治体まかせ」なのを指摘していますが、対策が自治体中心というか、現場中心だというのは当然だし、韓国だって実際には現場が頑張っているわけですし、国家全体の施策を日米がやってないわけでもないので何を言ってるのかなと。
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